映画の世界史
序章 映画史の方法論
1章 動く写真
イメージの定着
興行師ダゲールと貴族のニエプス
写真から映画へ
運動の分解-マイブリッジ
カメラの誕生
フィルムの誕生
電気の魔法使い-エジスン
〈シネマトグラフ〉-映画の誕生
2章 映画の幼年時代
リュミエールと〈イメージの狩人〉
映写機の時代
戦争が映画をつくる
二〇世紀を迎える万国博
メリエスの出発
スタジオの中のなんでも屋
幻想と現実
転換期の序章
アメリカ映画の誕生
シャルル・パテの幸運
エジスンの〈トラスト〉
映画の大衆支配
独立製作者とホリウッドの発見
映画のひろがり
3章 歴史の変革
視覚的世界の発達
グリフィスと映画言語の創造
『国民の創生』『イントレランス』
トーマス・インスと西部劇
マック・セネットと〈キーストン〉
ホリウッドの英雄時代
創られるスター
時代の変貌
4章 沈黙の芸術
戦後のイメージ・表現主義
デリュックとフランス映画
ソヴェトにおける映画的価値の転換
ホリウッドの戦後
〈フォトジェニー〉
モンタージュ
カリガリスムの系譜
映画と文化
一九二五年のホリウッド
エイゼンシュテインと〈四次元の映画〉
映画におけるアヴァンギャルド
5章 転機
トーキー前夜
映画における〈音〉とは何か
経済恐慌とホリウッド
ナチス直前のドイツ
一〇〇パーセント・トーキー
6章政治と映画
三〇年代映画の特質
フランス人民戦線と映画
ドラマの美学
〈ニューディール〉の映画的展開
アメリカのリアリズム
イギリス映画の復興
ファッシズムと映画
スターリン時代の映画界
オースン・ウェルズと『市民ケーン』
7章 半世紀の終り
映画における戦争体験
〈ネオリアリズム〉の意味
イギリス映画の栄光
ホリウッドの曲り角
ヨーロッパ映画の低迷
テレビの出現・一つの時代の終り
終章 新たな歴史のはじまり
索引有り