海軍中攻決死隊

第一章　若き血しお
飛べ九六陸攻！
大空への登竜門
意気軒昂の日々
赤トンボの舞い
感激を胸に抱き
第二章　羽ばたく翼
操縦桿は握れども
華麗なる編隊飛行
さすがは実戦部隊
敵潜水艦をほふれ
一人前の腕だめし
先任兵曹かえらず
第三章　戦場の空
名残りつきぬ一夜
無念なる二つの死
空襲警報下の一服
心たのしき冷や汗
魔の海バシー海峡
遂に奇跡は起きず
第四章　機銃弾の雨
真夜中の定期便
闇の中の銃撃戦
グラマンとの遭遇
恐怖感との闘い
愛しきマスコット
最愛の戦友も散る
第五章　哀しき特攻隊
乗客転じて操縦員
懐かしきふるさと
魚雷よ突っ走れ！
悔い多きあやまち
われら神風天桜隊
春爛漫、苦悩の時
第六章　危機一髪
火だるま特攻零戦
爆弾をだき夜空へ
右上方に敵夜戦！
満身創痍の帰投
友よ安らかに眠れ
地上と空の戦い
孤島の傷兵を救え
微妙な搭乗員心理
第七章　孤影悄然と
生死紙一重の一瞬
兵舎なき民宿生活
雲上のピクニック
汽車旅行の武勇伝
とり残された二機
第八章　戦火は熄み
波白き洋上の飛翔
頬をつたう悔し涙
海軍よ、海軍機よ
第九章　ふたたび大空へ
空白の時を越えて
高まる曲技飛行熱
蘇るにがい記憶
アイシングの恐怖
ＪＡ三七〇七の悲劇
ステアマンの思い出
尾部がアキレス腱