奇蹟の海から

第一章　駆逐艦乗りの秋
海の男の条件
「母港」のひびき
来年も－－また
第二章　運命の火花
連合艦隊の集結
流れる水のごとく
ひるがえる戦闘旗
緊張と不安と
初陣の凱歌
第三章　南十字星の下で
時化の海を南へ
ダバオの休日
臨検隊戦果なし
石油資源をもとめて
酷暑の中の兵隊
疲労にもめげず
慰問袋のあじ
第四章ジャワ海の砲声
五水戦と七戦隊の確執
短距離選手の嘆き
消耗品のこころ
嵐の前のいっぷく
武者ぶるいの一夜
エクゼターの最後
敵の漂流者を救え
車引きの気骨
第五章　ソロモンの波涛
にびいろの海
駆逐艦の墓場で
白昼堂々の殴り込み
殺戮と破壊の祭典
あふれでる涙
第六章　火炎と砲弾の雨
ネズミ輸送の日々
戦艦に伍して
ゼロ距離の死闘
赤き炎の舞い
砲搭員かなし
亡き戦友に敬礼
第七章　霧の中の艦隊
不本意なる現象
甲板整列の復活
アッツ沖の大水柱
太陽が恋しい
わが青春のとき