横浜市史　資料編　３

続通信全覧（抄）第１
各港外国人居留地分配一件
元治元年十一月八日　英公使ヨリ閣ニ米仏蘭公使ト議定セシ各港外国人居留地分配ノ規則写ヲ送ルトノ来翰
〔元治元年十二月六日〕　英仏米蘭公使連署ノ規則書
元治元年十一月十四日　右規則ノ可否三港奉行ノ意見諮問アルヘシト外国奉行ノ上申
元治元年十一月二十日　閣老ヨリ英公使ニ送致ノ居留分配規則ハ永久ノ定則ナレハ三港奉行ノ意見諮問ノ上ナラ
元治元年十二月　各港居留地分配ノ規則神奈川奉行ノ申議
慶応元年二月　同箱館奉行ノ申議
慶応元年五月　同長崎奉行ノ申議
長崎外国人居留地規則書
地所貸渡ノ証書
慶応二年三月十四日　長崎箱館両奉行居留地分配規則ノ申議ニ由リ外国奉行ノ申議
米国書記官ホルトメン横浜地所請求一件〔外四件〕
米国書記官ホルトメン横浜地所請求一件
文久二年八月二十二日　「ホルトメン」ヨリ外国奉行属吏ニ横浜税関近傍ノ一地貸与請求ノ回答ヲ促スノ来翰
文久二年八月二十八日　外国奉行ヨリ前件来書ノ云々神奈川奉行ニ照会ノ往復書
文久二年閏八月四日　神奈川奉行ヨリ「ホルトメン」ニ借地事件ハ面晤ニ悉スヘケレトモ臥褥中ナレハ快和次第
文久二年十一月二十一日　外国奉行ヨリ神奈川奉行ニ「ホルトメン」横浜借地云々ノ処置諮問ノ往復書
文久二年十一月二十三日　「ホルトメン」ヨリ外国奉行ニ素願ノ横浜地所岡士ノ媒介ニ頼ラス貸与懇願ノ来翰
文久三年正月十六日　外国奉行ヨリ「ホルトメン」ニ前件借地ハ制規アレハ神奈川奉行ヨリ各岡士ニ商議セシモ
文久三年二月三十日　「ホルトメン」ヨリ外国奉行ニ横浜堀割川向ノ小地請求ノ来翰
〔文久三年三月九日　前件ニッキ「ホルトメン」ヨリ外国奉行へ来翰〕
横浜瑞西岡士居留地請求一件
〔元治元年十一月二十六日　「リンドウ」ヨリ外国奉行ニ居留地請求ノ来翰〕
〔元治元年十一月二十九日　前件ニッキ外国奉行ヨリ「リンドウ」へ返翰〕
〔地所分配ニッキ瑞西書記官ヨリ差出セル書翰案〕
〔元治元年十一月三十日　「リンドウ」ヘ地所割渡スヘシトノ外国奉行上申〕
〔元治元年十二月六日　外国奉行ヨリ「リンドウ」ニ地所借受方神奈川奉行ト交渉スヘシトノ返翰〕
〔同神奈川奉行ヘ指令案〕
〔元治元年十二月十日　「リンドウ」ヨリ閣老ニ地所割渡並ニ引換銀ヲ促スノ来翰〕
〔元治元年十二月十日　地所借受ニッキ「リンドウ」出府ヲ望ム旨ノ神奈川奉行書状抜書〕
〔元治元年十二月十三日　「リンドウ」ヨリ外国奉行ニ借受地ノ不満ヲ訴フルノ来翰〕
〔元治元年十二月十七日　閣老ヨリ外国奉行ニ地所借受ハ神奈川奉行ヘ引合ハレ度シトノ返翰〕
〔元治元年十二月二十五日　「リンドウ」ヨリ閣老ニ貸地所ニ同意ストノ来翰〕
〔元治元年十二月二十六日〕　閣老ヨリ「リンドウ」ニ同上返翰
〔元治元年十二月二十七日　「リンドウ」ヨリ閣老ニ地所割渡ヲ承知ストノ来翰〕
〔元治元年十二月二十八日　閣老ヨリ「リンドウ」ニ同上返翰〕
〔元治元年十二月二十九日　「リンドウ」ヨリ閣老ニ貨幣引替ハ外国奉行ト談判スヘシトノ来翰〕
横浜在留孛国人コッヒー店建造地請求一件
〔慶応元年正月二十四日　孛岡士ヨリ閣老ニコッヒー店建造地ヲ借受ケタシトノ来翰〕
〔慶応元年二月十六日　外国奉行ヨリ神奈川奉行ニ仏国公使ヨリ同国人ノ為メ遊覧家屋建造ノ免許アリタシトノ
〔慶応元年三月　外国奉行ヨリ神奈川奉行ニミスシヒー湾ノ位置照会ノ往復書〕
〔慶応元年三月二十日　外国奉行ヨリ孛岡士ニコッヒー店建造地借受ハ神奈川奉行ヘ引合ハレタシトノ返翰〕
英国士官二横浜地貸与一件
〔慶応二年十月　英国士官ヘ地所貸渡ヲ許容スヘシトノ神奈川奉行ノ申禀〕
〔同指令〕
〔英国裁判役ヘ貸渡地ノ坪数地租照会ノ往復書〕
仏国カション横浜居住地一件
〔慶応三年七月三日　外国奉行ヨリ神奈川奉行ニカション居住地照会ノ往復書〕
横浜英国海軍用地請求一件　外四件
横浜英国海軍用地請求一件
文久元年四月六日　英書記官ヨリ閣老ニ横浜堀割川向ニテ海軍用地ノ貸与ト他一二ノ事件神奈川奉行ニ下命ヲ請
文久元年四月十四日　松平石見守外一人英書記官ト対話書
文久元年四月二十五日　同上
文久元年五月三日英書記官ヨリ閣老ニ松平石見守等ト談決セシ海軍用地貸与ヲ神奈川奉行拒ムニ由リ速ニ交付下
文久元年五月二十一日　外国奉行ヨリ英書記官ニ前件ノ旨趣閣老ニ論達中所労登営ナキヲ以テ報答遅延ストノ書
横浜米国倉庫用地請求一件
文久二年三月十六日　米公使ヨリ閣老ニ横浜新地中倉庫建築用地ノ貸与ヲ神奈川奉行ニ請ヘトモ一回答モナケレ
〔文久二年三月十二日〕　在浜米岡士ヨリ公使ニ送リシ書翰
文久二年三月十七日　外国奉行ヨリ神奈川奉行ニ右来書ノ事実調査報道アルヘシト照会ノ往復書
横浜英国試銃場請求一件
慶応元年二月二十六日　英公使ヨリ閣老ニ横浜ニ試銃場設置ノ命ヲ神奈川奉行ニ下サンコトヲ請ヘルノ来翰
〔慶応元年二月二十三日〕　指揮官ヨリ公使ニ送レル書翰写
慶応元年三月十二日　閣老ヨリ右事件談決次第処置スヘシト神奈川奉行ニ下命セシ旨ノ返翰
神奈川奉行ニ指令〔案〕
試銃場貸与順序書
横浜米国石炭貯蔵用地請求一件
慶応元年五月十六日　米公使ヨリ外国奉行ニ汽船会社ノ為メ横浜ニ於テ石炭貯蔵地貸与アルヘキヤ報道ヲ請フト
慶応元年五月十七日　外国奉行ヨリ来書ノ趣支障ナキヨシナレハ神奈川奉行ニ照会アルヘシトノ返翰
慶応三年十一月　米国郵船用石炭貯蔵地貸与事件神奈川奉行ノ上申
〔慶応三年十二月〕　勘定奉行等ノ申議
横浜英国飛脚所建造用地請求一件
慶応三年十一月二十二日　英公使ヨリ閣老ニ飛脚所建造ノ為メ横浜新地中一分ノ貸与ヲ許可シ神奈川奉行ニ地券
慶応三年十一月二十五日　前件来書ニ因リ外国総奉行並等意見開陳ノ上申
右指令
神奈川奉行ニ指令〔案〕
横浜外国人居留地一件
横浜外国人居留地一件　一
万延元年正月朔日　横浜居住ノ各国人員等水野筑後守ノ日乗抄
万延元年正月　横浜吉田橋野毛橋ニ関門設置云々同人ノ日乗抄
万延元年正月十五日　横浜妓楼ノ遊客調査同人ノ日乗抄
万延元年正月二十日　横浜地分画各国居留地ニ交付スヘシト岡士陳述云々同人ノ日乗抄
万延元年二月十一日　町奉行池田播磨守神奈川警視云々同人ノ日乗抄
万延元年二月二十四日　神奈川地所ノ談判ハ其地奉行ノ職務ナレハ別ニ全権ノ者派遣セス堀織部正外一人ニ談判
万延元年閏三月二十七日　参政堀出雲守開港地検視云々水野筑後守ノ日乗抄
万延元年四月　横浜居留地増加貸与等外国奉行ノ申禀立会諸有司ノ申議
万延元年八月　居留地購買ノ可否諮問ニヨリ神奈川奉行意見開陳ノ上申
文久元年四月二十九日　神奈川奉行ヨリ米英蘭仏葡岡士ニ新居留地続キ水田ノ填埋落成ニ由リ各国民ニ貸与スヘ
文久元年六月二十日　英商横浜ニ転居云々神奈川奉行属吏ヨリ同属吏ヘノ返翰
〔文久元年六月十八日〕　英商ヨリ岡士ニ送リシ書翰写
文久元年十二月十八日　外国人居住妨碍ナキ地処調査聞啓スヘク一体外国人ノ増殖ハ好マシカラス居留地モ支障
文久元年十二月三十日　神奈川奉行居留地貸与ノ証書
仏人ノ地租収領証
文久二年二月　横浜新田填埋地水抜堀柵等指令前経営着手神奈川奉行ノ上申
文久二年三月二十二日　居留地内外国人充塞スレハ更ニ居留ヲ許サス等ノ規則調製申禀スヘシト三港奉行ニ指令
文久二年六月　横浜新田填埋地水抜堀石垣石橋等築造神奈川奉行ノ申禀
〔文久二年七月〕　勘定奉行等ノ申議
元治元年三月六日　居留地内悪水吐キノ経営落成神奈川奉行ノ上申
横浜外国人居留地一件　二
元治元年十月二十五日　横浜居留地ヲ拡広スル等外国神奈川両奉行英米公使ト談決ノ条件書ヲ来タスモ談判外事
〔英米公使ト神奈川奉行外国奉行ト取極メタル廉書〕
〔英米公使岡士ト外国奉行柴田日向守等ト取極メタル廉書〕
右〔二〕書ノ注釈書
元治元年十一月二十一日　柴田日向守白石下総守英仏米蘭公使ト横浜外国人居留地ヲ広メ及其他ノ公事等談決シ
元治元年十一月二十三日閣老ヨリ米英仏蘭公使ニ横浜居留地事件委員ト談決交換ノ約書ニ於テハ異議ナシトノ書
元治元年十一月二十五日　英公使ヨリ内外国人入札ヲ以テ分配スヘキ地処内ヲ仏国士官ノ為メ与ヘシハ会議規則
横浜外国人居留地一件　三
慶応元年正月　横浜在留葡孛瑞岡士ニ居留地約書送致ヲ請フ神奈川奉行ノ上申
〔慶応元年二月〕　外国奉行ノ申議
〔神奈川奉行ニ〕　指令〔案〕
慶応元年正月二十四日　孛岡士ヨリ閣老ニ居留地街市ヲ清潔ニナスヘキニ因テ規定書按ヲ来タスノ来翰
規定書按
慶応元年正月二十六日　孛岡士ヨリ閣老ニ居留地規則ノ談判ニ与ラサリシ不平ヲ鳴シ地所分配談判トシテ全権ノ
慶応元年二月五日　孛岡士ノ来意ハ地処ノ関係ナレハ神奈川奉行ニ下命シ孛而巳ナラス瑞葡ニモ談判サセシメ可
神奈川奉行ニ指令按
慶応元年二月七日　参政ヨリ仏公使ニ居留地云々孛岡士ニ答弁ノ告示ヲ謝スルノ返翰
慶応元年二月十一日　閣老ヨリ孛岡士ニ居留地規則等ハ其地奉行ノ職務ナレハ神奈川奉行ニ談判アルヘシトノ返
慶応元年二月十三日　孛岡士ヨリ閣老ニ各公使ト決定ノ規則ニ係レハ神奈川奉行ト談判ハ益ナク又己ノ与カラヌ
慶応元年二月十三日　孛岡士ヨリ土地ノ分配ハ孛国ト〔日本〕長官ト処置スヘシト雖トモコレニ由テ生スヘキ難
慶応元年二月十四日　横浜太田新田ノ填埋入札望ノ者ハ税関ヘ出訴スヘキ旨告示スヘシト村長ニ演達書
慶応元年二月二十八日　孛瑞葡岡士ニ送ルヘキ書翰按外国奉行進呈ノ上申
慶応元年二月二十八日　閣老ヨリ孛岡士ニ英仏米蘭公使ト決議セシ居留地規則ハ各人民ノ為メニ設ケシナレトモ
〔慶応元年二月〕　瑞葡岡士ニ右同意ノ書翰按
神奈川奉行ニ指令按
慶応元年三月七日　瑞西ヨリ居留地規則書送致ヲ請ヘルニ由リ閣老ヨリ同岡士ヘノ書翰回送ノ処置スヘシト神奈
慶応元年三月十六日　瑞岡士ニ送ルヘキ書翰按外国奉行進呈ノ上申
慶応元年三月二十一日　閣老ヨリ瑞岡士ニ英仏米蘭公使ト決議セシ居留地規則ハ各人民ノ為メニ設ケシナレトモ
慶応元年三月二十四日　孛岡士ヨリ閣老ニ日本長官ト商議居留地ノ規則ヲ設ルハ満足スル所ニテ四公使決定ノ規
慶応元年四月二十五日　孛岡士ヨリ閣老ニ居留地規則条件ノ意見書ヲ来タシ外国奉行ノ派出ヲ乞ヘルノ来翰
条件意見書
慶応元年四月二十八日瑞岡士ヨリ閣老ニ居留地規則条件ノ意見書ヲ送ルトノ来翰
条件意見書
横浜外国人居留地一件　四
慶応元年五月二十八日　神奈川奉行ヨリ柴田日向守ニ葡岡士居留地規則ニ同意ストノ来翰写ヲ来タスノ書翰
〔慶応元年五月十七日〕　葡岡士ノ書翰写
慶応元年五月　孛瑞岡士ノ居留地規則意見書ニ由リ外国奉行ノ上申
〔慶応元年五月閣老ヨリ〕　孛岡士ニ返翰按
神奈川奉行ニ指令按
慶応元年八月　孛瑞岡士ノ意見書ニ由リ神奈川奉行ノ上申
〔慶応元年四月二十三日〕　孛岡士書翰并意見書写神奈川奉行附箋申議
〔慶応元年十月〕　外国奉行ノ申議
神奈川奉行ニ指令〔案〕
慶応元年八月二十九日　早川能登守米「ホルトメン」ト対話抄書
慶応元年九月二十日　横浜本町通海岸地処等神奈川奉行ノ申議
〔慶応元年十月六日〕　外国奉行ノ申議
慶応元年十月七日　閣老ヨリ瑞岡士ニ居留地規則ノ意見書中弁論セサレハ事情ヲ尽サヽルニ由リ神奈川奉行ニ下
慶応元年十月八日　閣老ヨリ孛岡士ニ右同意ノ返翰
慶応元年十月孛岡士トノ談判完結セス規則改正ノ外処置ナキヲ以テ九月中ノ申議ニ指令ヲ請フト神奈川奉行ノ上
〔慶応元年十二月二十六日〕　外国奉行ノ申議
〔慶応元年十二月〕　閣老ヨリ英仏米蘭公使ニ嘗テ決定ノ居留地規則中孛瑞岡士異議其他支障ノ件々モ生セシナ
慶応二年六月二十日　閣老ヨリ米蘭公使英書記官ニ横浜居留地規則条件刪除照会ノ書翰
神奈川奉行ニ指令〔案〕
慶応二年六月二十八日　外国奉行ヨリ仏書記官ニ同上ノ書翰
横浜外国人居留地一件　五
慶応二年十月二十六日　米「ホルトメン」ヨリ閣老ニ横浜過半焼失セルニ由リ意見陳述ノ来翰
慶応二年十月三十日　横浜地処区画改正等談判ノ旨意書
慶応二年十一月朔日　小栗上野介ニ横浜ノ地所区画改正ノ談判担任ノ指令
井上備後守ニ右上野介帰府マテ担任ノ指令
柴田日向守ニ談判担任ノ指令
水野若狭守ニ同上
慶応二年十一月朔日　閣老ヨリ米英仏蘭公使ニ火災予防ノ為メ彼我居留地分界并ニ地所規則改正ノ談判小栗上野
慶応二年十一月十五日　英書記官ヨリ柴田日向守ニ新定約書ノ写ヲ来タシ且公使面会ノ為メ来館ヲ乞ヘルノ来翰
慶応二年十一月十五日　右ニ答フルノ返翰
〔慶応三年七月〕　居留地彼我境界〓絵図面云々小栗上野介外二人ノ上申
慶応二年十二月三日　英公使ヨリ閣老ニ居留地分界山手地所等ノ測量ハ横浜在留英人「ヱンヂニール」ニ依頼セ
慶応二年十二月四日　外国奉行ヨリ右来書添ヘ神奈川奉行ノ意見諮問ノ往復書
慶応二年十二月十六日　英公使ヘノ返翰神奈川奉行ニ指令按トモ外国奉行進呈ノ上申
慶応二年十二月十八日　閣老ヨリ英公使ニ来示ニ従ヒ「ヱンヂニール」ニ依頼スヘク委曲神奈川奉行ニ下命セシ
神奈川奉行ニ指令〔案〕
慶応三年正月十一日　英公使ヨリ閣老ニ横浜地ノ填埋成功ヲ促スノ来翰
慶応三年正月十六日　閣老ヨリ右ハ地方ノ事務ナレハ神奈川奉行ニ下命セシトノ返翰
神奈川奉行ニ指令〔案〕
慶応三年五月二十日　彼我境界沼地填埋等英公使ニ談判アルヲ以テ高輪接遇所マテ派出スト神奈川奉行ノ上申
慶応三年五月太田屋新田填埋ノ期限遅緩ノ照会云々神奈川奉行ノ上申
〔慶応三年五月〕　外国奉行ノ申議
慶応三年六月十日閣老ヨリ英公使ニ太田屋新田沼地ノ填埋期限遅緩スヘキヤニ由リ事情予知ヲ請フノ書翰
慶応三年六月二十二日閣老ヨリ米仏蘭公使ニ同上ノ書翰
横浜外国人居留地戒厳七箇条会議書
慶応三年十月三日　〔英国公使ヨリ閣老ニ居留地取締役人ヲ推挙スルノ書翰〕
〔慶応三年十月二日　各国公使ヨリ提出セル横浜居留地取締規則書案〕
〔同上和文〕
〔慶応三年十月〕　英国公使ヨリ差出シノ返翰ノ義ニ付外国奉行ノ〔上申〕
〔慶応三年十月　神奈川奉行ヘノ指令〕
慶応三年十月九日　〔閣老ヨリ〕英公使ニ〔居留地取締規則異存ナキ旨ヲ告クルノ〕書翰
横浜外国人居留地諸約定書
横浜居留地取締
〔慶応三年十月　水野若狭守ヨリ各国岡士ニ「ドーメン」ヲ居留地取締局ノ長官ニ任シタルヲ告クルノ書翰〕
慶応三年十月二十日　取締局之長官ニ任シタル旨「マルチインドーメン」ヨリ神奈川鎮台ヘノ書簡
慶応三年十月二十一日　捕卒等取締方ニ出役セシモノ〔ノ〕内右之役務ヲ引続我方へ保存之義并ニ居留地取締ノ
仏コンシユルヘ同件
慶応三年十月二十四日　居留地取締職保存セン為メ日本人加増之義各国岡士ヘノ書翰
〔慶応三年十月〕　支那人之義ニ付各国岡士ヘノ照会書
〔千八百六十七年十一月〕　居留地取締局ヨリ外国船ニテ来着セル支那旅客蒸気船入津次第船中ニ遣ス日本取締
慶応三年十一月二十三日　支那人ノ群徒ヲ名籍ニ載セ管轄スル等之儀ニ付金川取締役所ノ長官ヨリ同奉行ヘノ書
〔各国〕公使〔等〕ヘ書簡差出之義神奈川奉行ヘノ通知
慶応三年十一月二十二日　居留地取締規則之義ニ付大貌利太泥公使ヘノ書簡
米蘭ヘ同件
伊公使丁抹魯コンシユルヘ同件
慶応三年十月二十六日　居留地取締役人之義ニ付英岡士之回答
慶応三年十一月朔日　普告
覚書
横浜屠牛場約書
〔慶応元年五月二日　横浜屠牛場約書〕
横浜居留地警察並道路溝渠修繕規則瑞公使苦情一件
横浜居留地警察並道路溝渠修繕規則瑞公使苦情一件　一
慶応三年十月八日　外国奉行ヨリ瑞公使ニ横浜居留地内道路溝渠修繕等ハ神奈川奉行負担シ警察吏ハ外国人一名
慶応三年十月十三日　瑞公使ヨリ外国奉行ニ右書意ハ大事件ナレハ各公使ノ決議ヲ承了セサレハ意旨ヲ述ヘ難ク
慶応三年十月二十二日　瑞公使ヨリ閣老ニ右外国奉行ト往復ノ大旨ヲ告ケ同奉行ノ一人ニ全権ヲ与ヘ談判サセシ
右和文
慶応三年十月二十六日　瑞公使ヨリ閣老ニ居留地規則ノ第三ケ条ニ異議アルヲ以テ別紙意見書ヲ送ルトノ来翰
意見書
〔慶応三年十月二十九日〕　瑞公使ニ談判スヘシト外国神奈川両奉行ニ下命然ルヘシト外国総奉行並等ノ上申
石川河内守ニ指令
神奈川奉行ニ指令
〔慶応三年十一月〕　同奉行ヨリ河内守ニ照会書
〔慶応三年十一月〕　瑞公使ノ来書ニ由リ神奈川奉行ノ上申
〔慶応三年十月十九日〕　神奈川奉行ヨリ各岡士ニ送リシ書翰写
〔慶応三年十月二十一日〕　同瑞公使ニ送リシ書翰写
〔慶応二年十二月二十四日〕　瑞書記官ヨリ神奈川奉行ニ規則談判完結ノ上種々ノ報告ニ回答スヘシトノ来翰
〔慶応三年十一月〕　外国総奉行並等ノ申議
慶応三年十一月七日　閣老ヨリ瑞公使ニ談判委任ノ石川河内守ヲ免シ平岡和泉守ニ命セシ旨ノ書翰
神奈川奉行ニ指令
〔慶応三年十一月〕　外国奉行ヨリ神奈川奉行ニ達書
石川河内守ニ指令
平岡和泉守ニ指令
慶応三年十一月二十六日　瑞公使ヨリ閣老ニ居留地規則事件ヲ全権委任ノ奉行ニ議セントスルニ水野若狭守ハ命
慶応三年十一月二十六日　平岡和泉守瑞公使ト対話大意書
慶応三年十一月二十七日　閣老ヨリ瑞公使ニ平岡和泉守派遣談判ニテ了解セラレシ旨同人演述承了セシトノ返翰
慶応三年十一月二十七日　平岡和泉守ヨリ瑞公使ニ閣老ヨリノ書翰ノ回答ヲ促シ雇役警察吏員ノ名前書ヲ送ルト
横浜居留地警察並道路溝渠修繕規則瑞公使苦情一件　二
慶応三年十一月二十八日瑞公使ヨリ閣老ニ前論ヲ反復シ規則第三ケ条ノ変更及神奈川奉行ノ謝罪状ヲ請ヘルノ来
再伸書
〔慶応三年十一月〕　平岡和泉守ヨリノ書翰案
慶応三年十二月五日　瑞書記官ヨリ平岡和泉守ニ第十二月二十二日公使ノ書翰中不分明ノ件再ヒ英語ニテ告ルニ
慶応三年十二月十五日　瑞公使ヨリ平岡和泉守外一人ニ居留地警察云々ニ由リ此条件異議ナクハ了承ノ回答ヲ乞
〔明治元年二月　平岡和泉守水野若狭守ヨリ〕返翰案
慶応三年十二月十六日　平岡和泉守ヨリ瑞書記官ニ右条件書和解両三日中送致スヘキヲ以テ其旨公使ニ演説ヲ乞
約書按
慶応三年十二月二十二日　神奈川奉行ヨリ平岡和泉守ニ瑞公使ノ来セシ条件書文意尚十分ナラス且交換ニテハ云
約書按
明治元年正月十八日　瑞公使ヨリ神奈川奉行ニ居留地警察規則云々由リ約書交換ヲ促スノ来翰
〔明治元年正月十九日〕　神奈川奉行ヨリ平岡和泉守ニ右書翰送致ノ書翰
明治元年正月　神奈川奉行ヨリ外国奉行ニ瑞公使ノ来セル閣老ヘノ書翰送致ノ達書
明治元年正月十九日　瑞公使ヨリ閣老ニ居留地警察規則云々ニ由リ全権委任ノ奉行ト談決セシ約書捺印交付ノ下
明治元年正月十九日　瑞公使ヨリ平岡和泉守外一人ニ曩ニ談決セシ居留地警察等ノ事件約書ニ捺印交付ヲ請ヘル
明治元年二月二十四日　横浜派出ノ外国奉行ニ約書序文ニ由リ在府同僚ノ書面
明治元年二月二十八日　平岡和泉守外一人ヨリ瑞公使ニ居留地警察等ノ規則別紙ノ如ク決定異存ナキヤ照会ノ書
明治元年二月二十八日　江連加賀守ヨリ瑞公使ニ居留地警察等ノ規則書神奈川奉行ヨリ送致洩レシヲ謝スルノ書
明治元年三月四日　右謝書ノ意味十分ナラス別紙按ヲ送ルトノ返翰
謝状按
明治元年四月二日　右謝書送付ヲ促スノ来翰
横浜居留地内警吏並道路溝渠修繕一件
横浜居留地内警吏並道路溝渠修繕一件　一
慶応三年五月　横浜居留地道路溝渠修繕等旧約ノ地税五分ノ一ニテハ処置シ難キヲ以テ已後〔我〕国ニテ担任且
指令
慶応三年六月二十九日　蘭公使ヨリ閣老ニ居留地内道路溝渠修繕等已後〔我〕国ニテ担任スヘシコレマテ除去ノ
〔慶応三年七月三日〕　右来書神奈川奉行ニ下付スヘシト外国総奉行等ノ上申
慶応三年九月　前件ノ指令ニ由リ神奈川奉行意見陳述ノ申禀
〔慶応三年九月〕　外国総奉行並等ノ申議
慶応三年九月四日　英公使ヨリ閣老ニ居留地内道路溝渠修繕等旧約ノ地税五分一ニテハ不足ヲ生シ担任シ難キ旨
慶応三年九月六日　右英公使ノ来意アレトモ神奈川奉行任地ノ事務ナレハ同奉行ニ委任ヲ命シ其旨英公使ニ回答
慶応三年九月十日　閣老ヨリ英公使ニ居留地内道路溝渠修繕等云々ハ神奈川奉行ノ職務ニテ予テ下命アル事件ナ
神奈川奉行ニ指令〔案〕
慶応三年九月十一日　孛公使ヨリ閣老ニ居留地云々四日ノ条ニ在ル英公使ノ来書ト同意ノ来翰
慶応三年九月十二日　米公使ヨリ閣老ニ右同意ノ来翰
慶応三年九月十五日　白公使ヨリ閣老ニ右同意ノ来翰
慶応三年九月十五日　蘭公使ヨリ閣老ニ居留地云々談判委任ノ吏員ヲ命セラレシハ愉快トノ来翰
慶応三年九月十七日　〔伊〕公使ヨリ閣老ニ居留地事務〔我〕国ニテ担当シ右委任ノモノト談判シ規則ヲ設ル事
慶応三年九月十九日　居留地道路溝渠修繕等指令ノ趣ニ由リ談判セシモ英蘭公使意見アリテ完結セス閣老ニ開陳
〔慶応三年九月二十一日〕　外国総奉行等ノ申議
慶応三年九月二十一日英公使ヨリ閣老ニ居留地事件重大ナレハ神奈川奉行独任ハ同意シ難ク閣老カ又ハ全権委任
右和文
慶応三年九月二十一日　閣老ヨリ右談判委任ノモノ決定次第参会セシムヘシトノ返翰
横浜居留地内警吏並道路溝渠修繕一件　二
慶応三年十月二日　閣老ヨリ英米仏蘭孛伊白公使ニ外国奉行ヨリ葡白露岡士ニ居留地内道路溝渠修繕等ハ神奈川
〔慶応三年十月二十日〕　白公使帰国後ナレハ閣老ノ書翰ヲ返還シ外国奉行ヨリ白岡士ニ書翰ヲ送リシ旨外国総
神奈川奉行ニ指令
〔慶応三年十月二十七日〕　居留地内道路溝渠修繕等神奈川奉行ノ申禀
〔慶応三年十一月八日〕　外国奉行ノ申議
慶応三年十月二日　神奈川奉行ヨリ各岡士ニ居留地公法ノ規則書ヲ送リ異存ナクハ其国民ニ布告ヲ請フトノ書翰
規則書
慶応三年十月　右書翰等ノ訳文并返翰按外国奉行進呈ノ上申
慶応三年十月九日　閣老ヨリ英公使ニ米孛蘭ト協議ノ条件書ハ異存ナク全条協同スル旨且「トウメン」ノ推挙ヲ
神奈川奉行ニ指令〔案〕
慶応三年十月十日　蘭公使ヨリ閣老ニ居留地事務担任ヲ愉快トシ且右処分ノ吏員ハ英士官「トウメン」歟蘭人「
慶応三年十月十日　孛公使ヨリ閣老ニ英公使ノ送レル居留地事務条件書ヲ採用スルト英士官「トウメン」ヲ雇役
慶応三年十月十日　閣老ヨリ仏公使ニ居留地事務条件書ヲ送リ回答ヲ乞フノ書翰
横浜居留地内警吏並道路溝渠修繕一件　三
慶応三年十月　横浜居留地内警察吏「トウメン」附属外国人雇役云々ヲ請フニ由リ神奈川奉行ノ申禀
慶応三年十月　「トウメン」雇俸交付神奈川奉行ノ申禀
慶応三年　従来雇役ノ居留地掃丁ヲ廃スル警察局ノ布告
慶応三年十月十九日　神奈川奉行ヨリ英仏米蘭孛葡白丁伊岡士ニ居留地警察吏并道路溝渠修繕等ノ規則ヲ施行シ
慶応三年十月十九日　神奈川奉行ヨリ瑞岡士館書記官ニ同上ノ書翰
慶応三年十月二十一日　神奈川奉行ヨリ瑞公使ニ同上ノ書翰
慶応三年十月二十四日　伊公使不在ニ由リ帰港次第閣老ヨリ同上ノ書翰送致ヲ請フ神奈川奉行ノ上申
慶応三年十月二十四日　神奈川奉行ヨリ各岡士ニ居留地警察ノ為メ巡回ノ下士官増員セシヲ報知ノ書翰
慶応三年十月　神奈川奉行ヨリ各岡士ニ条約未済国人中支那人多数ニ由等級ヲ分チ其名ヲ名籍ニ載セ旅客ハ住家
慶応三年十月二十六日　白岡士ヨリ外国奉行ニ居留地警察吏云々速ニ処置アランコトト地税ハ悉皆収納スルノ準
〔慶応三年十月〕外国奉行ヨリ神奈川奉行ニ右書翰送致照会ノ往復書
慶応三年十月三十日神奈川奉行ヨリ英通弁官ニ居留地道路掃除等ノ規則ヲ設ケ各国岡士ニ送致スヘキヲ照会ノ書
慶応三年十一月四日　瑞書記官ヨリ神奈川奉行ニ公使館ヘ種々報告アレトモ後周間警察事件談決ノ上回答スヘシ
慶応三年十一月八日　外国局ヨリ神奈川局ニ同奉行ヨリ各岡士ニ達セシ居留地道路掃除等ノ規則副書借用ノ照会
慶応三年十一月十一日　外国局ヨリ神奈川局ニ同奉行瑞葡岡士ニ達セシ居留地警察筋七ケ条ノ規則書和文副書借
慶応三年十一月二十二日　閣老ヨリ英米蘭孛伊丁公使露岡士ニ居留地警察吏并道路溝渠修繕等ノ規則書ヲ送ルト
〔慶応三年十一月二十二日〕　神奈川奉行ニ指令
慶応三年十一月　横浜居留地道路掃除等負担ノ者ヲ命セシ旨神奈川奉行ニ属吏ノ申禀
〔慶応三年十一月〕　居留地道路掃除等負担ノ者奉命書
同
横浜競馬場遊楽所設置一件
文久二年十一月二十一日　米公使ヨリ閣老ニ東海道ヲ変更スルヨリハ横浜山手ニ於テ大一区ヲ開キ乗馬其外諸遊
文久二年十二月二十五日　閣老ヨリ米公使ニ来示ノ意見便宜ト思惟スレハ英仏公使ニ照会ス可ケレトモ示談ヲモ
元治元年十月二十九日　英公使ヨリ閣老ニ予テ開陳セシ競馬場其外四五件ノ条欸ヲ挙ケ発帆前処置ヲ促スノ来翰
〔同上〕和文
元治元年十一月六日　右英公使来書中已ニ回答セシ件ノ外神奈川土功ノ数件ナレハ訳書同奉行ニ下付シ決定事件
神奈川奉行ニ指令案
元治元年十一月十三日閣老ヨリ英公使ニ来書中競馬場繰練所ハ場所并築造方法調査中其他ノ件々ノ模様報道ノ返
元治元年十一月二十七日　英公使ヨリ閣老ニ横浜馬車道ノ落成ヲ喜ヒ競馬場等モ速ニ成功スヘキヲ証シ本国政府
慶応二年二月　横浜遊園設置英公使等請願ニ由リ貸与云々神奈川奉行ノ申禀
〔慶応二年三月〕　外国奉行ノ申議
〔慶応二年二月〕　勘定奉行等ノ申議
慶応二年三月　競馬場築造場所并方法費額等神奈川奉行ノ申禀
〔慶応二年四月〕　勘定奉行等ノ申議
〔慶応二年六月〕　外国奉行ノ申議
慶応二年四月　横浜遊園最前ノ申禀ヨリ地坪増殖セシ旨神奈川奉行ノ上申
慶応二年四月　競馬場遊園ノ地税神奈川奉行ノ申禀
右地税調査書
指令
慶応二年六月　競馬場築造ノ申禀ニ指令ヲ促ス神奈川奉行ノ上申
競馬場築造ヲ促ス為メ英仏米蘭公使連署ノ証書
横浜在留米人フロヲン地所請求一件
横浜在留米人フロヲン地所請求一件一
文久二年閏八月二十四日　横浜山手ニテ米「フロヲン」請求ノ地所葡岡士ヨリモ請求苦情一件
文久二年十月十一日　「フロヲン」請求地云々米公使ニ談判スヘシト阿部越前守ニ指令
文久三年五月二十六日　閣老ヨリ米公使ニ「フロヲン」請求ノ山手并填埋ノ両地共障碍アレハ山手地続ニテ別地
文久三年六月四日　米公使ヨリ閣老ニ右山手地ノ障碍ハ誤認ナルヘケレハ神奈川奉行カ委任ノモノ同行実地一見
文久三年六月八日　前件米公使開陳ノ事実調査ヲ外国奉行ヨリ神奈川奉行ニ照会ノ往復書
文久三年七月二十一日　神奈川奉行米国公使同行実地ニテ説諭セハ彼カ誤聞了解スヘシト外国奉行ノ上申
文久三年七月二十三日閣老ヨリ米公使ニ其所望ノ山手地所ハ寺院境外ナリトモ其管轄ナレハ貸与シ難シ神奈川奉
右返書ノ旨意了知処置スヘシト神奈川奉行ニ指令
文久三年八月十一日　米公使ヨリ〔閣老ニ〕前件返翰ニヨリ苦情縷陳ノ来翰
文久三年八月十四日　閣老ヨリ〔米公使ニ〕右来意神奈川奉行糾訊セシニ談判粗完結セシヨシ且地所ノ事件ハ其
文久三年八月十八日　米公使ヨリ神奈川奉行ト商議スルコトヲ拒ミ閣老ニ会話ヲ請フトノ来翰
文久三年九月十二日　閣老ヨリ〔米公使ニ〕前件来旨神奈川奉行トノ談判差違有ルヨシナレハ所望ノ次第地図添
文久三年十月三日　閣老ヨリ米公使ニ「フロヲン」地所ハ図面添ヘ云々ト予テ答置キシ如クニテ外国奉行ノ与カ
文久三年十一月朔日　米公使ヨリ〔閣老ニ〕「フロヲン」外一人ノ為メ山手地所ノ貸与ヲ請ヒ家屋落成マテ横浜
文久三年十一月三日　閣老ヨリ〔米公使ニ〕右山手地ハ貸与シ難ク神奈川駅帰住モ許諾シ難キニ由リ横浜ニ於テ
文久三年十一月五日　米公使ヨリ閣老ニ山手地所カ之ト同一ノ地所交付カヲ冀望シ若シ処置遅々セハ本国政府ニ
文久三年十一月六日　米公使ヨリ閣老ニ山手地所ノ貸与ヲ拒絶シ一旦許シ新填埋地ノ一地モ亦拒メリ然リト雖若
文久三年十一月七日閣老ヨリ米公使ニ山手地所ノ貸与ヲ拒絶セシナラヌヲ弁解シ神奈川奉行ニ商議シ別図ノ家屋
横浜在留米人フロヲン地所請求一件　二
文久三年十一月十日　米公使ヨリ閣老ニ別図ヲ以テ告示ノ家屋ハ狭小ニシテ承諾シ難シ速ニ応分ノ家ヲ与ヘスハ
文久三年十一月十三日　閣老ヨリ米公使ニ前件家屋ハ増建増地モナスヘケレトモ尚適用ナラスハ他ニモ地所アル
文久三年十一月二十一日　英公使ヨリ閣老ニ横浜一地米人ニ貸与ヲ許セシハ約書ニ背戻スルヲ論シ異存陳述ノ来
文久三年十一月二十八日　蘭公使ヨリ閣老ニ横浜税関居留地間ノ一地ヲ米人ニ貸与セシヨシ蘭人ニモ同一ノ地所
蘭人来港年月目録
文久三年十一月二十九日　外国奉行ヨリ米書記官ニ「フロヲン」ニ貸与地内ノ家屋ハ納税カ購買カ決定ヲ請ヒシ
文久三年十二月四日　孛岡士ヨリ閣老ニ一国ノ臣民地所附属ノ家屋ヲ賃借セシヨシ孛臣民ニモ同一ノ処置ヲ請フ
文久三年十二月六日閣老ヨリ米公使ニ「フロヲン」ニ地所貸与ノ事件ニ由リ各公使異議アツテ貸与シ難ケレハ暫
文久三年十二月七日　英公使ヨリ閣老ニ「フロヲン」ニ貸地難詰ノ来翰
文久三年十二月八日　米公使ヨリ閣老ニ「フロヲン」ニ貸地猶予ノ請求ハ失敬ナルヲ論シ且迅速貸与証券送致ア
文久三年十二月九日　仏公使ヨリ閣老ニ「フロヲン」ニ貸地ノ事件論詰ノ来翰
元治元年正月七日　米公使ヨリ閣老ニ「フロヲン」借地ノ前面ニ一地設置ノ企図アリト苦情陳述ノ来翰
元治元年正月八日　外国奉行ヨリ右来書ノ旨趣詳細報知アルヘシト神奈川奉行ニ照会書
元治元年正月　「フロヲン」ニ貸与地券ト開市等延期承諾ノ書翰ト交換云々ニ由リ外国奉行意見開陳ノ上申
元治元年正月九日　外国奉行ヨリ米書記官ニ貸地券ト開市等延期承諾書ト交換ハ予約ノ如ク処置ヲ請フトノ書翰
元治元年正月十二日　米書記官ヨリ右延期ノ承諾書ハ準備已ニ整頓ストノ返翰
元治元年正月二十七日　米公使ヨリ地所云々ノ来翰
横浜瑞西岡士館地孛国ト葛藤一件
横浜瑞西岡士館地孛国ト葛藤一件　一
元治元年五月二十三日　瑞西合衆国大統領孛人「リントウ」ヲ横浜岡士ニ任セシ委任書
慶応元年七月十八日　瑞西岡士館地券書
慶応元年十二月瑞西岡士ヨリ神奈川奉行ニ其政府ヨリ岡士館地ヲ受領セシヲ報シ他ニ同館地請求ノ理ナシトノ来
慶応元年十二月二十五日　神奈川奉行ヨリ右来意ニ答フルノ返翰
慶応二年三月三日　孛岡士ヨリ神奈川奉行ニ旧瑞西岡士孛人「リントウ」ノ為メ右岡士館地々券更正ヲ請求ノ来
慶応二年三月八日　神奈川奉行ヨリ孛岡士ニ「リントウ」瑞西岡士職ヲ退キ其配下ニ帰籍セハ瑞西岡士館地ハ其
慶応二年三月九日　孛岡士ヨリ神奈川奉行ニ孛臣民所有地ノ地券ヲ奉行ト瑞西新岡士ニハ委ネカタシ故障アラハ
慶応二年三月十七日　神奈川奉行ヨリ孛岡士ニ右地所ハ瑞西岡士館地ニテ孛国ニ関係ナケレハ返地ノ裁判ヲ促ス
慶応二年三月　神奈川奉行ヨリ瑞西公使ニ其岡士館地券并先岡士ト往復ノ書翰写ヲ送ルトノ書翰
慶応二年三月二十九日　瑞西公使ヨリ神奈川奉行ニ嘗テ貸与アリシ岡士館地事故アリ即今占有スル能ハサレハ本
慶応二年四月五日　瑞西公使ヨリ神奈川奉行ニ岡士館地券交付ヲ孛岡士拒ムニ因リ瑞西書庫中ニ収蔵スヘキ旨趣
慶応二年四月　神奈川奉行ヨリ瑞西公使ニ駒形町百七十番地所ハ其岡士館地トシテ交付セシモノナレハ政府ノ命
慶応二年四月十四日　神奈川奉行ヨリ瑞西公使ニ駒形町百七十番地所ハ瑞西岡士館地ノ為メ貸与セシナレハ「リ
慶応二年四月十八日　孛岡士ヨリ神奈川奉行ニ瑞西公使ニ送致ノ書翰公布ノ可否ハ断定シ難ク「リントウ」ノ手
慶応二年四月　神奈川奉行ヨリ瑞西岡士館地処置ノ順序書
慶応二年八月二十五日　瑞西公使ヨリ閣老ニ岡士館地葛藤ニ因リ按書ノ如キ書翰請求ノ来翰
〔慶応二年八月〕　右返翰按
慶応二年八月二十五日　〔瑞西公使ヨリ〕右書翰ノ回答ヲ促スノ来翰
横浜瑞西岡士館地孛国ト葛藤一件　二
慶応二年九月十二日　瑞西公使ヨリ閣老ニ本国政府ノ命令アリシヲ以テ横浜瑞西岡士館地ノ交付ヲ促スノ来翰
瑞西政府ヨリ公使ニ来タセシ書翰抄
同上
慶応二年九月　神奈川奉行右書翰進呈意見開陳ノ上申
〔慶応二年十月十七日〕　各国公使ニ送ルヘキ書翰按
仏公使ノ来タセシ書翰按
〔慶応二年九月〕　外国奉行ノ申議
慶応二年九月二十七日　柴田日向守瑞西公使ト対話書
慶応二年十月十四日　閣老ヨリ仏米蘭英公使ニ瑞西岡士館旧地券ニ拘ハラス新地券交付ノ可否諮問ノ書翰
横浜瑞西岡士館地孛国ト葛藤一件　三
慶応二年十月十八日　蘭公使ヨリ閣老ニ瑞西岡士館地云々諮問ノ書翰ヲ誤認シ返シ来タセシ来翰
慶応二年十月十九日　蘭公使ヨリ右処置ノ誤リヲ謝シ最前ノ書翰等返付ヲ請ヘルノ来翰
〔慶応二年十月〕　右両来書ニ由リ外国奉行ノ上申
慶応二年十月十九日　仏公使ヨリ閣老ニ瑞西岡士館地云々ハ理由明瞭ニシテ其岡士ニ交付スヘシトノ決定ハ異存
慶応二年十月二十一日　孛代理公使ヨリ閣老ニ神奈川奉行ト対話ノ旨趣ヲ書記シ奉行定約ノ如ク孛政府ヨリ決定
慶応二年十月二十五日　英書記官ヨリ外国奉行ニ横浜火災ニテ混乱セシヲ以テ瑞西岡士館地云々ニ因リ閣老ノ書
慶応二年十一月朔日　外国奉行ヨリ英書記官ニ請求ノ書翰写等ヲ送ルノ返翰
〔千八百六十六年〕十一月中送リシ書翰銘書
慶応二年十一月朔日　蘭公使ヨリ閣老ニ瑞西岡士館地云々ハ瑞西公使ニ交付スルコト当然タルヘシサレトモ只公
慶応二年十一月十六日　米公使ヨリ閣老ニ瑞西岡士館地々券ヲ別ニ調製交付スヘシトノ決定ニ同意セリトノ返翰
慶応二年十一月十六日　英公使ヨリ閣老ニ瑞西岡士館云々ハ「リントウ」退職庶人トナリテハ占有ノ理ナク後任
慶応二年十一月　外国奉行ヨリ瑞西公使九月中来タセシ書翰別紙トモ横文写回送アルヘシト神奈川奉行ニ照会書
慶応二年十二月四日　瑞西岡士館地々券云々四ケ国公使同意ノ返書ニ由リ外国奉行意見陳述孛権任公使ヘノ返書
慶応二年十二月十二日　閣老ヨリ孛権任公使ニ瑞西政府同公使ヘノ報告ニ拠レハ岡士館地「リントウ」ニ附与セ
神奈川奉行ニ指令案
慶応二年十二月　瑞西公使ニ返翰ノ旨趣陳述返翰送致アラハ其段下命ヲ請フ神奈川奉行ノ上申
〔慶応二年十二月〕外国奉行ノ申議
慶応二年十二月二十三日　閣老ヨリ瑞西公使ニ其公使館地旧地券ハ廃シ更ニ新地券ヲ交付ト決定セシヲ以テ神奈
神奈川奉行ニ指令〔案〕
横浜瑞西岡士館地孛国ト葛藤一件　四
慶応三年正月五日　瑞西岡士館地新地券ヲ同公使ニ交附シ旧地券ハ廃棄セシ旨孛国岡士ニ通知セシ等神奈川奉行
慶応三年正月　瑞西岡士館地新地券
慶応三年二月十六日　孛権任公使ヨリ閣老ニ瑞西岡士館地券ヲ同公使ニ与ヘシニ由リ「リントウ」ノ書翰添ヘ苦
〔慶応二年十二月二十八日〕　孛人「リントウ」ヨリ権任同公使ニ送リシ書翰写
〔慶応三年二月　閣老ヨリ孛公使ニ返翰案〕
慶応三年三月十三日　仏公使ヨリ通弁吏塩田三郎ニ瑞西岡士館地事件瑞孛両政府決定マテ其地処ヲ放擲シ仏国所
慶応三年三月十四日　塩田三郎ヨリ右ニ答フルノ返翰
慶応三年三月二十日　神奈川奉行ヨリ在府同僚ニ来タセシ書翰抄
慶応三年三月二十二日　閣老ヨリ孛公使ニ瑞西岡士館地旧地券ヲ廃セシハ孛政府ノ威儀ト公理ヲ犯セシニアラサ
仏公使ノ来セシ書翰按
神奈川奉行ニ指令按
慶応三年三月二十二日　外国奉行ヨリ瑞公使ニ閣老ノ孛公使ニ送リシ書翰写送致ノ書翰
慶応三年三月二十三日　外国奉行ヨリ孛書記官ニ閣老ヨリノ更正書翰ハ明日午後横浜ニ回送スヘシトノ書翰
慶応三年三月二十三日　孛公使ノ来セシ閣老ノ書翰文段更正按
慶応三年三月二十四日　外国奉行ヨリ孛書記官ニ閣老ノ書翰文段一ケ条ハ改正シ難ク二ケ条ハ取捨改正セシヲ以
慶応三年三月二十七日　朝比奈甲斐守瑞公使ト対話書
横浜瑞西岡士館地孛国ト葛藤一件　五
慶応三年四月二日　外国奉行ヨリ
（附録）明治４年横浜山手居留地全図