沖縄県史 第1巻
第1章 総説
近代以前の沖縄史概観
沖縄史のあけぼの
琉球王国の形成
島津氏の侵入と支配
沖縄史における近代
近代史の範囲
沖縄近代史の特徴
沖縄近代史の時期区分
琉球処分の諸相
明治政府の琉球処分
琉球処分の評価
旧慣温存と民衆
旧慣温存政策
旧慣の矛盾と変革への胎動
近代化への動き
公同会運動と自由民権運動
土地整理と地方自治
不況から戦争へ
「ソテツ地獄」の到来
戦争への道
第2章 琉球処分
幕末琉球の諸問題
近世の琉球
植民地化の危機と薩藩
農村の荒廃
王府支配体制の動揺
琉球処分
処分の発端
処分の展開と沖縄県の設置
分島問題
処分の歴史的意味
第3章 旧慣下の県民の動向
「世替り」と旧慣温存
一八八〇年代の「琉球問題」
「世替り」の諸相
旧慣温存路線の展開
旧慣の矛盾と変革の胎動
旧慣修正への始動
尚家と寄留商人の活動
活動の背景
活動の舞台
人頭税廃止運動
背景-歴史的前提-
胎動-運動主体の形成-
展開-議会請願-
帰結-歴史的意義-
教育の諸問題
普通教育に対する意識
各県令の教育方針と教師養成
初等教育の開始
中等教育の開始
中学ストライキ事件
文化の動向
文化の向上と普及
「日本人」意識の出発
第4章近代化への動き
公同会の運動
旧支配層をとりまく状況
運動の展開
自由民権運動
民権家謝花昇の誕生
「謝花民権」運動の展開
『沖縄時論』と『琉球新報』の論争
「謝花民権」の挫折
土地整理事業
「事業」の実施とその結果
杣山官有をめぐる親泊説の検討
「事業」の歴史的意義
地方制度の「改革」と国政参加
特別制度下の沖縄
県政と国政参加のはじまり
徴兵令の実施と県民の対応
軍事思想の浸透
徴兵令の施行と県民の動向
諸産業の発達
農林水産業
工業
商業
交通・通信
国民教育思想の涵養
実業教育と社会教育の推進
「国家統一」意識の強調
文化の動向
生活の近代化
ジャーナリズムと学芸の勃興
演劇と舞踊の発達
第5章 不況下の沖縄
特別制度の撤廃
特別県=沖縄
”本土なみ”制度施行の意義
ソテツ地獄
ソテツ地獄前夜
慢性的不況の波
不況下の県民生活
移民と出稼ぎ
社会運動の発達
社会運動の背景
社会運動の台頭
社会運動の展開(一)
社会運動の展開(二)
「沖縄学」の発展
沖縄研究の高揚
「沖縄学」の形成
「沖縄学」の展開
教育思潮と実践活動の多様化
教育思潮と種々の教育活動
生活の困窮化と抵抗運動
文化の動向
危機意識とジャーナリズム
文学・美術における外来影響と対応
演劇の停滞と復興
第6章 戦争への道
沖縄県振興計画
沖縄における救済論議とその特質
「計画」策定への過程
「振興計画」の性格と意義
国家総動員体制の確立
一五年戦争の開始
日中戦争と国家総動員
太平陽戦争
文化の統制と対応
風俗・言語の改良の統制
民衆意識における保守と進歩
芸能と学術における「誇り」の醸成
軍国主義教育の強化
非常時下の教育
決戦下の教育
沖縄戦
太平洋戦争と沖縄
沖縄戦
付録有