いわき市史 別巻 〔2〕
発刊のことば いわき市長(中田武雄)
序文 前福島大学学長(山田舜)
序文 東京大学名誉教授(伊木正二)
序章 大地のひろがりと地下の石炭
第1章 幕末期-炭坑業のはじまり(嘉永4年-慶応4年)
炭坑がはじまる前
幕末の情勢と石炭需要
藩主・地元坑業人・江戸商人
狸掘と掘子人足
第2章 明治前期の小さな炭坑(明治元年-16年)
石炭の使いみちと政府の方針
炭坑経営のかたち
手掘から洋式採炭への試み
炭坑夫たち
第3章 産業の発達と炭鉱会社の成立(明治17年-30年)
山元から市場への送出し
株式会社の設立
採炭と搬出方法の進歩
鉄道開通前の石炭輸送
第4章 小炭坑群のなかの大炭鉱(明治31年-44年)
鉄道の開通と常磐炭の飛躍
大炭鉱への生産力の集中
技術の進歩と施設の拡充
炭鉱夫たちの状態
炭鉱夫たちの行動
明治期の初等教育
第5章 欧州動乱景気(大正元年-9年)
常磐炭の需要と供給
諸炭鉱の経営状態
採炭方法の前進と停滞
炭鉱労働者の状態
友愛会の組織と運動
第6章 第一次世界大戦後の不景気(大正10年-14年)
不況のなかの石炭需要
炭鉱経営の状態
石炭の生産過程
不況期の炭鉱労働者
労働者の行動とその組織
第7章 大恐慌のなかの炭鉱(昭和元年-7年)
経済情勢と石炭の需給
大恐慌下の炭鉱経営
坑内への機械の導入
労働条件と生活環境
大争議
大災害
第8章 戦時下の炭鉱(昭和8年-20年)
石炭需給
軍需景気・戦時増産と炭鉱経営
戦時下の炭鉱技術
炭鉱労働者の状態
朝鮮人・捕虜の労働
炭鉱と地域社会
第9章 戦後の混乱と炭鉱の復興(昭和20年-24年)
炭鉱の荒廃と石炭飢饉
戦後初期の炭鉱経営
戦後初期の生産現場
戦後初期の労働者状態
戦後労働運動の出発
第10章 朝鮮戦争ブームとその反動(昭和25年-30年)
石炭をめぐる好況と不況
生産の合理化
採炭技術の近代化
炭鉱労働者の状態
労働者の行動
第11章 重油の進出と炭鉱の「斜陽化」(昭和31年-41年)
「エネルギー革命」と石炭
「斜陽」期の炭鉱経営
「ビルド鉱」における技術革新
炭鉱労働者の状態
炭鉱合理化と労働者の行動
第12章 切羽からの撤退・坑道の閉鎖(昭和42年-60年)
炭鉱切り捨ての政策
常磐炭鉱の終末
閉山の工程
常磐炭鉱の閉山と労働者の行動
炭鉱の閉山と地域社会
炭鉱の生活と文化
口絵図版目次・文献目録・年表 有