日本の侵略と膨張

序章　戦後五〇年をへて
いまなお侵略戦争の全面合理化論が
侵略戦争の反省にたった日本国憲法
明かにすべき戦争の目的、性格
第１章　日本の侵略と膨張
成立当初から侵略的だった明治政府
最初の海外出兵―「台湾征伐」
朝鮮への軍事的威圧
日清戦争と最初の植民地台湾
ハワイ、フィリピンをめぐって―太平洋での勢力圏争いへ―
帝国主義列強との矛盾激化と日露戦争
戦争と侵略による領土拡張
対中全面戦争
歴史の流れに反する侵略
太平洋戦争へ
「大東亜共栄圏」構想
実在しない島まで編入した拡張欲
歴史の進歩にそって過去を直視する
第２章　十五年戦争はこうして開始された
満州事変の発端
関東軍の野望―「満蒙生命線」論
謀略による武力“解決”
事前に露顕した計画
九月十八日―決行された陰謀
無視された「不拡大」の閣議決定
朝鮮軍越境出兵―政府、天皇の承認、激励
かいらい政権樹立の方針決定
謀略事件による溥儀脱出
関東軍による「満州国」の「建国」
明白な国際法違反