図書目録ナチス モウ ヒトツ ノ タイザイ資料番号:000020716

ナチスもう一つの大罪

サブタイトル
「安楽死」とドイツ精神医学
編著者名
小俣 和一郎 著者
出版者
人文書院
出版年月
1995年(平成7年)8月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
266p
ISBN
4409510371
NDC(分類)
234
請求記号
234/O61
保管場所
閉架一般
内容注記
略年表・索引あり
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

第1章 T4作戦への道-障害者安楽死計画の前史-
思想史的背景
一九世紀後半における自然科学主義
ベルサイユ条約下におけるドイツ経済の沈下
ドイツ精神病院小史
障害者「安楽死」論の登場

第2章 ドイツ第三帝国の成立と安楽死計画の立案
強制収容所の誕生
ナチス断種法の成立
障害者政策とプロパガンダ
ニュルンベルク法とレーベンスボルン協会
ベルリン・オリムピックのもう一つの側面
「帝国水晶の夜」とドイツ精神分析学の消滅
安楽死計画の立案と総統官房の役割

第3章 T4作戦
最初の「安楽死」
安楽死機関の形成-人と組織-
ポーランド侵攻-東部ドイツ・ポーランドにおける精神病院の解体-
精神病院と患者の登録
ヒトラーの「安楽死委託」文書とT4作戦
晩秋のグラーフェネック

第4章 ガス室を備えた精神病院
ナチス最初のガス室は精神病院の中につくられた
ガス栓を操作した医師たち
患者の移送と「中間施設」
ユダヤ人患者の組織的抹殺
ヒムラーの苦情
「仕事は片づいた」

第5章 廃疾作戦(14f13)
ヒムラー・ボウラー会談
鑑定医たちの強制収容所めぐり
独ソ戦の開始と占領下ソ連における「安楽死作戦」
いわゆる「T4作戦中止命令」の発布
アウシュヴィッツにおける偶然の「発見」

第6章 ラインハルト作戦-もう一つのアウシュヴィッツ-
T4作戦の継続と拡大
ヴァンゼー会議-「ユダヤ人問題の最終解決」-
絶滅収容所の設置
ラインハルト作戦の終結
イタリアにおける「最終解決」

第7章 “静かな”安楽死
子供の「安楽死」は続く
薬物を用いた「安楽死」
食糧制限-餓死と自然死とのあいだ-
精神病院の中の「大量殺人」
「医学研究」という名の臓器集め-T4作戦と大学精神医学-
ドイツ大学精神医学の潰滅
最後の「安楽死」

第8章 安楽死組織のその後
ドイツ敗戦-逃亡に成功した殺人者-
ニュルンベルク国際軍事法廷といわゆる医師裁判
初期の「安楽死」裁判
大学教授になった殺人者-犯罪者たちの戦後-
教会とナチス-偽造旅券の出所-
「最後の審判」

第9章 今日的課題
医学・医療における安楽死問題
脳死・臓器移植の問題
日本の「夜と霧」
犠牲者たちの記念碑-ドイツ精神医学のゆううつ-

略年表・索引

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