大本営派遣の記者たち

第１章　太平洋戦争の前後
東条内閣の登場
大阪城からクアラルンプールへ
日米開戦
報道小隊の結成
三重苦の左翼作家
カメロン高原

第２章　シンガポール陥落と華僑弾圧
ブキテマ高地に散る
反戦の特派員と下劣な准尉
満蒙開拓民と満鉄社員の場合
関東軍参謀瀬島竜三の謎
シンガポールの陥落
華僑の大虐殺と辻参謀
ギターの夕べ

第３章　戦いのあと・生と死の無情
ひとときの平和
ゴム林のひそけき墓標
反戦集団それも結構
シンガポール一旗組
一本足の兵隊
田園まさに荒れなんとす
従軍作家里村欣三の戦死

第４章　ペナン郷愁のひととき
詩情のマラッカ
檳榔樹の美しの島
宣撫工作を邪魔する役人
ペナンの踊子たち
さらば懐かしのペナンよ
報道班員のその後

第５章　従軍慰安婦の実態と日本の恥部
ソ満国境を流れて
われ左翼少年たらん
偽りの女子挺身隊員
青春を散らした朝鮮乙女
上坂冬子は人間か

第６章　日の丸をどう考えるか
シンボルとしての日の丸
人間の愚かさが戦争