太平洋戦争、こうすれば勝てた
第1部
いま、なぜ太平洋戦争か
「イフ」が歴史を解く
真珠湾攻撃は不十分だった
決戦をせずに破れた決戦主義・日本
グランドデザインなき戦争
勝利をどう政治に利用するのか
日本は潜水艦で戦争に負けた
当時の日本の諸相
昭和十年代、日本は高度成長できた
日本は戦争中も年功序列だった
戦争における「運」とは
ミッドウェーの日本空母は引いて帰れた
無駄な戦いを繰り返した陸軍の組織的欠陥
東条英機の罪業
日本にはスターリンもチャーチルもいなかった
敗戦の端緒
抜擢も罷免もできない硬直した組織が戦争を招いた
天佑神助主義の末路
兵器を絞り込めなかった弱さ
陸軍は要らなかった
日本はなぜ航空戦に負けたか
戦争の心構えと覚悟
ハル・ノートは受け入れても良かった
三国同盟を破棄すれば、ドイツは喜んだ
日本はスターリングラード戦を助けるべきだった
イタリア人は日本人よりも勇敢か
日本は「だまし討ち」と非難される謂われはない
日本はオランダとだけ戦争をすれば良かった
支那事変はどう終わらせれば良かったか
第2部
周到な準備なき日本
戦争設計なき戦争
日本人はどうして戦争が下手になったのか
チャンドラ・ボースの戦争設計に学べ
日本は「皇帝」と「王」の違いを知らなかった
日本も「民族自決」を旗印にして戦えた
土地に執着した農民国家・日本の失敗
戦争の矛盾と仮定
イギリスの「民族自決」には大きな矛盾があった
日本がイギリスを叩けば、ドイツはソ連に勝てた
上に戦略があっても下の統制が利かなかった
戦略爆撃機があれば特攻の必要はなかった
アメリカ機動部隊撃滅シミュレーション
日本はB29級の爆撃機を作れたか
果て遠き国際国家への道
チャーチルとヒットラーは同じ穴の狢だ
技術のアンバランスは後進国の特徴
日本は国際国家にはなれない
大陸に注ぎ込んだ金があれば、もっとマシな戦争が
いまも変わらぬ国家と国民の相互不信