子どもの本から「戦争とアジア」がみえる
- サブタイトル
- 日本編 おとなに読んでほしい300冊 教科書に書かれなかった戦争 part 18
- 編著者名
- /長谷川 潮 編著/きど のりこ 著者
- 出版者
- 梨の木舎
- 出版年月
- 1994年(平成6年)8月
- 大きさ(縦×横)cm
- 21×
- ページ
- 215,24p
- ISBN
- 4816694048
- NDC(分類)
- 210.75
- 請求記号
- 210.75/Ky4/18
- 保管場所
- 開架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
1 戦場はどうつたえられているか-中国・アジア・沖縄
『あほうの星』(長崎源之助)加害と被害の両側から戦争の本質に迫る(仲村修)
『戦争と人間のいのち』(来棲良夫)個人の戦争体験を現代史の中に位置づける(真鍋和子)
『りゅう子の白い旗』(新川明)冷静な語り口で綴られる「鉄の暴風」(西山利佳)
『いま沖縄をかんがえる』(丸木政臣)六年生の目をとおして描かれる沖縄戦と現在の沖縄(真鍋和子)
『ぴぃちゃあしゃん』(乙骨淑子)十六歳の少年・隆が体験する中国の日本軍
『戦艦武蔵のさいご』(渡辺清)戦闘の凄絶さを極限まで描いた唯一の作品
『戦火と死の島に生きる』(菅野静子)「玉砕」という美しい名の地獄を描く
『若草色の汽船』(石川光男)汽船が語る十六歳の少年兵の死
『沖縄少年漂流記』(谷真介)「死んだものの重さ」を問いかける
『首里の町がきえる日』(山田もと)過度の感傷におちいる危険はないか
『光と風と雲と樹と』(今西祐行)軍使を申し出た少年を処刑した日本軍
『高空一〇、〇〇〇メートルのかなたで』(香川茂)日本軍の無謀な「おとり作戦」
『故郷の声』(菊池敬一)抑留生活の中で認識された日本国家
『にげだした兵隊』(竹崎有斐)学徒兵・一平の目で描いた軍隊の内実
『南風の吹く日』(下島哲朗)行動しなければ平和は守れない
『ケンの戦場日記』(久手堅憲俊)子どもたちに沖縄戦の真実を
『びんたあめあられ』(水谷章三)教師の体罰と旧軍隊の体質の共通性
『白い雲のかなたに』(島原落穂)特攻隊の全体像を明らかにする
『あの世からの贈りもの』(小沢清子)戦場に駆り出された人々の人間的な声
『白旗の少女』(比嘉富子)人間の強さを感じとらせてくれる
『とうちゃんの凧』(長崎源之助)普通の人が戦争にまきこまれていった
『燃える湖』(山本和夫)
『うそつき大作戦』(斉藤了一)
『貝の鈴』(山口勇子)
『にせアカシアの花』(坪田理基男)
『アレン中佐のサイン』(庄野英二)
『ひめゆりの少女たち』(那須田稔)
『四人の兵士のものがたり』(代田昇)
『血と砂』(石川光男)
『二つのハーモニカ』(川口志保子)
『娘に語るお父さんの戦記』(水木しげる)
『つしま丸のそうなん』(金沢嘉市)
『父たちの河』(本間芳男)
『海からきた少年兵』(武田英子)
『かえってきた茂十』(さねとうあきら)
『およめに欲しかった』(本間芳男)
『そてつ祭り』(下島哲朗)
『対馬丸』(大城立裕他)
『はだかの捕虜』(来棲良夫)
『ほたる』(山本真理子)
『星砂がくる海』(下島哲朗)
『兵隊ぐらしとピカドン』(江戸家猫八)
『おいでおいで』(松谷みよ子)
『おきなわ島のこえ』(丸木俊・丸木位里)
『八月二十二日の太陽』(下島哲朗)
『ぼくとガジュマル』(下島哲朗)
『湖南丸と沖縄の少年たち』(宮良作)
『マブニのアンマー』(赤座憲久)
『テニアンの少女』(石上正夫)
『もえる吹雪』(菊池鮮)
『12歳のちいさな恋』(桝田武宗)
『かんからさんしん物語』(島津与志)
『ビルマの砂』(幅房子)
『海に消えた56人』(島原落穂)
『二せきの魚雷艇』(坪田理基男)
『ぬちどぅたから』(真鍋和子)
わたしは、こう読んだ『ぴぃちゃあしゃん』十六歳の少年の内奥で渦まく灼熱したマグマをぼくは感じとれなか
わたしは、こう読んだ『戦艦武蔵のさいご』偉容を誇るような戦艦の写真や図版は著者の気持ちを尊重していな
わたしは、こう読んだ『戦火と死の島に生きる』サイパン島における稀有な体験が戦争の巨大な実像を浮かび上
わたしは、こう読んだ『にげだした兵隊』盛大なセレモニーで送られた学徒兵を待ち受けていたのは奴隷的処遇
わたしは、こう読んだ『アレン中佐のサイン』「美談」として語られる物語が、歪みを影として持っていること
2 人々の暮らしはどうつたえられているか
『二十四の瞳』(壷井栄)時代と相容れぬ感性をもっていた大石先生だが…(西山利佳)
『木かげの家の小人たち』(いぬいとみこ)戦争は個人の小さな行動をも脅かす(西山利佳)
『ぼんぼん』(今江祥智)「重慶の洋たち」は視野にあるだろうか(仲村修)
『ガラスのうさぎ』(高木敏子)著者自らの戦争観の追求が稀薄だ(あかねるつ)
『花吹雪のごとく』(竹崎有斐)個人の尊厳、信仰の自由…がどれだけ大切か(きどのりこ)
『谷間の底から』(柴田道子)疎開体験を通して描く、大人への鋭い告発
『火の瞳』(早乙女勝元)東京大空襲を中心に、戦争末期の社会と人間を描く
『青春は疑う』(山中恒)疑うという青春の魂が封じこめられた時代
『ヒョコタンの山羊』(長崎源之助)子どもの世界と現実社会を重層的にとらえた傑作
『ボクちゃんの戦場』(奥田継夫)子どもの目で学童疎開を告発する
『おかあさんの木』(大川悦生)日本人に向けられた恨を忘れていないか
『マヤの一生』(椋鳩十)鋭い観察力をもって描く愛するものを失う悲しみ
『猫は生きている』(早乙女勝元)東京大空襲を描いて、ベトナムの子たちを思いやる
『長い冬の物語』(鶴見正夫)鋳物作りの俊作の行きどころのない恨み
『神がくしの八月』(さねとうあきら)民衆が負うべき戦争責任とは
『向こう横町のおいなりさん』(長崎源之助)メンコやビー玉遊びが戦争ごっこに変わる
『手拭いの旗暁の風に翻る』(村上義人)根底にあるのはおとなへの強い怒り
『そして、トンキーもしんだ』(たなべまもる)『かわいそうなぞう』批判から生まれた本
『火の壁をくぐったヤギ』(岩崎京子)感じられる庶民の哀歓と逞しさ
『のんカン行進曲』(寺村輝夫)軍国少年・カンロクを描く
『少女と戦争』(永畑道子)おとなの世界に入り込んだ少女像も興味深い
『かあさんがんばる』(稲垣昌子)
『青いつばさ』(安藤美紀夫)
『ゲンのいた谷』(長崎源之助)
『少女期』(山口勇子)
『おばけ煙突の歌』(早乙女勝元)
『かわいそうなぞう』(土家由岐雄)
『かげろうの村』(谷真介)
『時計は生きていた』(木暮正夫)
『村いちばんのさくらの木』(来棲良夫)
『母と子の川』(菊地正)
『太一じぞう』(清水道尾)
『竜宮へいったトミばあやん』(古世古和子)
『じろはったん』(森はな)
『兄貴』(今江祥智)
『石切り山の人びと』(竹崎有斐)
『馬町のトキちゃん』(安藤美紀夫)
『あかりのない夜』(上坂高生)
『街の赤ずきんたち』(大石真)
『トンネル山の子どもたち』(長崎源之助)
『わかれ道おもいで道』(山花郁子)
『ほのおの町の白い花』(さねとうあきら)
『大もりいっちょう』(長崎源之助)
『夜のかげぼうし』(宮川ひろ)
『砂の音はとうさんの声』(赤座憲久)
『雪と泥沼』(赤座憲久)
『忘れられた島へ』(長崎源之助)
『想い出のアン』(和田登)
『ちいちゃんのかげおくり』(あまんきみこ)
『戦争にでかけたおしらさま』(さねとうあきら)
『さくらばし3月10日』(福田庄助)
『おとなになれなかった弟たちに…』(米倉斉加年)
『ほえろ!チビ』(溝井英雄)
『ほのおの夜』(今江祥智)
『ワンニャン探偵団』(上村英明)
『えんぴつびな』(長崎源之助)
『つばき地ぞう』(宮川ひろ)
『東京へ帰る日まで』(宮川ひろ)
『戦争のとき子どもだった』(寺井美奈子)
『こんにちはのこちゃん』(あまんきみこ)
『犬の戦争日記』(五十嵐秀男)
『海辺の家の秘密』(大塚篤子)
『少年倶楽部のなぞ』(吉橋通夫)
『赤い靴』(山中恒)
『夏の記憶』(丘修三)
『あの戦争のなかにぼくもいた』(石浜みかる)
わたしは、こう読んだ『谷間の底から』「戦死という名の殺人」をくり返させないために自分の足で歩き、自分
わたしは、こう読んだ『ヒョコタンの山羊』脱走兵キンサンとヒョコタンの会話はレジスタンスにも似てキラリ
わたしは、こう読んだ『猫は生きている』戦争は人間の愚行に過ぎない、ということを子どもたちは知るだろう
3 原爆はどうつたえられているか
『原爆の子』(長田新)屈服するのでなく、力強く立ちあがる子どもたち(真鍋和子)
『つるのとぶ日』(大野允子)八月六日を忘れないという強いメッセージ(長谷川潮)
『ふたりのイーダ』(松谷みよ子)小さな木の椅子に伝えさせる戦争の切なさ(西山利佳)
『ひろしまのピカ』(丸木俊)ピカは、ひとがおとさにゃおちてこん(きどのりこ)
『南の風の物語』(おおえひで)原爆や戦争の対極にあるものを描こうとした
『海に立つにじ』(大野允子)丹念にとらえられる一少女の心の軌跡
『あるハンノキの話』(今西祐行)悲しみのこもるハンノキの独白
『二年2組はヒヨコのクラス』(山下夕美子)原爆は実は身近なところにあった
『スカーフは青だ』(山口勇子)もっと本質的な悪を視野に入れる必要も
『ゆみ子とつばめのおはか』(今西祐行)生かされている幼い少女の感覚
『八月がくるたびに』(おおえひで)子どもを描く目は暖かい
『はだしのゲン』(中沢啓治)原爆への抗議と怒りは大きな支持を得た
『まちんと』(松谷みよ子)「まちんと」と言いながら女の子は死んだ
『光の消えた日』(いぬいとみこ)戦争の認識について大きな問題を提示する
『歌よ川をわたれ』(沖井千代子)みんな、いなくなってしまった……
『むかえじぞう』(吉本直志郎)何万という地蔵がぞろぞろ歩く
『おこりじぞう』(山口勇子)「かあちゃん、みず」と言いながら死んだ少女
『折り鶴の子どもたち』(那須正幹)幟町小の同級生たちの思いに目を向ける
『八月の少女たち』(大野允子)死んだ少女たちの家族を訪ねる
『ロスアラモスの小さな石』(長谷川潮)人間不在の学問はあってはならない
『るいるいとるいるいと』(竹田まゆみ)生きたかった人の思いを五編のオムニバスで語る
『原子雲の下に生きて』(永井隆編)
『ピカドン』(丸木位里・丸木俊)
『ヒロシマの少女』(大野允子)
『見えないトゲ』(大野允子)
『歌のとどく日』広島児童文学研究会
『いしぶみ』広島テレビ放送編
『あしたへげんまん』(竹田まゆみ)
『太陽が消えたあの日』長崎放送報道部編
『りよおばあさん』(おおえひで)
『広島の姉妹』(山本真理子)
『かあさんの野菊』(山口勇子)
『アイリーンのとうろう』(柴田克子)
『ピカッ子ちゃん』(正田篠枝)
『ひーちゃんはいった』(大野允子)
『太陽の落ちた日』(来棲良夫他編)
『飛べ!千羽づる』(手島悠介)
『四年一組にきた子』(竹田まゆみ)
『とべ、ぼくの鳩よ』(下島哲朗)
『原爆の図物語』(宇佐美承)
『浜ひるがおの花が咲く』(おおえひで)
『ちちんぷいぷいとんでいけ』(小野和子)
『風のみた街』(竹田まゆみ)
『ガラスびんの夏』(竹田まゆみ)
『見てるよ!ヒトミ』(槻野けい)
『海のむこうに』(大西伝一郎)
『娘よ、ここが長崎です』(筒井茅乃)
『とうろうながし』(松谷みよ子)
『ナガサキの男の子』(森下真理)
『木は生きかえった』(大川悦生)
『体験記集14歳の生涯』(中本昭他)
『ナガサキの空』(畑島喜久生)
『いないいないいない』(大野允子)
『長崎にいた小人のフランツ』(大川悦生)
『わたしのヒロシマ』(森本順子)
『水辺の祈り』(えのゆずる)
『夏服の少女たち』(大野允子)
『ミナのあした』(大野允子)
『広島・長崎からの伝言』(大川悦生)
『灯ろう』(原のぶ子)
わたしは、こう読んだ『八月がくるたびに』人類が子孫に残す唯一の財産は「平和」です(本島等)
わたしは、こう読んだ『はだしのゲン』パラワン島ベトナム難民キャンプにはたくさんの「ゲン」や「竜太」が
わたしは、こう読んだ『折り鶴の子どもたち』反核を願う世界の人々が驚くのは四七基もの日本の原発の存在(
4 アジアの国々で日本がしたことはどうつたえられているか
『ヤン』(前川康男)両親を殺され抗日活動に身を投じた中国人少年(長谷川潮)
『ほろびた国の旅』(三木卓)植民地に育った少年の心の痛み(きどのりこ)
『二つの国の物語』(赤木由子)明日を生きる若者たちへの強烈なメッセージ(仲村修)
『消えた国旗』(斎藤尚子)植民地支配に抵抗する人々の心を伝える(きどのりこ)
『国境』(しかたしん)サスペンス物語をつらぬく侵略者への抵抗(長谷川潮)
『半分のふるさと』(イ・サンクム)「日本時代」を赤裸々に描く一編の成長物語(仲村修)
『ビルマの竪琴』(竹山道雄)内部的閉鎖的な戦争責任感
『むくげとモーゼル』(しかたしん)スリルに富んだ冒険物語の形で描く植民地支配
『化石山』(岸武雄)強制連行を最もはやくとりあげた物語
『むくげと九六〇〇』(しかたしん)厳重な警戒の下に輸送する大砲は木製だった
『いっせいに花咲く街』(赤座憲久)中国人少年から知る中国人の暮らしの実態
『悲しみの砦』(和田登)強制連行の実態を足で調べた労作
『はるかな鐘の音』(堀内純子)楽しかった毎日は、不幸の上になりたっていた
『サンパイ・ベルジュンパ・ラギ』(かつおきんや)はじめて知る日本軍の虐殺
『八月の最終列車』(古世古和子)日本人を見殺しにした日本軍を告発する
『屋根裏部屋の秘密』(松谷みよ子)七三一部隊に正面から取り組んだ作品
『北京へ北京で北京から』(仁谷正明)
『僕のソ連日記』(戸泉弘爾)
『雄介の旅』(吉田比砂子)
『ぼくらの出航』(那須田稔)
『シラカバと少女』(那須田稔)
『パオの少年』(香川茂)
『吉林の終戦』(阿部襄)
『いればをしたロバの話』(今西祐行)
『満州の長い道』(吉村俊子)
『サンアンツンの孤児』(永井萌二)
『黄いろい大地』(坂斎小一郎)
『妹』(小中沢小夜子)
『ぼくは戦争をみた』(横山孝雄)
『お星さまのレール』(小林千登勢)
『えっちゃんのせんそう』(岸川悦子)
『友情は戦火をこえて』(石井美樹子)
『あの空をとべたら』(椎名竜治)
『ぼく日本人なの?』(手島悠介)
『キムの十字架』(和田登)
『おばあさんのゾウ』(かつおきんや)
『スウボンの笛』(大坪かず子)
『ソウルの青い空』(斎藤尚子)
『ソウルは快晴』(堀内純子)
『混血児ジロー』(小山内繭)
『エリカ』(田中信彦)
『スンガリー川の姉妹』(和田登)
『中国に残された子どもたち』(古世古和子)
『望郷』(和田登)
『ビュンスクの歌声』(青柳ひろ江)
『ニーハオといわなかったころ』(かつおきんや)
『ピースボートの夏』(奥田継夫)
『嵐の中の少女』(石上正夫)
『北の逃亡者』(たかしよいち)
『白いチマチョゴリ』(徳永和子)
『イカロスの飛ぶ朝に』(前島真智子)
『ふたりの愛子』(堀内純子)
『あの世からの火』(松谷みよ子)
わたしは、こう読んだ『消えた国旗』著者の視点がもっとはやく日本中のものになっていたら…(卞記子)
わたしは、こう読んだ『ビルマの竪琴』ビルマ人は、驚き、呆れ、なかには怒りだす人もいる(田辺寿夫)
わたしは、こう読んだ『むくげとモーゼル』日本人が植民地でどう思われていたかがよくわかるサスペンス・ス
わたしは、こう読んだ『屋根裏部屋の秘密』自立した個人である科学者の有り様が問われている(常石敬一)
わたしは、こう読んだ『おばあさんのゾウ』アジアの人々に視点をおいて戦争を描こうとする試み(東谷仁)
【ヨーロッパほかの戦争はどうつたえられているか】
『約束の国への長い旅』(篠輝久)権力におもねらずに生きたある日本人外交官(真鍋和子)
『テレジンの小さな画家たち』(野村路子)子どもたちの絵が訴えかけることばは…(真鍋和子)
『野の花は生きる』(いぬいとみこ)「力弱い声で叫ぶ」ことの重要さを訴える
『私のアンネ=フランク』(松谷みよ子)人種差別は決して過去のことではない
『優しさと強さと』(早乙女勝元)コルベ神父と著者との出会いを読者も共有する
『スミレの戦争』(下島哲朗)差別される側の悲しみがこめられる
『僕の欧米日記』(小野満春)
『熱い砂じんの街』(柴田克子)
『ターニャの日記』(早乙女勝元)
『アウシュビッツからの手紙』(早乙女勝元)
5 ほんとうに戦争は終ったのか
『星の牧場』(庄野英二)記憶を失ったモミイチが生きるイメージの世界(西山利佳)
『飛べよ!トミー』(飯田栄彦)葛藤しなければ「ぼく」のベトナム戦争は始まらない(あかねるつ)
『屋根裏の遠い旅』(那須正幹)太平洋戦争にもし日本が勝っていたら…(長谷川潮)
『青葉学園物語』(吉本直志郎)どんなときでも精一杯に生きる子どもたちへの賛歌(長谷川潮)
『ねんどの神さま』(那須正幹)主権在民の国家の不確かさ(あかねるつ)
『母のない子と子のない母と』(壷井栄)小豆島の風土と人々の生活に著者の思いが
『山が泣いてる』(鈴木実他)射撃演習場と村の子どもたち
『焼けあとの白鳥』(長崎源之助)戦争で重荷を負い、傷ついたおとなの姿
『プチコット村へいく』(安藤美紀夫)言葉の魅力を充分に備えた佳作
『絵にかくとへんな家』(さとうまきこ)少女とベトナム反戦運動の出会いに奇妙な魅力
『白クマそらをとぶ』(いぬいとみこ)水爆実験で浮きあがった魚たち…
『ベトナムのダーちゃん』(早乙女勝元)ベトナムへの日本のかかわりが抜けているのは残念
『スミぬり教科書』(赤座憲久)過去も塗りつぶせるだろうか
『トビウオのぼうやはびょうきです』(いぬいとみこ)空から白い粉が降ってきて…
『七人めのいとこ』(安藤美紀夫)親たちがかくしたいとことは
『どろぼう天使』(しかたしん)子どもたちの眩しいようなエネルギー
『白いパン』(日比茂樹)パンをめぐって人々が争い傷つけあった
『死の海をゆく』(長谷川潮)未来を視野に入れた警告の書
『わすれないで』(赤坂三好)被爆した人々にかわって船が訴える
『アンネのばら咲くとき』(和田登)足元の歴史を発掘し、視野を広げていく中学生たち
『九月の口伝』(後藤竜二)戦後をみつめる新鮮で大胆な作品
『あの日ベトナムに枯葉剤がふった』(大石芳野)小さな犠牲者たちは訴える
『ジロウ・ブーチン日記』(北畠八穂)
『ささぶね船長』(永井萌二)
『浮浪児の栄光』(佐野美津男)
『一枚の卒業証書』(金沢嘉市)
『その旗をまもれ』(安藤美紀夫)
『おーい、まっしろぶね』(山口勇子)
『がんばれダーちゃん』(早乙女勝元)
『パパママバイバイ』(早乙女勝元)
『さつき館の秘密』(しかたしん)
『にげていったあの子』(赤木由子)
『マヒトよ明日がある』(生源寺美子)
『北国の子どもたち』(赤木由子)
『北の天使南の天使』(吉本直志郎)
『八月のサンタクロース』(鶴見正夫)
『炎の中のコンテスト』(山脇あさ子)
『じゃんけんぽんじゃきめられない』(伊東信)
『チコ、あの空をとべ』(菊池敬一)
『地下別荘の十日間』(桜井信夫)
『青と金色のつばさ』(立原えりか)
『かあさん、死ぬなんていや』(村上和子)
『シャッターチャンスはいちどだけ』(石川文洋)
『水面の肖像』(日野多香子)
『風のむらからさわこ』(マオアキラ)
『ダーちゃんは、いま』(早乙女勝元)
『サイレンは鳴りつづける』(あかねるつ)
『闇を走る犬』(しかたしん)
わたしは、こう読んだ『絵にかくとへんな家』一九六〇年代末という時代の断面を子どもの目で鮮やかに切り取
わたしは、こう読んだ『死の海をゆく』私に、初心に帰る力をくれた本(高木仁三郎)
わたしは、こう読んだ『あの日、ベトナムに枯葉剤がふった』ベトナム戦争は終ったけれど住民の被害は終らな
わたしは、こう読んだ『シャッターチャンスはいちどだけ』ベトナム戦争の最前線での取材体験は他を圧倒する
アンソロジー
『戦争児童文学傑作選』全五巻日本児童文学者協会編
『子どものころ戦争があった』あかね書房編
『わたしの8月15日』あかね書房編
『ほるぷ平和漫画シリーズ』二六巻
『戦争』全五巻「シリーズ戦争」編集委員会
『語りつぐ戦争体験』一~五日本児童文学者協会・日本子どもを守る会
『続・語りつぐ戦争体験』一~五日本児童文学者協会・日本子どもを守る会
解説 子どもたちは戦争の虚像を見せられた-戦時下の戦争児童文学(長谷川潮)
解説 加害の認識が不足している-新しい戦争児童文学をつくりだすために(きどのりこ)
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