MPのジープから見た占領下の東京
第1章 焼跡に立つ警察官
消防手から警察官へ転官する
アメリカ大使館の警備任務を命じられる
マッカーサーのキャディラック
警官も食うだけでせいいっぱいだった
サーベル禁止となり、警棒を持たされる
英会話を猛勉強する
台湾人の渋谷署襲撃事件
念願のPITスクールに合格
英語促成コースの特訓もまた楽し
MP同乗勤務を希望する
「普通規律警邏隊」制度の誕生
「英語を話すような警察官は生意気だ」
第2章 ジープで占領下の東京を走る-第一次MP同乗勤務
はじめてMP同乗勤務につく
各道路をアベニューとストリートで呼ぶ
昭和二十四年ごろのKアベニュー、青梅街道の様子
新宿を過ぎてもえんえんとつづく焼跡
のどかな田園風景が広がるHアベニュー、甲州街道
Aアベニュー-京浜国道の様子
厳しかったMPの「ボディ・サーチ」
PITスクールでは習わなかったスラング
ボロ毛布を抱えて憲兵隊司令部へ通う
第3章 アメリカと日本のあいだで-第二次MP同乗勤務
突如MP同乗警邏が廃止され、本所署へ
警視庁自動車警邏隊が誕生する
MP同乗警邏が再開される
ふたたび第二次MPライダーへ
無線連絡用のコール・サイン
素晴らしかったメス・ホールの食事
犬と並んでジープに乗せられるのはいやだった
PMOが大蔵省ビルに移転する
第4章 不思議な時代だったあのころ
DDTの散布を手伝う
米軍の車を追い抜いたら射殺
アメリカ軍の権力は絶大だった
米兵による日本人投げ込み事件
銀座周辺の闇マーケット
戦後、なぜパンパンが増えたのか
新奇な性風俗が氾濫していた戦後
第5章 街娼取締りから脱走兵の逮捕まで
講和条約発効で日本警察に捜査権がもどる
血のメーデーの日の警邏
汗をかきかき米軍部隊をエスコート
赤線にしけこむ米兵を逮捕する
高級将校たちの秘密クラブを急襲する
脱走兵逮捕課に転属となる
日米親善パーティと表彰状
第6章 MPライダーの終わりとひとつの時代の終わり
MP警邏が終了し、AP警邏に代わる
MP同乗勤務の任を解かれ、パトカー勤務となる
東京オリンピックで昔とった杵柄を発揮
ついにAP同乗警邏も終わる
わが友、ケリー伍長からの手紙
MPライダーとはなんであったか
年表有