敗戦前後

未決の戦後処理（吉田裕）

第１章　近衛文麿－「革新」派宮廷政治家の誤算（吉田裕）
ベルサイユ・ワシントン体制への挑戦
アジア・太平洋戦争の開戦と近衛
戦争終結工作と近衛

第２章　昭和天皇－裁かれなかった最高指導者（小田部雄次）
裕仁の危機
占領政策と天皇
不問と存続

第３章　幣原喜重郎－「平和外交」の本音と建前（功刀俊洋）
関東軍の国際的弁護人
徹底抗戦から帝国再建へ
戦争責任対策
大東亜戦争調査会の挫折

第４章　片山哲－社会民主主義者の民主主義「再発見」（荒川章二）
法律の民衆化から無産政党運動へ
戦時体制との距離
日本社会党の創立
片山内閣の時代

第５章　服部卓四郎－旧軍エリートの再軍備構想（荒敬）
“輝かしい”軍歴とあいつぐ作戦の失敗
ＧＨＱに重用された旧軍幹部
服部の再軍備構想の挫折

第６章　吉田茂－戦前戦後を通じた親米派（伊藤悟）
初期占領政策との乖離
野党期の吉田
吉田の復活と講和・安保条約への道