図書ウキシママル フザンコウ エ ムカワズ000020110

浮島丸釜山港へ向かわず

サブタイトル1~10
編著者名
金 賛汀 著者
出版者
かもがわ出版
出版年月
1994年(平成6年)8月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
243p
ISBN
4876991502
NDC(分類)
683
請求記号
683/Ki31
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
和書
目次

1 鎮魂=舞鶴港に眠る遺体
浮島丸遭難追悼慰霊集会
幻の海難事件
2 沈黙=新聞は報道せず
黙殺された“トップ記事”
朝鮮の熱気伝える『釜山日報』
デマに片づけられた虐殺説
3 公報=沈没時の記録はなく
「触雷」の立場を貫く日本政府
「事故の顛末-不詳」
4 戦友=浮島丸元乗組員を訪ねて
乗組員の間にもある触雷・自爆両説
“不沈特務艦”浮島丸
投げかけられた数々の疑問
『軍極秘・浮島丸戦時日誌』
大湊帰港-復員への期待
予期せぬ朝鮮人送還命令
5 連行=恐山の地下壕
朝鮮人強制連行地・大湊
無法・無秩序な大量連行
タコ部屋の苛酷な労働
6 意図=何のための送還
敗戦の衝撃による秩序崩壊
誰が何のために命令したのか
朝鮮人報復暴動への恐怖
7 抗命=復員急ぐ乗組員
出航までの空白の四日間
決議「浮島丸出航できず」
総員集合-軋轢の中の模索
8 謀議=出港阻止に動く乗組員
海図もなく米軍機雷の海へ
片道分だけの燃料
焦燥深まる乗船待ち
天皇命令を逆用しての阻止計画
予定どおりの出港準備
9 出航=行方定まらぬ船出
乗船-浮島丸自爆の噂
行先は釜山か舞鶴か
重い十字架を背負った航海
10 入港=寄港命令はあったのか
二四日四時以降ノ航行ヲ禁ズ
「大海令第五二号」の教える不審
11 爆沈=渦巻く船底地獄
証言-その時、私は地獄を見た
絶叫-アイゴー!
目撃-沈みゆく浮島丸
救助-平海兵団への暗い長い道
12 風説=デマは乱れ飛んだ
打ち寄せる水死体
『浮島丸救援実情報告』
白某自爆目撃説
不安・恐怖・不信-自爆か触雷か
13 機雷=米軍機雷は感応したのか
米軍による対日機雷戦
帰海困難な米軍機雷
次第に消えていく触雷の可能性
水柱は本当に上ったのか
浮島丸自爆装置説
誰が浮島丸を沈めたか
14 死没=犠牲者は何人であったのか
仙崎港経由・釜山行き
朝連結成と真相究明への努力
初めからなかった乗客名簿
作為に満ちた『死没者名簿』
15 引揚=放置されている遺骨
一九五〇年浮島丸引き揚げ
私利追求の引き揚げに強い怒り
難航する遺骨収容作業
疑惑-外に向かって破れた船体
16 遺骨=今も無縁仏として
遺骨安置所のビニール製造花
行き場さえ持たぬ遺骨
空蝉-転々とする魂の叫び