近代日本の軌跡　４

１　近代世界の転換と大正デモクラシー（金原左門）
「大正」期を形づくる歴史環境と社会状況
デモクラシー思想の諸潮流の底深さ
世界史の変動とデモクラシー状況のゆくえ
２　護憲運動と憲政思想（栄沢幸二）
大正デモクラシー思想の特色
憲政思想に同調する民衆
保守的な教員の主張と権力
３　改造・解放思潮のなかの知識人（太田雅夫）
大正デモクラシーと知識人
知識人による各種団体の結成
社会改造と人類解放の思潮
大正知識人の役割
４　「成金」経済下の社会運動（天野卓郎）
戦争景気と社会運動の新たな段階
前近代的社会秩序と市民的自由獲得の運動
「民本主義」と民衆の政治的力量
５　民族解放と差別撤廃の動き（林宥一）
人種差別撤廃問題と民族解放運動
国内における差別撤廃への動き
６　教育創造と民衆文化（上条宏之）
教育の新展開と抱え込んでいた問題点
差別への抵抗と多彩な教師群像
新教育のなかの児童と民衆の文化創造
映画・雑誌などと民衆文化のゆくえ
７　社会主義とデモクラシー（庄司俊作）
ヨーロッパ社会主義の発展と明治社会主義
社会主義の主体条件と大衆的基盤
一九二〇年代社会主義運動の大衆化と対立
日本の経済的民主化と社会主義
８　政党政治と国民（金原左門）
「立憲政」をめぐる政党と元老
政党内閣の軌道
「憲政の常道」とデモクラシー
９　関東大震災後の社会情勢（山野晴雄）
関東大震災
強まる思想統制
大衆文化と世相の変化
１０　大正デモクラシー状況の転換と経済政策（金沢史男）
デモクラシー要求の岐路
財閥資本による政策へゲモニーの確立
進路見失う中間層
大正デモクラシー状況の転換
挿図・挿表・参考文献有