最後の連隊
- サブタイトル
- 玉砕沖縄になお降服せず
- 編著者名
- 近藤 侃一 著者
- 出版者
- 第二書房
- 出版年月
- 1964年(昭和39年)8月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 244p
- ISBN
- NDC(分類)
- 916
- 請求記号
- 916/Ko73
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
敗戦の木も大木に
祈りこめていざゆかん
避難地に兵の迎え
海兵陸の反撃に全滅
沖縄行のその前夜
さらば懐しの満州よ
すすき野を南へひた走る
月明下に敵潜艦が襲撃
敵上陸は12月の想定
第一線『恩納』で陣地構築開始
働き者の“模範少女”
朝のゆめ破るぴかぴかの飛行機
おにぎりを避難民へ
振られた運命のサイ
タビオカで紅白の餅
正月二日“熊蜂”見参
愛馬を捨てて匍匐
決戦の幕ひらく
特攻機頭上で敵手に
艦載機千数百空をおおう
海を埋める黒い点
抵抗なき野を米軍は急進撃
撃墜グラマンを陳列
霞城連隊に出撃命令
海の華、戦艦大和沈没
月光下に第一弾浴びる
初の犠牲者は小隊長
舞い上がる“とんぼ”
傷病兵に向って進撃
前進許さぬ千早戦法
敵砲火はカスミアミ
乱れ刃で戦車を追撃
ふわっと霞の黄燐弾
陸の神風に敵出血も甚大
問答無用転進せよ
女学生も軍服を着け鉄帽を冠る
砲煙の中の忍者才蔵
帰らぬ連隊砲小隊長
斬込隊は泥濘の暗夜を行く
明暗ソテツへの直撃
鉄人射手の殴り込み
陣地奪取し残るは十一人
手榴弾のもらい討ち
親友へのお餞別は手榴弾
中隊長は自決の突撃
副官二人爆雷に倒る
硝煙下一兵も帰らず
ぶすっと艦砲の主砲
えいっと、一閃ケサガケ
80人即死し、全員ケガ
せくな、まあ一杯やれ
泡盛療養する大男
照明弾に浮んだ墓標
泥水すすり山を行く
わっと泣き出す伝令
馬乗りの敵へ斬込み
乾杯、意気上る首里の地下城
敵退却の兆総攻撃へ
秘密火器も一斉出撃
敵重機を分取り乱射
“元気で”と続々敵中へ
“友軍機はどうした”
斬込隊は連絡を断つ
一発必中で戦車擱座
いざ敵の腹中へ突入
米兵二人を倒し仇討
岸中隊長へ狙い撃ち
敵連隊長も銃をとる
“乱れ刃”微笑で斬り込む
米軍幕舎前を堂々と
魔ノ沢で応戦目的地へ
棚原勇戦へ華の感状
四人目で旗手倒れる
台上に斬込んで脱出
上からごろごろ手榴弾
隊長も爆薬をつくる
“ぶどうが食いたい”
ねじり鉢巻でそれ撃て
飛込んできた火の玉
分捕り拳銃で撃ち脱出
馬乗り攻撃ははげしく
米軍も全滅的に損傷
一四〇、一五〇高地の争奪戦
百五十人が二十人に
絶対弾丸には当らぬ
ざんぶ井戸に飛込む
寄るな、手榴弾で自決
砲弾はきた方がうれしい
まず泥水をがぶ飲み
将校団ひっくり返る
老兵、敵三人を刺殺す
斬込んで名乗りあぐ
知事一行をことわる
人もなげに縦隊の米兵
十字砲大で首里攻撃
死守せよでは玉砕だ
自決の爆音聞き出発
ああ戦闘を忘れたい
南端は火の塊りに
霞城の精兵も二百余人に
いざ最後の一兵まで
戦車二十一両を擱座
二大隊全員が斬込む
眼前にのこのこ米兵
父は殺され妹は自決す
最後の連隊砲飛び隊長を追う七人
台上で泣きだす敵兵
忠節を全うすべし
脱出をはげむ最後の命令
隊長なる者出て来い
戦死兵になり切って
魂かえりみ国守らむ
ぽっかり穴があいた
何んと空気のうまいこと
飢え死から百万長者に
脱出の斉藤隊が全滅
一日の糧、お握り一つ
砂まじりの玄米を精白
豪雨下三日で敵中を突破
自動車分捕り脱出だ
宣伝ビラは雨と降る
降伏なんて大デマだ
故郷は盆踊り、十六夜会議
不調なれば発砲する
ああ霞城連隊奮戦の地
血染の桜仰ぎ見よ
天皇の命令によって
降伏知らざる兵隊出発
忍恥多力現実諦観
沖縄戦山形県出身戦死者
写真あり
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