激動の我等が青春
序文(北条誠)
靖国神社本殿と鎮魂頌
教育勅語・終戦の詔書
前橋陸軍予備士官学校正門・校歌
噴墓抄(河合凱夫)
ああ戦友……戦死者に関するノート(有田博司)
心正決死の士戦友並木順二の死(戸松信康)
今昔物語篇
懐しい銀座のあれこれの想い出……我等同じ時代の風俗物語(小松正夫)
わが青春の街……“渋谷”(瀬戸力)
或る老女の物語……明治から昭和へ(小島純男)
靖国神社奉仕秘話(綱島清)
激動の家系と我が青春時代……栄枯盛衰転た感無量(今村義久)
終戦までの青春……彼女に端書は届かず(高橋迪恭)
己が青春時代に想いを寄せて……自らを信ずることなり(野口幸佶)
神主雑感(小林栄二)
日本本土篇
戦傷記……死を意識、下腹部投下爆弾破片創(佐藤郁郎)
中谷信敬のことなど……還らざる友を偲ぶ(兵頭明男)
修養録……毎晩書きつゞけた日記から(土屋伝之助)
わが青春……悔ゆることなし(佐野雅之)
百八十度回転……今は暗紫色の噴煙が大島に(白銀彦太郎)
陸軍潜水輸送艇始末記(武石全二)
陸軍中野学校二俣分教所(岸辰夫)
酒を覚えた原因……不沈戦艦八丈島で(大沢芳太郎)
幻の青春……原子雲は沖天に聳えた(越川講治)
重機関銃と暗号書……原子爆弾なるものの如し(山田勇進)
内地残留雑役将校始末記……我先に死地に赴かんものを(景山幸平)
前橋・札幌・帯広そして長野への記……航空通信から小銃中隊長へ(尾崎暁之)
相馬原より札幌へ更に帯広へ(豊田七郎)
回想……頑張りの毎日から虚脱感へと(三村力松)
月月火水木金金……人間活力の限界に挑戦(関義徹)
若き日のことども……想い出が奇妙になつかしい(梅田耕作)
滑空機訓練……サーカス部隊と異名をとって(鈴木三千雄)
第十航空通信隊での将校勤務……最果ての地で終戦を迎う(有田博司)
平凡なジプシー部隊……将校会議あたかも部課長会議(中野武雄)
糸の町……旧兵舎に同期の姿が浮ぶ(竹内司)
国軍時代を思う……開戦の瞬間無謀と云うショックに(薮田隆)
新鹿沢の憶い出……つわものどもが夢のあと(中林慶司)
回想(畔柳昌吉)
追憶……これからの人生の指針として(市原忠男)
軍隊生活の憶い出(大町郁郎)
沖縄の思い出―壮烈―カロ特殊艇部隊全滅か(松井護)
航空戦篇
レイテ航空戦の思い出……特攻隊の英霊に捧ぐ(堀越英快)
悪運強きヒコーキ野郎……残る人生を有効に諸君(清水仲治)
想い出の記……男泣きに泣いた(堤尚一)
第五航空軍(隼部隊)から第十三飛行師団(魁部隊)……特攻英霊の後を追うことを誓いて(田代達雄)
第二十二振武隊と陸軍特別攻撃隊……君の功永遠に(竹下重之)
北方戦線篇
松輪島の半歳……わが方阿鼻叫喚敵潜浮上す(石山松治)
松輪島戦記……眼前に地獄図絵が(飯塚亮)
中国戦線篇
湖南の月……若し三輌目に乗っていたら(植田実)
官費旅行……山を削り畠を埋めて(加藤平八郎)
台湾、そして高砂族のこと……おゝうるわしの島よ(加賀谷和夫)
南方戦線篇
前橋を出てからの私……シンガポールを中心として(広瀬滄三)
我が戦の内の思い出……入営からシンガポール、やがて復員へと(小林陽彦)
南部スマトラ航空情報勤務……ジャンピーの夏雲去来する(倉岡慈田)
ジャワの思い出……敗戦と抑留の日々(横溝恒次)
南スマトラ戦線……石油タンクは燃えつゞけた(多忠秋)
東南アジアは遠かった……生き残った者の責任として(根本一三)
青春の記憶……現地自活の開拓勤務隊(福田俊夫)
マニラにおける秘密戦(大木矗夫)
壮烈斬込隊長の散華(高橋直人)
私の終戦(マライクアラランプール)(那須薫正)
劣等候補生のたわごと(谷口淑夫)
比島に生残る―長篇―あゝ遊佐も渡辺も戦死した(戸田総一郎)
終戦前後篇
終戦前後……日本のいちばん長い日(内池佐太郎)
思い出の再会……南十字星の下、李家の幸せを(持田実)
青春は無限とは云うが……実績を残すことこそ本望なれ(菊池真一)
企業幹部より見た旧国軍への回想……旧典範令の精神を企業へ(小比加健)
戦争と結婚と……一期一会余命を精一杯生きよう(寺田信秀)
特別寄稿―十一期―
親心……若い多くの見習士官は散華した(秋山春夫)
訓示集・写真集・遺稿集・年表あり