図書カアサン ガ チュウガクセイ ダッタ トキ ニ000018644

母さんが中学生だったときに

サブタイトル1~10
豊川海軍士廠・被爆学徒たちの手記
編著者名
松操高等女学校八・九回卒業生 編者
出版者
エフエー出版
出版年月
1994年(平成6年)12月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
287p
ISBN
4872080580
NDC(分類)
916
請求記号
916/Sh96
保管場所
閉架一般
内容注記
参考資料:p283
和書
目次

「母さんが中学生だったときに」の出版に寄せて(大羽朝子・松操高等女学校同窓会会長)
発刊のことば(佐々木あき)
1 プロローグ 終戦がせめて一週間早かったら
巨大な軍需工場の街へ
私たちの学校
戦時下の青春
2 学徒動員・松操高等女学校卒業生たちの手記 母さんが中学生だったときに
当時中学三年生〈14歳〉
血の色に見えた炎(阿形文子)
佐羽尾先生の遺体をお運びして(天野のぶ子)
みんな血だらけだった(石井フサ子)
恐ろしかったあの日(池田喜代子)
悲しい知らせ(石田美佐子)
仕上げ工場の勤労学徒として(井土幸子)
たった一つのおむすびの味(伊藤くに)
家からの小包が紙クズに…(伊藤千保)
ああ無情の弾(伊藤豊子)
傷ついた「松操高女」の制服(江坂芳子)
彼を奪ったすさまじい爆撃(大西裕子)
他校の生徒を夢中で川から助け上げて(大林かつ江)
ついに廃校(岡田きみ)
血まみれで壕に飛び込む(尾林みづ子)
神戸と豊川で空襲を体験(笠田和江)
夢中で逃げた暑い日(加藤みよ)
忘れられないじゃがいもの味(亀井久子)
命の明暗(木村恵美子)
死んでなるものか(久保田とよ子)
よみがえる八月の戦闘(倉橋緑)
両親の言葉で生きのびた(黒柳あや子)
雷が百個も落ちたような(小久保千枝子)
まるで戦争ロボットのように(児玉みづ江)
神さま!命を二つ与えて(佐々木あき)
涙の枯れるまで泣いた(笹田良子)
箸入れのおかげで(佐藤いつ子)
下駄を履いて寝る(佐藤康子)
鼻をつく死の臭い(佐原安子)
恐ろしかった長い一日(塩野百合江)
いも畑で見た豊川の黒煙(島村末子)
泣き叫んだあの日(白井茂子)
孤独感に耐えぬく(白井正子)
甘い夢を打ち砕かれて(神道敏子)
忘れられない死体の感触(鈴木京子)
生と死の境を生きて(鈴木節子)
生きている喜び(鈴木道江)
娘を待つ母の姿(鈴木保子)
静かに黙とう(諏訪部一子)
暗黒の青春(瀬上妙子)
まだ恐怖の夢を見る(武村梅子)
きな粉もちの思い出(谷内あい子)
壕に入れず助かった(田原きみ子)
帰らぬ友がまぶたに浮かぶ(田村とし子)
生への執着(寺部まさゑ)
爆撃の震動で安定感を失う(陶山すま子)
目をおおう惨状(栃久保貢)
不吉な予感(豊田文代)
直撃をまぬがれた納品行き(内藤二三子)
私たちの責任(仲井さとへ)
母の言葉(中田俊子)
いまだに残る心の傷跡(中塚千恵子)
中国の空からこんにちは(中溝貴子)
命びろいした防空壕(中村千恵子)
心の中で彼女たちと話す(中村雅子)
親となって分かった母の気持ち(中村由子)
友の無念の声が聞こえる(花井みつ)
一心に祈る(原田みよ)
命の恩人(伴和子)
道なき道を逃れて(彦坂ふさ)
運を天にまかせて(福山しげこ)
白布を持ってかけつけた父(星野佐智子)
被爆の日の母の愛(細田緑)
戦争はもういや!(堀川久子)
せめて一週間早かったら(牧野弥生)
神風が吹くと信じていたから…(升家芳子)
子を持つ親の身となって(松井田鶴子)
ノー・モア豊川(松原妙子)
心だけは豊かに(丸地節子)
戦場になった豊川(見崎敏子)
はかり知れぬ悲しみ(村田みき)
親子で泣いた日(山崎光枝)
壕の中から手や足が(山田百合子)
友よ安らかに(山本幸子)
ただひたすらに(横田ち江)
涙・涙・涙(横山芙左子)
当時中学二年生〈13歳〉
高度成長の中で(浅井嘉寿美)
友が私のひざの上で(渥美みさ子)
銃後の母(石井恵美子)
恐怖との戦い(市川千枝)
仲間に励まされて(伊藤あや子)
履き物と戦争(井上えい子)
平和のありがたさ(井上はつ)
今は本当に幸せ(上島陽子)
いつかきっと読んでくれる(梅岡道子)
忘れ得ぬ八月七日(小川奉)
兄の文庫本(小桐シズ)
長男を亡くして(小野田昌子)
白米のごはん(大木クニ)
父に抱かれて(大林多美子)
あんこちゃんと共に(加藤節)
稲荷が燃えている!(金子芳江)
思い出の中で(久米栄智枝)
今から十代の夢を(熊谷こはく)
満島に疎開して(小島繁子)
力いっぱい生きたい(小清水はつみ)
友は今も十三歳のままに(後藤和子)
ネンネーが二人いる!(小林美代)
白いズック靴(近藤くに子)
生きていたのが不思議なくらい(酒井克子)
自分の事だけで精一杯だった(白井幸子)
紺碧の空にB29が(白井たへ)
目の見える限り絵筆を(杉原栄子)
母の一言(鈴木小松)
空襲体験があるから…(鈴木幸代)
看護の道に入って(鈴木せつ子)
体験させたくない苦しみ(鈴木たず)
今は療養の身だけど(鈴木房子)
この幸せを感謝したい(隅田すず)
今も残る傷跡(関口綾子)
疎開先で知った先生や友の死(忠内さき子)
今は幸せいっぱい(戸沢こと)
兄が廠内で戦死(外山キクエ)
花を育てる(陶山幸子)
友の死を歴史に(富永ふさゑ)
亡き友の墓参をして(内藤和子)
「水、水…」(仲柴美和子)
食糧難の恋(長田節子)
母にひきとめられて(永谷貴美香)
夫と次男を亡くして(中村和)
工廠最後の昼食(中村きみ)
赤十字の旗がひるがえっていても(中村きよ)
ほかの記憶は薄れても(鳴海はな子)
空襲解除までの長い時間(二村はる)
爆風に吹き飛ばされて(新川はつ子)
お水が飲みたい(橋本満枝)
九死に一生を得て(早川直子)
八月七日に思う(平野秋子)
母の赤飯(細井きく子)
若者は平和のために戦って!(松浦よし)
夫婦の戦争体験(三浦照代)
砂煙に消えたトラック(水鳥日路)
孫娘と同じ年に(村田あい)
ああ青春の悲劇(村田静江)
亡き友に恥じない日々を(森田ふじ江)
友の爆死(山本清子)
楽しかった職場(山本正淮)
転びながら逃げたいも畑(渡辺正子)
関係者の手記
一握りの遺髪(佐羽尾いち)
白い蝶と黄色い蝶(小野ちか)
遺体をさする(杉田さかゑ)
血痕の土を(鈴木みつ)
平和の尊さを訴える(荒木美代子)
工廠の月見草(大羽朝子)
地震におびえる(河内希美世)
一粒の麦の輝き(中村洋子)
油の雨が降る(永井光子)
被爆者の救護の現場で(後田しの)
市役所前に積み上げられた死体(千葉艶子)
爪のない手や足(高木文英)
頭に下駄を乗せて逃げる(古川俊)
ああ!悲惨(中村要)
豊川の悲劇を知って(太田本戒)
海軍工廠へ学徒を引率(荻野円戒)
授業再開後の生徒たち(安江律子)
生徒たちとの約束(南東敏子)
亡き先輩の墓地に花を(榊原幸子)
3 ぼくも、私も、実は話したかった 関係者の証言
追憶(入江廸也)
「お母さーん」(天野ミサ)
工廠大空襲の日(伊藤百合子)
「もう駄目だ!」(上林登美子)
戦争の二字は世界から消えろ(河合はる子)
憎むべき戦争(白井三四)
ごめんなさいね政子さん(杉田久子)
「私が死んだらたのむね!」(七原節子)
姉の生まれ変わり(清水百合子)
生まれ変わりの世代(土屋勇夫)
被爆時の回想(小早川豊彦)
尊い平和(萩原正彦)
小さな真空地帯(早川奎)
七年目の改葬(稲葉里和)
恐怖のジャンケン(蔭山敏子)
切断した足の重さ(島田たづ子)
声なき声が心を責める(福原俊枝)
一教師の体験(杢野美保子)
史実としての豊川空襲(大島信夫)
4 座談・豊川海軍工廠の被爆を語る 人生で一番長い26分間
戦争を知らない子らは
そのころ学校では(昭和十八年~昭和十九年)
工廠へ動員されて
兵器工場での仕事
八月七日午前十時十三分
焼け跡で見たもの
昭和二十年八月十五日
悲しい知らせ
若者たちへ