図書カワサキ クウシュウ センサイ ノ キロク000018601

川崎空襲・戦災の記録 空襲・被災体験記編

サブタイトル1~10
編著者名
川崎市 編者
出版者
川崎市
出版年月
1974年(昭和49年)8月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
937,7p 図
ISBN
NDC(分類)
210.75
請求記号
210.75/Ka97
保管場所
開架一般
内容注記
和書
目次

発刊のことば(川崎市長・伊藤三郎)
凡例
川崎空襲・戦災のあらまし

昭和二十年四月十五・十六日空襲の記録
大師地区の記録
大師河原
水のなかに四時間(飯嶋登志枝)
焼夷弾二四発落下(寺尾つね)
昭和町一丁目
わが家は焼け残った(茂垣一郎)
「今はこれまでなり」(高島松柏)
東門前三丁目
今までと違う(倉形泰造)
中瀬町二丁目
郵便局の大金庫(荒金ミサヲ)
朝鮮の人に助けられる(中山司女子)
私の”王様クレヨン”(野木村朱子)
二人の子を連れて(横田てい)
中瀬町三丁目
六頭の馬(木村喜作)
大師町
ご本尊は無事(高橋隆天)
ああ厄除大師炎上す(代田隆因)
大師中町
三度目の空襲体験(石渡義久)
七〇〇人が避難した大師公園(竹内千江)
朝鮮池に逃げる(細谷信治)
大師川中島町
川中島国民学校前の田圃で(坂本政雄)
風向きが変わった(山下亀三郎)
大師西町
四日の空襲につづいて(須山広吉)
伊勢町
だるま池で水をかけあう(金崎あさ)
田圃へ逃げる(後藤みさ)
壕から出れず(土屋松五郎)
藤崎町二丁目
爆風で宙に浮く(猪股恒三)
池上新田
臨港消防署奮闘記(斎藤武平)

田島地区の記録
桜本町一丁目
桜本国民学校駐在部隊(田中経隆)
桜本二丁目
昭和電工川崎工場(熊田好秋)
浜町一丁目
六管工場へ(斉藤喜久子)
新築二年の写真館(高野宣良)
浜町二丁目
万葉の本さえ跡形なく(佐和和子)
突風で貨車が動く(石和田正)
浜町四丁目
水のおいしさ(山崎なみよ)
鋼管通一丁目
二度も罹災(滝沢正雄)
アスファルトはべとべと(赤堀むら)
鋼管通の友人宅で(牧野満夫)
鋼管通二丁目
昭和電線の工場へ(霜鳥扶美子)
天飛川堤(吉浜忠雄)
東渡田一丁目
東渡田町会(出川四郎)
工場地帯へ逃げる(飯塚善重)
市電通りの竜巻(岩沢清)
東渡田四丁目
町会長として(菅沢準)
六人の子供たち(山田スミ)
東渡田五丁目
吹き飛んだ我が家の屋根(真柄芳夫)
出張先に届いた知らせ(松田静子)
田辺新田
富士電機の被害(1)(洲崎憲治)
富士電機の被害(2)(小西乾太郎)
日本鍛工周辺(南芳市)
小田栄町
わが家もわが母校も(野崎保子)
東小田町
俺の空襲記録(早川恒雄)
召集解除の日(荒井徳造)
二つの骨つぼ(猪腰美智子)
小田町一丁目
火葬(上田喜佐吉)
小田町二丁目
田原橋の橋下で(荒井美佐雄)
強制疎開の後で(畑セイ)
浅田町の米倉庫(佐藤与信)
南小田町
富士電機へ逃げる(森本トキ)
西小田町
病身の夫をかばって(成沢歌子)
浅田町
隣組は焼失(村田実)

川崎地区の記録
鈴木町
皇国四五三六工場(加藤博)
港町
多摩川土手下へ(千葉トシ)
たたんでしまった半纏(森川照子)
旭町二丁目
医王寺本堂焼失す(宮山芳子)
入営祝いの油二升と糯米(上原勇)
大日本化学工場にて(船津国平)
田んぼの中でころげ回る(岡時義)
通夜の遺体が焼死体に(今田千芳)
火柱の中をくぐって(佐藤とり)
土地勘がなく(河部康司)
中島町一丁目
八幡様の前の池(羽田美子)
中島町二丁目
動員学徒の励まし(新土ちはる)
二度の強制疎開の後で(吉浜新右衛門)
明日は荷物疎開(坂本久子)
田圃で水をかけあう(千神埼)
大島町一丁目
素っ飛んだ鉄かぶと(竹内多三郎)
かけまわる馬(前田キミ子)
防火地帯のおかげ(新井弘康)
大島町二丁目
富士見公園の防空壕へ(深瀬あい子)
疎開先から呼び寄せられて(黒沢隆)
町会の焼死者五名(島田睦治)
大島町三丁目
おにぎりとやきいもの味(高橋フク)
熱風をくぐる(榎本幸一郎)
犠牲になった人々(岸田広吉)
防空壕で死んだ家族(加藤幾太郎)
出産直後(村松ソヨ)
大島町五丁目
助け出されて(手島千代子)
藤崎橋から日本鋼管へ(加藤ミネ子)
座布団をかぶって(青木皎子)
覚悟を決めて(青木イネ)
トランクひとつの荷物(吉越国善)
榎町
天然痘患者(野本俊子)
宴たけなわの警報(福島亀吉)
宮前町
抜けがらみたいになって(増田利子)
新川通
新川病院を守って(槇田まき子)
一夜明けた新川病院(博田三雄治)
味噌を放出(治田栄一)
大震災の経験を生かして(土生ヤヱ)
茅ヶ崎へ(小峰正江)
富士見国民学校の最後(後藤真佐子)
市役所の地下で助かる(金子千代子)
従妹と一緒(下平良子)
父母、伯父が直撃で(間沢兼男)
川崎監視哨服哨長として(坂本繁信)
四方は火の海(佐々木菊雄)
貝塚
病人と老母をかかえて(長谷川正子)
電線にぶら下がったシャツ(岡部静江)
救護に当たって(塚田テフ)
防火用水を飲む(村田千代野)
黄色い太陽(広瀬定一)
開業医も全滅(阿部貞治)
稲毛神社へ(尾郷健作)
市の分庁舎に駆けつけて(三村寵)
渡田町一丁目
警防団へ活躍した人々(江口惣一)
田島国民学校炎上(高橋四郎)
防空壕の異臭(魚津宗三)
頭上の敵機(藤田三太郎)
焼け跡での食事(斉藤きよ)
かけがえのない故郷、川崎(平岡栄子)
夜勤の日(江波戸勇)
渡田町二丁目
成就院近くのどぶ(甲良賢吉)
溝川につかって(田口春蔵)
ご飯の燻製(大島久三郎)
渡田町三丁目
運命の空襲警報(山崎多美)
焼跡に召集令状(出川良次)
泣き笑いの父の顔(村田みよ)
この世の地獄(藤曲ゆく江)
渡田向町
どぶねずみのように(大野君江)
熱風に吹かれて(会田ちよ)
ぞろぞろと池の中へ(藤沢好子)
花火のような焼夷弾(西谷好男)
十字架を仰ぐ(有賀未己子)
渡田新町二丁目
宮前国民学校へ避難(内田愛子)
かいまきをかぶって(根岸豊)
二度の罹災(森尻政男)
渡田山王町
消防自動車の残骸(茂木照一)
京町一丁目
新川橋病院に入院中(稲葉悦子)
京町二丁目
悲しい情報が次々と(加藤輝子)
東一丁目
消防車も炎上(新井本吉)
東二丁目
裸馬一頭(矢口初子)
東三丁目
姉と二人して(北圭子)
人間、本来無一物に(阿部彦次郎)
蒲団をかぶって(田中邦太郎)
消えた哨員(森茂雄)
一行寺も全焼(吉永智承)
堀之内
繃帯所の担当(広沢釧)
忠夫ちゃんがいなかったら(丹羽美代)
家族を案じて(湯山勝利)
宮本町
わが稲毛神社と訣別(市川伊三夫)
試験の夜(関口豊子)
警備部隊本部焼失(堀内光太郎)
東田町
水をかけ合う(和田為蔵)
砂子一丁目
結婚と空襲(渋谷清)
清水池で助かる(斉藤文夫)
市役所前の堀へ(横山ヨシ)
その日の川崎市役所(森田宗作)
市の防空課長として(関口誠)
市役所を守った(宇田川政之)
防衛本部倉庫の不審火(佐藤勝)
疎開道路へ避難(長沢喜一)
砂子二丁目
昭和電工昭和第三寮(平山博)
罹災証明書が唯一の財産(野沢登代子)
全滅したSさん一家(野沢昭男)
疎開広場の人たち(神野長太郎)
逃げ回る消防自動車(野村長三郎)
防火用水の中で(河田八枝子)
命があった喜び(窪島広子)
堀川町
来るべきものが来た(杉野嘉男)
小川町
教安寺の森で(村石武彦)
病気の母(古宮寿)
南町
川崎警防団本部(鎌上敬太)
その日の川崎消防署(石井重久)
元木町
火の粉がねんねこに(横須賀良助)
赤い鼻緒の下駄(野崎キヨ子)
見染
戦火をくぐった子なのに(大橋武子)
お稲荷様のおかげ(高橋憲太郎)
二人の姉を失う(内田年子)
上並木
逃げずに火を消せ(木城政之)
悪夢の一夜が明けて(安田仁)
下並木
立つ鳥跡を濁さず(根本七三枝)
堤根
死傷者が多かった街(米山市郎)

御幸地区の記録
幸町二丁目
妻子を疎開先に送った日(渡辺茂信)
弟を背負って(森田瑞枝)
幸町三丁目
父と二人で(当麻幸子)
幸町四丁目
父を亡くす(野口甚五郎)
梨畑へ逃げる(野口金太郎)
中幸町一丁目
御幸公園の池(服部喜代)
多摩川大橋に命中(福井匡房)
薄い蒲団のおかげ(白井房子)
宝蔵院の境内(栗原つね)
はしかの娘をかかえて(町田ヨリ)
ロータリー周辺(荒井富貴)
中幸町二丁目
幼児を五人つれて(野口秀)
八重桜の咲く日(高橋政次)
中幸町三丁目
焼跡のお雛さま(匿名)
中幸町四丁目
別行動で助かる(田村竹次)
生き地獄の一夜(菊岡春延)
ロータリーの惨状(小方四郎)
南幸町一丁目
越の湯で火葬(鹿間梅治郎)
川崎警防団第八分団(蒲田賢治)
南幸町二丁目
僕のかあちゃん(高塚彰)
死体の間を歩く(和田英幸)
おもちゃみたいな爆弾(太田福治)
南幸町三丁目
機銃掃射にあらず(村田五朗)
あばれ馬に追われて(金子房枝)
殺傷爆弾の破片が背中に(寺田二郎)
産婦ともども(田辺サク)
柳町
父の留守に(芹沢光長)
田舎の一軒家(加藤徳市)
先生からもらった本(石川秀子)
伏せの姿勢で(坂本とみ)
小向
兄の大切なレコード(鈴木もと子)
温かいおむすび(板倉政誉)
隣組群長の私(小川婦代)
川崎警防団第九分団(藤ヶ崎利輔)
白河高女、女子挺身隊(大中一郎)
第二の故郷(原すい子)
寮の近くで(鈴木知以)
もらったばかりの卒業証書(郡司重子)
勤労学徒全員無事(藤田恒子)
母のくれたわらじ(千葉ミキ)
紺屋町
妻は片手にバケツ(田口梅雄)
戸手町一丁目
コンクリート管に避難(笹野四郎)
つかの間の喜び(板垣貞子)
知らぬ人までわが家へ(斉間萬)
引越して一カ月半(増田亀雄)
浄水場へ避難(鈴木定彦)
焼けた牛(八木絹江)
神明町一丁目
焼跡でがんばったが(萩原スミ)
神明町二丁目
妻は四カ月の子と(石井誠)
一晩中暗闇の中で(近藤綾子)
都町
石井病院では(石井義治)
延命寺の死体収容(今野瑛)
古市場
牛の丸焼け(河田豊吉)
下平間
一度あることは二度(石井房治)
東芝小向工場の横で(横山滋)
古川
父だけはぐれる(石井太郎)
塚越
古河鋳造の寮で(山中香)

中原地区の記録
上平間
玉川国民学校に落下(田島喜三郎)
病院からふらふらと(田山リク)
防空壕で震えながら(田村静江)
女世帯で(倉沢成子)
上平間救護所(金子あさ)
田尻町
死体、死体、死体(松本光子)
鹿島田
川崎機器製作所の被災(青木正七)
とまらない水道(小島卓蔵)
小倉
四回の空襲にあう(塩田勇吉)
八幡神社の消火(佐野芳子)
北加瀬
荏原製作所川崎工場(結城貢)
南加瀬
米だけは運び出す(三橋一男)
勤務上、家に帰れず(菱沼信司)
マツダ寮の寮生は無事(大須賀操)
中丸子
玉川国民学校の焼失米(野崎太一郎)
市ノ坪
怪我人はなく(横山賢二)
残った二枚の布団(横山キヨ)
苅宿
帝国通信女子寮(深瀬郁子)
上丸子
多摩川での長い夜(遊座昌宏)
人さまの仲間入り(平田義雄)
上丸子山王町
貨物船ガード下へ避難(井原重作)
新丸子町
病人を自転車に乗せて(安部広)
市役所から帰ってみると(川神寛寿)
小杉陣屋町二丁目
あたちのお家が焼けちゃう(深井セキ)
小杉町一丁目
無断欠勤で免職(太田勇太郎)
なかなか戻らなかった妻子(加藤昌作)
懸命の消火(神田文四郎)
小杉町三丁目
患者で溢れるばかり(明石嘉聞)
小杉御殿町一丁目
中原地区警防団(原平八)
杉山神社は無事(木村常井)
木月
学徒指導係として(金原菊子)
消防自動車フル回転(帆刈義正)
井田三舞町
井田に疎開(関口鉄男)
井田杉山町
預かった荷物も焼失(柳下清作)
井田中ノ町
市役所まで歩く(広木勇)
宮内
最後の一機が(三田義治)
上小田中
水道部中原営業所炎上(荒川利一郎)
お稲荷さんだけ残った(小川光春)

高津・稲田地区の記録
子母口
円融寺から火の手(伊東いよ)
蓮乗院も燃えるまま(森隆三)
身代わりになった仏様(森スミ)
たかの巣橋の下へ(小川昌子)
久末
妙法寺を守る(小野銀子)
久末で四戸罹災(根笹芳男)
野川
生きた心地もなく(石川孝保)
三〇分とかからず(井梅正夫)
わが子六人焼死(中根寅吉)
末長
増福寺・明鏡寺全焼(福田重信)
我が明鏡寺全焼(原田貴江)
溝口
溝口病院(田中作二)
登戸
不発弾(山口三蔵)

特殊記録
鶴見地区
京町との境(佐野鉄夫)
花月園への避難民(川田仁作)
焼跡の見聞
六郷から明治産業へ(嶺二郎)
南武線を東へ歩く(立花一郎)
登戸から歩いて登庁(大久保フサ子)
鶴見から大師へ(石渡貞子)
死体処理記録
死体処理状況(篠塚巌)

初空襲から八・十五までの記録
初空襲の記録
被弾の証言
昭和電工の被弾(富岡武平)
日本鋼管の被弾(1)(根本茂)
日本鋼管の被弾(2)(衛藤澄也)
横山工業の被弾(中嶋兼吉)
東門前の被弾(長浜フネ)
目撃の記録
税関の上空(高部久蔵)
防波堤の上空(宮田弘)
日本鋳造の上空(1)(金子清太郎)
日本鋳造の上空(2)(安道栄治)
職業指導所の上空(水島弥生)
堀内国民学校から望見(大内昌雄)
ヂーゼル自動車の上空(当麻久三郎)
藤崎鉄工所の上空(八木信一)

B29の空襲始まる
十一月二十四日空襲
B29の初空襲(菅沼彜)
二月十七日空襲
六番川崎監視哨(清田誠一郎)
グラマンの機銃掃射(遊佐伊勢)
動員学徒の教員として(深尾保)
三月三十一日空襲
塔之越に墜落したB29(関口源六)
四月四日空襲
鋼管社宅に直撃弾(栗栖武治)
県立川崎中学から逃げる(萩原昭二)

五月空襲の記録
五月二十一日空襲
一枚の宣伝ビラ(宮崎安好)
五月二十四日空襲
両親は不在(A=E=アンダーソン)
親子で消し止める(村井柳子)
ただ見守るだけ(金子俊美)
焼夷弾一三発をうける(安斉文雄)
五月二十五・二十六日空襲
石井警防団員殉職す(金子治郎)
昨日に続く空襲(小山省吾)
被害は少なかった富士通信(小島武一)
宿河原で八戸焼失(水谷弁知)
カフェー「ミケネコ」(土方真一)
狙われた菅照空灯陣地(小塚信一)
七軒が燃える(白井鋼之助)
直撃され全焼(関口良平)
二世帯に被害(中山末治)
のどかな山村にも(中山節子)

六~八月空襲の記録
六月十一日空襲
P51の機銃掃射(豊田喜美雄)
七月十二・十三日空襲
日本鍛工の裏手で(久能梓)
七月二十五・二十六日空襲
三菱石油の被弾(篠田寛)
二五年目の遺体(今豊直)
日本鋳造の被弾(長谷川末雄)
二一人が生き埋め死(高島八重)
八月十三日空襲
日本鋼管アパート(匿名)
川崎駅表口の機銃掃射(鈴木もと子)
押入れの中で(斉間うめの)

あとがき(総務局長・小島保)
索引