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聞け!血涙の叫び

サブタイトル1~10
旧台湾出身日本兵秘録
編著者名
基 佐江里 編著
出版者
旧日本軍人軍属遺族救助基金会支援委員会出版局
出版年月
1986年(昭和61年)8月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
374p
ISBN
4871330038
NDC(分類)
369.37
請求記号
369.37/Mo84
保管場所
閉架一般
内容注記
発売:おりじん書房
和書
目次

序文・本書発刊に寄せて(参議院議員・板垣正)
悲劇!「台湾の補償問題」を考える(日本民主同志会中央執行委員長・松本明重)
日本国政府・国民の皆様へ(台籍同胞原日本軍人軍属之軍貯欠餉死傷恤償討還代表団総代表・李謀茂)
序章 台湾では、今…
ある男の正体
福田首相宛の“陳情書”
日本政府に対する四つの質問事項
横山利秋議員の“質問主意書”
日本側・関係各省庁の答弁
好意的だった靖国神社・池田権宮司
「私たちは、日本人の良識を信じています」
第1章 日清戦争から第二次世界大戦まで
戦場と化した美麗宝島・台湾
ある元日本兵の息子からの手紙
日清戦争により日本の領土となる
台湾総督府の政策鎚南方の拠点・台湾
日本「皇民化」教育の成果
日本国に赤誠を誓った台湾同胞
〈児玉・後藤〉コンビの功績(?)
公学校から“軍事教育”を…
第二次世界大戦勃発
効力を発揮した南方の拠点・台湾
訓練所に殺到した“特別志願兵”
昭和十九年からは「徴兵制度」も…
死して忠誠を誓った台湾同胞・高砂義勇隊
第2章 “補償問題”へ向けての胎動
日華平和条約と戦後時の台湾
安藤利吉総督の遺言
日本の領土でなくなった台湾
“日華平和条約”第三条の意味するもの
「日本国の皆様へ…」
「大東亜戦争じゃないか、細いこというな」
「日本はそんな不道徳な国ではない」
補償運動に立ち上がった台湾元日本兵・遺族
色褪せた「軍事郵便貯金通帳」「俸給支払証票」
部隊長の言葉は虚言だったのか
陳石生の運動
中村元日本兵に支払った補償金は「六万八〇〇〇円」
スリヨン帰還が生んだ悲劇鎚妻・蘭英と二人の夫
「生きて還った中村一等兵はまだいい方だ」
立ち上がった元日本兵・黄同吉
「この金を取るでなく、日本の気持ちを知りたい」
第3章 慰霊に捧げて三万里(1)鎚李謀茂の活動
《討還団》総代表・李謀茂の生い立ち
黄同吉団長との出会い
公学校で軍事教育を受ける
中支那派遣軍軍属としての中国大陸へ
復員後、英子夫人と結婚
山小屋で暮らした良き時代
《討還団》の副総代表となって
乏しい財政で台北を発つ
“祖国”日本での悪戦苦闘
藤井弁護士を訪ねる
同胞の遺霊に誓いを立てる
公園のベンチに寝、公園の水を飲み
「池田権宮司の言葉、忘れません」
羽田を発ち台湾へ
待ち受けていた訴訟問題
“補償運動”から身を引き山へ逃げるが…
第4章 慰霊に捧げて三万里(2)鎚さまざまな障壁を超えて
“合祀通知書”と“祭神簿”を巡るトラブル
債券に化けた“合祀通知書”
“補償運動”の名を借り乱立する利益団体
寺の坊さんの勇み足
詐欺に遭い自殺者まで出る
日本人の恥を晒した芸達者な女とシマヅ某
合祀通知書が“売春”の通行札に
「誤解受けても最後は神様が見る」
「意志を一つ」にする試みも空しく
謎に終わった「財団法人」設立
TBSテレビの“特番”
画面構成の“径”
“誤報”で“誤解”を受けた李総代表と《討還団》
国会議員先生方にお金を渡した?
国交がなくても、ぼくたちが犠牲して
“霊”の力で陳情書を書く“請問書”で復活した議員懇談会
何が起きても最後まで頑張ります
第5章 現地取材鎚戦没者遺族・元日本軍人軍属は訴える
台湾元軍人軍属・戦没者遺族の声
ベトン管で暮らす戦後の老人
ぼくはまだいい。手もない足もない人どうするか
一生報いられぬ汗を流したという気持ちもあります
太陽を見たくても、首を上に向けることができなかった
息子の働きで残ったのは髪の毛と爪だけだ
私たち台湾人を、日本人として見て処理してください
使うときは軍用犬、使い終わったら野良犬
功労を水の泡となっても……
第6章 日本側の対応鎚裁判所の判決から
原告・台湾側の主張
蒋介石総統の戦後措置
原告一三名の「事実経過」
契約その他の法律関係にもとづく原告側の主張
日本国憲法にもとづく主張
補償額は各自に一時金「五〇〇万円」
被告国・日本側の主張
「事実経過」に対する認識
「憲法にもとづく請求権」に対する主張
「棄却」された原告側の訴え
原告らの主張は失当である(?)
判決「主文」
国防費を増額する余力があるなら
異例の“付言”を付した東京高裁判決
日本本土の元軍人軍属・遺族に対する補償金の支給内容
台湾同胞の要求額は日本側の一〇分の一
第7章 “補償問題”の今後鎚関係識者に聞く
日本政府・民間支援団体の動き
《議員懇談会》の動き
「日本側の自主的判断で処理すればよい」
積極的に支援する民間団体
台湾同胞にこれ以上の忍耐を強いてはならない
四大新聞の“社説”
関係各省庁の答弁
“四つの理由”に対する疑問
希望の持てる関係識者の声
「こんなに長く時間がかかるとは思わなかった」
日本支援団体
名簿あり