図書目録ニホン ホリョシ資料番号:000016988

日本捕虜志 上

サブタイトル
編著者名
長谷川 伸 著者
出版者
時事通信社
出版年月
1962年(昭和37年)4月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
324p
ISBN
NDC(分類)
210.1
請求記号
210.1/H36/1
保管場所
閉架一般
内容注記
著者の肖像あり
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

前篇 天智天皇の二年、日本軍大敗戦後の一千二百余年に亘る彼我の捕虜
捕虜見物は捕虜侮辱という大工職の兵
ハミルトン将軍の見た黒木軍の捕虜待遇
塹壕に落ちた日本兵を露兵が返す
敵の置手紙と敵屍を埋葬した日本兵
乗馬に余生の保証を約束した大山巌
勲章を先ず乗馬の首にかけた兵頭雅誉
天智天皇の二年白村江に日本総敗北
刀伊の入冦の惨血と拉致された日本人
元冦の死刑捕虜と生残捕虜・高麗寺追善
北条時宗の敵味方追悼一千体地蔵尊
延暦のころ俘虜父子二代に国家が衣食給与
詔勅を発し捕虜差別を禁ず
義家は降伏捕虜と生擒捕虜の処理を異にす
保元の内乱で三百四十余年の死刑廃止終る
頼朝と捕虜由利八郎(山中鹿之助と捕虜)
正成河内赤坂に味方塚寄手塚を築く
尊氏の敵味方の慰霊六十六寺塔(将門・純友怨親供養)
後白河上皇の敵味方怨親平等慰霊
頼朝の平家供養と奥州藤原供養
佐々木道誉の敵味方慰霊の寄進
菊池・大宰少二の筑後古戦場と敵味方供養
山名の叛と足利義満の敵味方手向けの堂塔
上杉禅秀の乱と遊行寺上人の怨親平等碑
親忠(家康の父)の彼我慰霊の西光寺大樹寺
政宗の曾祖父を救った相馬顕胤の敵味方供養
信長の築いた今川塚(義元等)と信玄塚(武田の将兵)
「弔朝鮮国忠肝義胆」建標の日本将兵
島津義弘の戦場と紀州高野山の敵味方供養の碑
島津代々と敵味方生天成仏
文久三年英薩戦争で英艦の捕虜寺島宗則・五代友厚
慶応四年次郎長、咸臨丸の戦死者を埋葬す
明治二年函館の熊吉等反抗軍の屍七百九十六を埋葬
五稜廓の降伏者二千九百九人の赦免と特赦(明治三年・四年)
加藤清正・鍋島直茂と朝鮮両王子の捕虜生活
捕虜の娘(応姫)は入水・父は帰化して田村吉左衛門
長宗我部父子の捕虜なりし名医経東
高知唐人町おぼろ豆腐の元祖朴好仁
朝鮮の戦災孤児が加賀前田の名臣脇田九兵衛
捕虜出身の帰化人飯田伝吉の刃傷
蔚山篭城の敵の軍使岡本越後
朝鮮使節に家康の旧臣佐橋甚五郎
降倭の金忠善・金誠仁・金継忠
降伏日本人の農村降倭鎮と皆殺しの降伏者
清正殉死の金官と熊本の高麗上人
捕虜出身の陶器磁器製作
三千石山岡志摩の妻は政宗夫人が育てた朝鮮娘
江戸伊達邸の岡本久兵衛は朝鮮の戦災孤児
紀州の詩人梅渓は捕虜となりし李真栄の子
紀州頼宣と水戸頼房父子に仕えた明の亡命者
千姫に仕えた早尾・染木八右衛門は戦災孤児姉弟
教授高本敬蔵も武士柳本長助も朝鮮の孤児
慶長十年捕虜三千余人の朝鮮帰還
慶長十二年捕虜一千三百四十余人を送還
ロシヤ・九春古丹に入冦し富五郎外三名を捕虜とす
ロシヤ択捉島に五郎次外四名を捕虜とす
日本兵択捉に敗れ大村治五平捕虜となる
五郎次の捕虜生活とロシヤ人の善六
奈佐瀬左衛門等ゴロウニン外七名を捕虜とす
ゴロウニンの手記
ロシヤ高田屋嘉兵衛外三十五人を捕虜とす
十一ケ月を跨いで彼我の捕虜交換
本篇の1 明治二十七、八年戦役における日本の捕虜、シナの捕虜
「旧約聖書」にある眼を抉りとられたる捕虜
警視庁芸能人に敵愾心の行過ぎを説得
ヴァテル始めて捕虜虐待の不当を論ず(一七五八年)
ロシヤのフランス人捕虜虐待が世界を刺戟す(一八一二年)
ジエネバ会議の捕虜関係の条約に日本調印す(一九〇六年)
明治二十七八年戦役のとき世界に捕虜条約なし
戦地の民家に軍命令の貼札あり産婦あり立入り禁止
美女ひとり新戦場を行けども事故は起らず
戦場に赤ン坊を拾い戦闘の後母を探した将校
上等兵故郷に手紙して戦地の民衆を気の毒がる
澎湖島戦後に米を与えて降伏の将兵を放還
東台湾で食料とジャンクを与えて捕虜を帰国さす
台湾安平から敵兵四千九百十二人を汽船で送還
敵国の漁民を誤殺し詑状を書き法要を母に依頼
丁汝昌(北洋水師提督)の降伏と日本海軍の誠意
程璧光の苦境と清国海軍士官の見事な男振り
丁汝昌の自決と森槐南等の詩・陸軍大尉の詩
七新聞は丁提督を悼惜し一紙は降伏自殺を非とす
高陛艦長操江艦長等六百の捕虜を松山に収容
騎兵隊副官の手紙にある敵の残虐と我が捕虜愛憐
大山巌の言葉
虐殺された中尉の父に上等兵が書いた手紙
捕虜五百余名と日本兵一名軍夫十名と乾線堡の交換
太沽の埠頭で元捕虜が送還委員に惜別の辞
北清事変に拳匪は殺害し尽して捕虜はない
日本軍の区域管理は列国中第一英米遠く及ばず
倫敦の新聞と寄席に見る中国からの横奪品
本篇の2 明治三十七、八年戦役におけるロシヤの捕虜、我が捕虜
アメリカ人が東京で観たる戦争最初の日
ロシヤの応召軍医が観た開戦当時の都会
捕虜送還日本八五、八九六名・ロシヤ一、六二二名
独乙観戦武官を捕虜と間違へし日本兵の深切
酒保で捕虜も自由に買物するを見た従軍記者
志賀重昂の見た捕虜と日本兵の意外な交歓
旅順に捕虜となりし日本人百一名中に数名の女
生きている英霊だった上等兵に敵の好意
戦止めと同時に一敵兵を救けに赴ける上等兵等
捕虜となりし特務曹長の語るロシヤ側の深切
旅順の捕虜二人に一本づつ麦酒をやる
黒木将軍感状を捕虜となった一騎兵に贈る
捕われし心の底は清けれど大和男の子は何というらむ
日本軍の将校下士官を埋葬・神よ平和を与えよ
捕虜となりて初めて日本武士道を知った少佐
敵国の宗教を尚び忠魂を慰めて屍を衛る
重傷の捕虜中尉に尽す捕虜経験ある曹長
抵抗の力なくなりし者に憐みを加うるは武士道
祖国に忠なる勇士と敵兵に同情の上等兵
飢えた捕虜に自分の腰弁をやる日本兵
敵の負傷者に水を飲ませ繃帯をしてやる
捕虜を砲火から救った兵と川村景明将軍
負傷の捕虜を大雨の中で庇った日本兵
展望哨の争奪戦で彼我の置手紙と酒の贈答
捕虜ピョートルの命を救った下士官と中尉の反省
日本兵の誤射に捕虜が傷つき日本兵も傷つく
森鴎外の『うた日記』にある騎兵石田治作と捕虜
武器なき敵を殺すに忍びず捕虜となりし将校
捕虜の一騎兵敵の軍医に噛みつきその夜死す
死を望んで暴れつ叱りつ遂に死せる捕虜日本兵
我が捕虜の事を書かぬ一例『征露記念の栞』
横川省三・沖禎介の銃殺と誤伝の中山直熊・脇光三
新聞が病死と伝へた閑谷黌西薇山の割腹
敵の間諜を死刑場で助命した花田仲之助
捕虜の古賀少尉等を深夜に脱出させた人物
三槐山惨戦のミハイル中佐と升田中尉の降伏問答
沙河の戦いに重傷の若きロシヤ兵と日本兵
万宝山敗戦で捕虜となり露都に造花を売る
コサック兵の投降者実はロシヤの看護婦
少尉と兵に成りすました捕虜のロシヤ女性
旅順篭城軍の第三十六号命令とコステンコ少将
ステッセル将軍夫人等の捕虜への慈悲心
乃木希典将軍敵に書を送り捕虜の中尉を弁明
松樹山の死体収容休戦と敵の私信を取次ぐ日本側
世界の果を流浪し唯一つ失わざる「旅順の魂」
敵の母への電報料の不足を引受けた日本将校
水師営の会見と日本兵
敗軍の将軍に敬意を表する日本人にトルコの大佐落涙す
反ステッセル派の将軍は日本軍の待遇を罵る
乃木夫妻の霊前に匿名の香奠ロシヤより届く
帰国のステッセル夫人と孤児、日本後送のフォーク将軍と孤児
生埋から救われた捕虜中尉に当番兵の真ごころ

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