極東国際軍事裁判
序にかえて(林逸郎)
裁くものと裁かれるもの
二十八被告の過去
十一カ国を代表する判検事
二派合流の日本人弁護団
アメリカ人弁護団
道具立て、五十五の訴因
管轄権をめぐって
すべての裁判官は忌避された
管轄権を否定する清瀬弁護人
キーナン首席検事の反駁
二米弁護人の鋭い反論
動議却下理由の説明は二年半後
心驕れる演出
天長節の起訴と陸軍省の法廷
日本人蔑視感情
人道の名のかげに
天皇召喚問題
ポツダム宣言受諾の条件
一喜一憂する日本政府
爆弾の信管
天皇、マッカーサー訪問
ソ連の陰謀とキーナン
“鬼検事”キーナン
「天皇を裁かず」は決定
東条の失言と裁判長の一時帰国
首席検事の秘密工作
“国の象徴”はこうしてつくられた
真珠湾奇襲の真相
警告は一時間二十分前
キンメル大将の犠牲
知られざる“日米海戦”
海軍側を驚倒させた東郷証言
島田元海相、悲憤の反論
失態を演じた日本大使館
“それ”がなかったら間に合った?
法廷から消えた二人の論客
インディアン・コメン・ジー
大川被告の審理打切り
期待された英仏蘭の侵略論
松岡と三国同盟
近衛の日米交渉
堂々と述べて死ぬ
魂を売った皇帝
ソ連に拉致された皇帝
脅迫されて即位
自由はすべて奪われた
弁護団の反対尋問
ソ連製のノート
この人を見よ
見本は一つでたくさん
なぜ俺を被告にしないか
米大統領は落第生だ
東京裁判にペルリを
マッカーサー元帥に告ぐ
侵略戦争の見本
ソ連は日本をかく糾弾する
詭弁を粉砕する弁護団
罰せられざる共同謀議
原告と名のる不法者
その差一票の死刑
その外交の輝かしい路線
すべての証言は一致した
彼がなし得たことのすべて
夫よ、父よ、安らかに逝け
国と君に罪はない
生死からの超脱
国家弁護かに個人弁護か
日本に戈をとらせたもの
日本人として日本を愛す
開戦は私の責任
捕虜ならば自決
元凶にされて満足
遺書「世界人に告ぐ」
終身禁固刑の実体
冒頭からの荒れ模様
“八紘一宇”の使用を厳禁
ソ連検事にあせり
除外された対ソ訴因
陸相は朕が指名する
これが文明の審判?
採用訴因は十項だけ
判決の基準は?
有期2、終身16、絞首7
日本無罪論
クリスマス・イブの24時間前
減刑権は放棄された
日本帝国、天皇陛下万歳
眼はあくまでも澄んで
山上の墓碑
遺骨を奪う
『殉国七士墓』
二つの余聞
恩讐の彼方
政治的制約はない
デモクラシーの典型
被告が自分の父であったとしても
日本は報復の権利を持つ
それらは記録に残された
あとがき(著者)
写真あり