図書コウシュケイ000016976

紋首刑

サブタイトル1~10
編著者名
門松 正一 著者
出版者
ジープ社
出版年月
1950年(昭和25年)4月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
339p
ISBN
NDC(分類)
916
請求記号
916/Ka14
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
和書
目次

第1篇 薄暮
消えた帰還の喜び 巣鴨からマニラへ
無茶な作戦 敗戦の跡を辿る
処刑された二米人 トモホンの二つの事件
意外な告白 ビルマで戦死した私
戦犯対策に躍起の将兵 田村一味の卑劣な手段
生と死の争ひ田村に「三等兵」の綽名
米人弁護士の熱誠 田村の奸計
虚々実々の問答 ルパウに飛ぶ
希望の光消ゆ 田村遂に病死
相ついで不利な証言 いよいよ開廷
市橋証言を覆す 息詰る法廷第三日
悲憤の涙のむ 東京から二人の証人
人類至上のモラル 切れた望みの綱
ロボツトから野獣へ 逃げ廻る部隊長
皮肉な敵味方 悩む和知中将
「ハング」鎚絞首刑! ついに下つた判決
娑婆よ、さよなら 死刑囚棟へ新入り
単一にして複雑 独房の禅問答
誰か故郷を想はざる 死の殿堂に湧く歎声
乱れ飛ぶ風説 ウキウキする死刑囚
あれが死刑執行官 嬉しや弁護人来る
湧き起る「海行かば」 死刑囚を送る
生と死と 夢にみる絞首刑
讃美歌も「死の行進曲」 死刑の執行相つぐ
闇をぬふ銃声 信仰の道にすがる
米人の温情に感泣 石坂に若武者の姿を想ふ
第2篇 暗黒
弁護士ついに帰国 有期囚は内地送還
遺書をしたゝむ 新獄舎にうつる
新獄舎にも死の旋風 歓喜に狂ふ山口大佐
下駄ばきで絞首台へ 信仰と獄舎生活
獄舎に麗人群 山下将軍の思ひ出
結婚か独身か 死刑を忘れた女の話
血の叫び 人生至上の幸福とは
死出の旅に上る部下達 苦悩する尾家部隊長
見栄と裸 死刑囚心理を語る
根強い生の執念 死出の旅路を体験
遺書にまで悪口 空念仏の部隊長
死の妖気は去らず 刻々とせまる死との対面
絞首台の予行演習 五名は巣鴨に還送
我思ふ故に我あり 久方ぶりに朗笑
嬉しい娑婆の様相 同僚の歓送裡に乗船
さらば「マニラ」よ ここにも米人の温情
第3篇 黎明
独房こそこの世の天国 ふたたび巣鴨の生活
白壁にひゞく読経の声 花山教悔師を慕ふ
動揺する信念 死刑囚と教悔師
明け方の一騒動 家族との面接許さる
「カ、ド、マ、ツ」の呼び声 予期しない面会者
意外や妻の姿 手錠を匿すに一苦心
笑ひの仮面 偽善もまた楽し
ラッキイ・ボーイ 不意に来た幸運
天国と地獄の相違 「死の国」から脱出
生の喜び 何年ぶりかの楽しい朝
忍従と誠実こそ最後の勝利 今ぞ射す人生の曙光
運動場に弾む歓喜 減刑工作に妻も一役
あゝ市橋曹長いづこ ここにも醜い論争
十四の棺桶 逝つた友の思ひ出
ずらりと並んだキラ星 容疑者棟へさらに移さる
運動場で閣僚会議 ロボツトにすぎない右翼
花山説教では浮ばれぬ 中絶した法話の謎
法話に尾家部隊長登場 花山師の説教を聴く
最も幸福な人生とは 中絶した法話の謎
孤影悄然の東条元首相 Aクラス戦犯の生活
あゝ俺は生きている無罪釈放の歓喜