ノモンハン

１　眼と眼
死なば諸共に
境を争ふ
スンガジヤ河を遡る
酷寒零下五十度
地下に潜る眼
２　歯と歯
カンチヤーズ事件
張鼓峰の悲劇
３　誇る伝説
侵さず侵されず
秋霜烈日
続々山を下る
三対一
４　ノモンハンは何処ぞ
新設匆々の軍容
拡大鏡で漸く探す
弾痕を証拠に
５　一勝一敗
東支隊の初陣
山県支隊の戦ひ
引揚げ
東京と新京
６　拡大の責は何人ぞ
弱気につけ込む
師団長の涙
タムスク基地を衝く
敵か味方か参謀本部
７　敢戦苦闘
攻撃の準備
ハルハ河を渡る
量と質
右岸の苦闘
態勢整理
８　フラルキ爆撃さる
全満の風雲急
骨は硬し磯谷参謀長
朝令暮改
再び火蓋を切る
９　第六軍の戦場統帥
最後の攻勢
悪戦死闘
新攻勢準備
１０　骨を曝して
１１　国境外交会議の内幕（関長風著）
風蕭々として国境寒し
シベリヤの印象
用意された楽屋裏
早くも見抜いたり
見すかされた幕の内
来た、見た、驚いた
街を歩いて
チタを去る
舞台は移る満洲に
妥結か、決裂か
ハルビン閑話
遂に旗を巻く