聖戦書簡集
前線篇
兵隊は童心の持主
燕の教室
陸軍記念日に
せいぜい孝行者に
故郷の秋を想ふ
仏印より
日の丸なびく秋の風
広東から
艦上のたより
あゝ亡き母よ
激しき戦ひのひまに
母を想ふ
北の守りに
瞼に浮ぶあの歓送
愛弟よ立派な人に
部隊長より遺族へ
涙の遺書
愛する妹へ
まだ見ぬ叔父様へ
長江から
憂欝の甲
人形を抱いて帰還
死後の魂までも
支那の正月
太々さんも馬で
若葉の皆様
何が一番嬉しいか
瞼の恩師へ
隊長と勇士
夏草や
『くそ教育』の力
逞しき愛
飯塚部隊長から
日本人に生れた幸福
大別を越えて
ハワイ空襲に
夢路はるかの母上に
戦地往来手紙の弁
護国の花と散るまで
叔父の姿に眼が潤む
日本武人の意気
郵便と兵隊
私事を清算して
国賊蒋介石
生きて還つてはすまぬ気が
興亜の大業成就を目指して
支那の豚は頭がよい
結ぶ故郷の夢恋し
何を考へてゐたらいゝでせうか
俳句だより
愛児よ強く育て
西条魂に生きて
まだ生きてゐる
醜い死方はしません
あゝ戦友よ
あゝ母の面影よ
妻よ有難う
銃後篇
見せばや、今日の御旗
蕃人の母の激励
白骨の文章
あれよあの機
御身の働きを聞かず
あゝあの日の感激
今度の相手は白と黒
貴兄は北を守つて下さい
冷水を供へて
私の名は桃子
戦友の母より
大高だより
七夕や星に手向ける笹竹は
おい満しつかりしてな
うなじを下げて御旗を拝す
私は泣きません
女学生の覚悟
朝鮮の中学生から
思ひ出の桃の花に寄せて
帰還に泣く
赤ちゃんはお多福顔です
猫はゐなくなりました
つよい子になります
大川ばたのをぢさんへ
朝鮮の一孤島から
大鵬まさに飛ぶ時
海軍の将兵殿
瞼の教へ子へ
朝鮮学童の純情
センチノオトウサンへ
ヲガンデヰマス
正月のたより
前線の夫へ
わが子よ有難う
恩師の肩身広し
北方の守りへ
女に生れた口惜しさ
醜の御楯となる光栄を
その方は天下の仕合せ者
良心を腕に示して
銃後更に憂なし
空閑地も実る
父の教訓『負けるな』
強く生きてください
兵隊さんよ有難う
歌にこもる銃後の熱意
女学生の決意
骨になつて帰るといふ弟へ
選炭婦となつて
-編者の言葉-
附あり