大東亜戦争史

１　日米交渉と開戦
米架空の諸原則固執
両大使ハルと諸懸案討議
日米交渉を継続
平和的見地に立つて
交渉いよいよ深刻化
英、対日戦備を急ぐ
両大使、ハル長官を訪問
我対米回答手交
米外交慣例蹂躪、毒刃を磨く
会談重大段階に到達
新編英極東艦隊星港へ
香港、総動員令発せらる
比島事実上戒厳令下に
蘭印も戦備完了豪語
濠、英、蘭と共同宣言
西太平洋に戦闘開始
マレー半島に奇襲上陸
香港攻撃を開始す
我海鷲、ハワイ爆撃
上海の英艦撃沈、米艦捕獲
宣戦の大詔渙発せらる
米終始独善を固執
畏し陸海将兵に勅諭
米英我に宣戦布告
２　ハワイ海戦
戦艦六隻を轟沈大破
我大戦果を白堊館自認
海軍の偉功御嘉尚
暴風雨利した布哇急襲
アリゾナ号の最後
米太平洋艦隊は全滅
戦史稀有の独創的攻撃
米軍戦死五千五百
朝暾に惨たり真珠湾
真珠湾爆撃の図解
軍神特別攻撃隊九勇士
九勇士、二階級特進さる
九勇士の横顔
艇人一体従容死地へ
３　香港攻略戦
敵砲艦二隻を撃破
半島を蔽ふ日章旗
九竜の本防禦陣地突破
山険利した九竜敵陣
香港総攻撃開始さる
わが武士道的勧告拒絶
開城勧告の軍使香港へ
香港空陸より猛攻
摩星嶺砲台沈黙、住民動揺
炎々と燃える香港！
香港へ最後の止め
よく聞け香港
九竜トーチカ奪取戦
香港敵前上陸を敢行
我有力部隊続々上陸猛攻
敵陣地を相次いで潰滅
陸鷲最後的の大爆撃
敵牙城今や我が脚下
積怨百年・香港の死相
細雨を衝いて市街戦
皇軍香港島の中軸確保
競馬場附近を突破
屍踏んで香港猛撃を観る
豪雨下敵堅塁を無血奪取
残留知人等今いづこ
要害金馬倫山附近占領
ビ峰の本要塞を猛撃
支那に吸つく“蛙”香港
香港の英軍遂に降伏
無条件降伏を申出づ
香港が陥落するまで
我陸海軍最高指揮官
抗日拠点今ぞ潰ゆ
我が進駐申渡英軍受諾
悄然たるヤング総督
皇軍全島に進駐完了
砲撃止んで静寂の街
英の影消えて日の丸香港
英艦艇数十隻捕獲
おゝ迫る皇軍機銃の音
香港攻略を御嘉尚
荘厳！　香港入城式
燦たり陸軍開戦以来の戦果
香港方面海軍の戦果
４　比島作戦
比島で敵百機撃墜
上陸軍戦果を拡大
ルソンの要衝占領
比空軍の大半撃墜
キヤビテの軍事施設を痛爆
新鋭部隊南部へも上陸
放胆巧妙なる作戦
海鷲比島で二百二機撃墜
鉱物に富むルソン島
海鷲更に四十四機撃墜破
随所に米軍を撃破追撃
友機に別れの挙手
ミンダナオ島に敵前上陸
暴虐、米守備隊邦人虐殺
第二の尼港、通州事件
新方面に大部隊続々上陸
ダバオを完全に占領
マニラ挟撃の大作戦
マニラの咽喉に匕首
新鋭ルソン島東岸に上陸
マニラは火の海
市内大混乱、比島政府逃晦
皇軍マニラ街道を猛進
マニラの全軍事施設爆砕
凄絶リンガエンの敵前上陸
皇軍マニラに迫る
敵艦艇六隻爆破
皇軍諸街道を確保
マニラの運命全く決す
空の要塞と一騎打
凄惨・死相のマニラ
比島首都マニラ陥落す
皇軍の快進撃新記録
キヤビテ軍港も放棄
マニラ空から従軍
吹き飛ぶ敵司令部
海軍の比島方面綜合戦果
皇軍敗敵を急追す
夢か、狂喜のマニラ邦人
黒煙濛々のマニラ入城
キヤビテ軍港を占領
マニラ市長にヴアルガス氏
マニラ軍政を施行
キヤビテ軍港を訪ふ
陸鷲敵残存機に止め
決死爆弾倉破る
無道、わが墓地を爆破
英雄リザールの姉と語る
皇軍オロンガボ占領
前面に敵の戦車出没
我が同乗の陸鷲敵機撃墜
クランデ島に日章旗
コレヒドール前断航記
機首建直し敵陣へ必中弾
バタアン敵主陣地を突破
夢かと驚く東条宣言
地雷抱へ戦車に突撃
光る銃剣、飛ぶ手榴弾
戦車も通す工兵人柱
連絡成功、莞爾と絶命
ダバオ監禁邦人救出の話
戦友の遺骸守つて
５　海上作戦
水上機母艦ラングレー撃沈
キヤビテ軍港の脱走艦
ウエルズ、レパルス両艦爆沈
ミツドウエーを急襲
四千五百名海上の藻屑
海鷲の偉功を御嘉尚
不沈戦艦の断末魔
魚雷轟然甲板に命中
眼前に喘ぐ敵巨艦
陸戦隊、ウエーキ島完全占領
荒れ狂ふ洋上暗夜の死闘
マレー沖海戦の全貌
我潜水艦米本土沿岸に作戦
米航母レキシントン型撃沈
聴音器を打つ大爆音
サネツト号を撃沈
我が砲術の威力実証
敵甲巡を爆撃炎上
米蘭聯合艦隊を破摧
蘭濠に致命的打撃
米の甲巡を大破す（ジヤバ沖海戦の戦果）
バリ島沖海戦、駆逐艦殊勲
二隻で敵の七隻撃破
又も敵空母を大破炎上
日本襲撃の野望粉砕
航母集団攻撃効なし
６　マレー作戦
皇軍泰国に平和進駐
泰国侵入の英軍撃破
皇軍、シヤム湾に上隊
地上部隊各所に奇襲上陸
北部馬来の要衝占領
馬来上空で激烈な空中戦
陸鷲ペナンを初空襲
椰子林圧す日章旗
機械化一個師を撃滅
英軍ケダー防備線を放棄
洋上、雷雲と死闘
月明下の敵前上陸
ペナン港を空爆
吹き飛ぶ敵大船団
ペナン島完全占領
ポパム・ライン突破戦
血なき英軍暴虐の跡
ケランタン飛行場占領
皇軍ペラク河を南進
阻む敵機猛る波
ペラク全州を席巻
路上に敵戦車の残骸累々
密林と蛭と兵隊
敵四万を殲滅
密林、沼地の堅塁
要衝イポーを攻略
グルン要塞暁の白兵戦
廃墟に死体掘る
クワンタン占領
セランゴール州突入
敵の背面に迂回猛攻
マレーに血の操縦桿
敵艦目がけて自爆
ゴム林に咲く戦友愛
敵の退路完全に遮断
クアラ・ルンプールへ殺到
タンジヨンマリム占領
文字通りの包囲殲滅戦
焦土敗退の却火
マレー政庁に大日章旗
市内は阿鼻叫喚
驚異の快速進撃
陸鷲敵二潜艦を大破
逃げる船三隻忽ち餌食
戦爆聯合の陸鷲シ港猛爆
海鷲、大挙シ港爆撃
ネグリ・スミラン州に突入
豪壮な大追撃戦
煉獄忽ち希望の園
宛らダンケルク再現
湿地行軍日に半里
パパン全州を制圧
巨砲へ体当り、鉄獅子散華
新戦場に島田隊の歌
セランダの堅陣抜く
ジヨホール州境を突破
半島南端へ雪崩の進軍
鉄牛部隊獅子奮迅
敵戦車に飛び乗る勇士
憎や敵弾燃ゆる我機
風景一変、ジヨホール
あゝ見える新嘉坡！
新嘉坡へ余す廿五里
スコツトランド兵を鎧袖一触
陸海鷲、縦横無尽の活躍
四飛行場も完全破壊
無数の戦利品
血染めの斥候兵
西岸部隊マラツカを占領
ジヨホール州の殲滅戦
バツ・アナムを占領
象の足跡追つて難行軍
海鷲廿三機を屠る
シ港の敵空軍主力潰滅
古都マラツカ入城記
先鋒ポンジヤンブサルへ
一橋毎に弾雨の洗礼
中央突破で破砕
セガマツト攻略
マレーに“ハルハの紅脚機”
戦闘機で大飛行艇銃撃
燃ゆる戦車開く突撃路
海鷲四十六機を屠る
早くもヨンペン占領
凄絶、八キロ火の海
マレー東岸突破の偉業
機械化部隊の大接触戦
二大拠点一挙に占領
陸鷲五十機を撃墜
マレー東岸で大空中戦
軍橋守る工兵隊
敵独立旅団は全滅
屍越え鉄牛猛進
英ローヤル聯隊全滅
喜んで降る印度兵
全員斬死の命下る
クライ地方で大激戦
ジヨホール・バハル目睫
シ港水源地確保
ジヨホール・バハル占領
全シ島の死命制す
月下徹夜の強行軍
マレー終点に轟く万歳
一衣帯水燃える新嘉坡
熱風と地雷の道驀進
敵中突破阿修羅の奮戦
日本軍は実に親切
覆面取つた山下奉文中将
７　新嘉坡攻略戦
シ港の重要軍事施設爆撃
シ港砲撃戦開始さる
丘で見るシ港爆撃
大編隊で爆撃を反復
海、空軍の基地機能喪失
シ港攻撃の火蓋切る
敵兵宙に飛ぶ
脱出の敵輸送船に必中弾
陸鷲、大型敵船五隻撃破
ウビン島に上陸
シンガポールに敵前上陸
我が巨弾敵陣撃砕
敵の第二線陣地に肉迫
夜闇にも白く日章旗
陸鷲、シ港上空を制圧
舟艇驀ら、おゝ信号灯
決死・吾等も上陸せり
敵陣へ“世紀の肉弾”
弾道下に指揮
戦友踏み台に鉄条網突破
テンガー飛行場を占領
敵飛行場へ一斉殺到
断崖に死の突撃路
陸橋東側へ敵前上陸
要塞の主陣地に肉薄
奇襲敵の背後衝く
軍港の諸施設壊滅
我が猛爆でシ島変貌
テンガー東方に進出
あゝ水が欲しい
要衝ブキテマを奪取
シ島上空敵機なし
マンダイ高地占領
猛進撃、日の丸の怒涛
シンガポール市内に突入
英、有史以来の悲劇
英司令官へ投降勧告
敵、シ島撤退を開始
右往左往する敵兵
久し振りで豪華な宿
貯水池周辺で大殲滅戦
海岸に迂回退路封ず
敵艦船十数隻を撃破
大空港テンガーの末路
残敵を市街に圧迫
油槽の列、起重機の林
ブキ・テマから市街戦を観る
却火燃ゆ不落の牙城
屍山血河の大激戦
頼母し鉄牛部隊驀進
友微かに天皇陛下万歳
巨弾の集射を浴びて
市街は宛ら生地獄現出
あツ僕は生きてゐた
我が頭上で砲弾炸裂
壮烈な肉弾戦展開
道は開くコースウエー橋
海軍先遣隊セレタ軍港占領
三方面より包囲圧縮
暗夜競馬場に奇襲突入
シンガポール遂に陥落す
我軍門に無条件降伏
日英両軍司令官劇的会見
午後十時を期し全線停戦
山下将軍と勧降問答
南方方面最高指揮官は寺内大将
寺内大将と陣中会見記
我艦隊、卅二隻を撃沈破
敵の脱出企図を粉砕
おゝ白旗だ黒煙の森蔭に
シ港制圧は序幕
チヤーチル兜脱ぐ
セレターに敵影なし
山頂に轟く勝鬨
シ島政庁に日章旗
接収交渉急速に進渉
牟田口中将戦傷す
英米清掃、マレーの繁栄
新嘉坡市内の治安厳たり
感激の一夜明く
去らぬ死闘の夢
昭南島と輝く日本名
我が艦艇昭南島へ進駐
畏し二重橋に臨御
首相の音頭で聖寿万歳
浮虜七万三千、鹵獲兵器大量
鉄牛部隊堂々の入城
８　綜合戦果と綜合ニユース
日仏印軍事協定成立
日独伊新協定に調印
対米英戦完遂を盟約
独伊も対米宣戦布告
「ハワイ海戦」「マレー沖海戦」
大東亜戦争と呼称
戦艦アリゾナも撃沈
グアム島へ敵前上陸
グアム島完全占領す
太平洋の海空制覇
泰、大東亜聖戦に協力
泰、米英に宣戦布告
陸軍部隊各方面に躍進
太平洋諸島を猛攻
武器弾薬の鹵獲莫大
敵艦艇撃沈破五七隻
陸軍の輝く週間戦況
口絵写真あり