図書センキ メイチョシュウ000016592

戦記名著集 6

サブタイトル1~10
熱血秘史 血烟 剣と筆
編著者名
/安川 隆治 著者/大竹 末吉 著者
出版者
戦記名著刊行会
出版年月
1929年(昭和4年)11月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
472p
ISBN
NDC(分類)
391.2
請求記号
391.2/Se68/6
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
和書
目次

血烟(陸軍中尉・安川隆治著)

1 戦争か天誅か
敵と味方
戦争と天誅
戦争の惨禍
戦勝国の窮厄
戦敗国の悲惨
現代世界の趨勢
平和と戦争
最後の手段
正義の旗、至誠の剣
天誅と仁義の師

2 十年一剣を磨く
十年前の血の涙
吾人の隠忍
国交の断絶
宣戦の大詔
陸海軍人への詔勅
大和魂の発揮
国体の精華
日露両国の比較
露国の宣戦詔勅
詐妄虚欺の贅言
勝敗の決明なり
三尺の秋水嗚て声あり

3 余の軍隊生活
余の誓意
一年志願
三根大尉の諭告
終末試験
軍隊生活の必要と利益
忌さはしき飛聞
満期除隊
余が薫陶を受けなる牛島聯隊長
牛島聯隊長の訣別と諭告
惜別の情
勤務演習
アヽ河西大尉
将校試験
極東風雲の急

4 開戦と捷報
危機の切迫
いよいよ開戦
第一軍の先鋒と聯合艦隊の出動
海戦第一捷
韓廷の態度一変
海戦第二捷
憐むべき露国艦隊
露国陸海軍の軋轢
京童の後言
畏こき大御言

5 旅順口閉塞の壮挙
第一次旅順港口の閉塞
報国丸の美談
敦れ劣らぬ大和武士
第二次閉塞の挙
榎原兵曹
広瀬少佐の懇諭
福井丸の惨劇
敵の厳重なる警戒
広瀬少佐の至情
杉野兵曹長を索む
兵曹長の最後
少佐三たび船中を捜る
英雄涙なきに非ず
少佐の惨烈なる最後
少佐と兵曹長
アヽ軍神広瀬中佐
空前破格の特典
無言の教訓
第三次閉塞の挙

6 遼東沿岸の封鎖
舷々相摩せる活劇戦
一等水兵石黒次郎八の剛勇
敵の旗艦の沈没と「マカロフ」提督以下の戦死
九連城の陥落
蛤蟆塘の追撃
鳳凰城の占領
水雷艇と騎兵との奇戦
第二軍の編成
動員冥加の薄きを嘆ず
金州城及び南山の陥落
金州の要害
南山の険要
大連の占領
大連湾と青泥窪市街
勝つて甲の緒を締めよ

7 浦塩艦隊の出動
油断大敵
浦塩艦隊の出現
和泉丸の無残
怪しき砲声
アヽ敵艦
常陸丸の惨状
須知中佐の最後の命令
勇士の献策
アヽ悲惨の最後
アヽ殉難の幽魂
蔚山沖の海戦
野村海軍大佐の回顧談
第二艦隊の苦心
彼我艦隊の比較
艦隊の出会と戦闘との区別
敵艦の狼藉
遺恨重なる浦塩艦隊
旅順方面の海戦
上村長官の策戦
策戦の的確
彼我の奮闘
敵艦隊を撃破す
「リユーリツク」の轟沈
戦後の悽愴
原口分隊長
立本一等兵曹
井沢三等兵曹
岡田二等水兵
忠死者を追懐して其の本に返れ
感謝す第二艦隊

8 動員下令
待つ身になるなかれ
第四軍の編成
第二軍の偉功
得利寺の大捷
一瀉千里の勢
蓋平、大石橋及び営口
満洲軍総司令部の進発
心は既に満洲に在り
第七師団の要員
余の身に余る面目
第七師団との交渉
血湧き肉躍る
余の姓に就て
一縷の希望
五週間の勤務演習
願望の湧出
一日千秋の思
暗憺たる南満洲
アヽ待ちに待ちたる動員下令
故郷を後に
神前の訣別
汽笛一声

9 淹留十二旬
急ぎに急ぐ北海の営門
分営生活
黄海大海戦
遼陽大会戦
遼陽の位置
露軍の防備
我軍の大勝利
外人の遼陽会戦観
清韓の亡状
露国上下の震駭
外人の賭事
「クロパトキン」の攻勢策と其の宣言
沙河大会戦
驚くべき大勝利
待ちに待つ間の愚痴の一端
いよいよ第七師団の出征
アヽ此の次
第七師団出征の壮観と余等残留部隊の悄然たる憐状
道路の言
某老人と余との問答
山河風物も慰むるに足らず
時は来れり余等の出征

10 征途の月(其の一)
急ぐは当然戦機の切迫
宇都宮の二昼夜
訣別と餞別
情を篭めたる紀念の拳銃
土産の小包は露将の首級
官民の熱狂
愛国婦人会其の他の熱誠
停車場の光景
小国民の声
万歳の絶叫
大阪梅田駅の一時間
国民の後援
骨肉水杯の訣別

11 征途の月(其の二)
広島到着
広島市及び広島県官民の辛労を謝す
宇品出帆
船中の賑ひ
四顧の眺望
壇の浦の懐古
玄海灘の夜景
感想に耽ける船中の一夜
不思議なるかな余の睡眠
さしも勇将猛卒の船暈
余の独り自慢
小久保、蓮見両少尉の船暈を見舞ふ
黄海の月
青窪泥上陸
大連の桟橋
波止場の光景
憐れなる唇歯輔車の国民
青窪泥の宿舎
傷病者の慰問
要塞戦の実話
根津少尉の訃
根津少尉の壮烈なる最後
根津少尉を弔ふ
気を引き立つる旅順の砲声

12 旅順攻囲(其の一)
青窪泥出発
いよいよ戦場に向ふ
支那家屋の宿営
敵弾の落下爆発
我等が幕営地
旅順口の地勢及び沿革
露国の旅順経営と其の要塞
アヽ難攻不落の金城
旅順攻囲軍の予備戦
第一回本線総攻撃
第二回総攻撃
我が重砲の威力
第三回総攻撃
重砲隊の猛射
歩兵全線の突撃
第七師団来
勅語下賜
将卒の感奮
第四回総攻撃
盤竜山H砲台の攻撃
第一突撃隊の奮闘
防備の厳重
敵の狼狽
我が将卒の勇猛
根津大尉の負傷
古谷少佐の負傷
敵の必死の防戦
工藤大尉の力戦
死傷者を悼む
決死白襷隊
乃木大将の諭告
天晴れなる敵の防禦
負傷せる大久保中佐の奮闘
中村少将の負傷

13 旅順攻囲(其の二)
二〇三高地の攻撃
新鋭第七師団の奮戦
高地西北角の占領
其の放棄
再度の占領
第二十七聯隊の蹶起
戦場悲惨の光景
第一次突撃
第二次突撃
最後の突撃
西南部高地の占領
東北部奪取と高地の確実なる占領
乃木将軍の心事
高地占領の効果
赤坂山の陥落
高丁山の占領
味方の同志打
聯隊軍旗祭と赤坂山の守備

14 旅順開城(其の一)
天は無道を許さず
憐なる敵艦
敵艦隊主力の全滅
東鶏冠山北砲台の爆破と占領
「コンドラチエンコ」の戦死
二竜山砲台の爆破と占領
松樹山砲台の爆破と占領
馬場少佐の決死突撃
征露第一年の終局
坑路作業難
国民の心機一転
淋しき内地の新年
戦場の新年
元旦の敵塁占領と敵降伏の流伝
戦闘中止の命下る
敵の卑怯未練
敵将降を我軍門に乞ふ
開城の理由
乃木大将の回答
休戦の命下る
我軍中の光景
開城規約成る
聖旨の優渥
「ステツセル」将軍の電奏と露帝の勅電
「ス」将軍の感激及乃木大将との会見
勅語下賜
黄金山上の日章旗

15 旅順開城(其の二)
昨の仇讐今の交友
アヽ松山々々
俘虜待遇の悪例
赤砲台の巡見
危傾斜と砂利
更に堅牢なる築城
塁上の余等と露国士官
砲台背面の食堂
シヤンパンの御馳走
余の憶想
分袂帰営
我が委員の任務遂行
捕虜監視護送の任務
露兵の弱点
我が聯隊の北進

16 北進又北進
「ミスチエンコ」騎兵団の牛荘来襲
敵騎牛荘を占領す
露兵の暴状
牛家屯守備の奏功
営口の混雑
牛荘の恢復
我聯隊の北進
営口に到着す
無蓋貨車上の心労
更に強行軍
清国守備隊長の招宴
支那語の練習
牛荘城の守備
黒溝台の会戦
其の戦況
敵兵黒溝台を奪ふ
我軍黒溝台を復す
追撃戦の壮快
彼我の損害
彼我形勢の一変
牛荘の滞陣
機関砲の使用法及び馬術の練習
忙中の閑日月
聯隊長の大縄抜の術
糧食徴発の困難
感謝に堪へざる寄贈品
情を篭めたる慰問袋
国民の後援
愛国婦人会の活動
懐かしき家郷の音信
家兄書信の一節
父の音信の骨子
懐かしき母の手簡
竹馬の友を想ふ
輜重兵の困難
清国年越の風習
爆竹と夜襲との誤信
正月の状況
豚小屋も住めば都
牛荘市民に告ぐ
北進又北進
幕営生活
睥睨既に敵を呑む
聖恩に感泣す

17 奉天大会戦(其の一)
彼我優劣の比較
総攻撃の開始と右翼軍の活動
「クロパトキン」の誤認
我右翼軍活動の目的
敵将我が術中に陥る
我が挺進騎兵の奇襲
敵兵の分割と偵察の無能
第十一師団兵の捕虜一件
敵将の慢心
「クロパトキン」の狼狽
竜虎相挑む満洲の天
第三軍の北進と第七師団の活動
達子堡及び四台子の占領
歩砲兵の対戦
第二次迂回運動
李官堡の激戦
西丁香屯の戦闘
敵騎を脅せる余の戯戦
敵砲兵の射撃と余等の退却
捕虜の糾問
余の敵情偵察
将校斥候の任務
偵察の状況
陣地転換の命令
岔台の戦況
程三家子の激戦
我が左翼軍の転換運動
敵の大逆襲

18 奉天大会戦(其の二)
余等の前進
敵騎哨の奇計
長家堡子の苦戦
余の中隊の奮闘
余の第一回の負傷
死傷者の続出
余の第二回の負傷
忠実なる従卒米山文吉
従卒の重傷
アヽ山崎軍医
余の第三回の負傷
悲惨なる戦場の光景
劉家窩棚の苦戦
釜中の魚の窮境
部下の勇敢なる兵卒
第八中隊の増援
小久保少尉の壮烈なる最後
戦況益々悲運
余の第四回の負傷
竹迫聯隊長の最後の訣別
吉岡大隊長の決死
斎藤旅団長の戦況視察
我大隊に於ける死傷将校
余が部下の勇士

19 奉天大会戦(其の三)
仮繃帯所に於ける余
敵弾の落下爆裂
第二野戦病院に於ける余
青泥窪よりの余の書信
大連兵站病院に於ける余
田村見習軍医の懇切
奇しき運命の輪廻
余が負傷後の戦況
感状の受領
転湾橋の占領
小集屯の攻撃
諸将士の負傷
黒田少尉の奮戦と其の負傷
小貫少尉の訃
優渥なる勅語を賜ふ
大山総司令官の奉答
我聯隊の死傷将校
吉岡少佐の戦死を吊ふ
我軍大捷の一因
敵軍敗退の状況
満洲風の天祐
敵の潰乱と其の損害
奉天の位置
優渥なる勅語の下賜
大山総司令官の奉答
戦捷の原因と倫敦「タイムス」紙の批評

20 内地に後送
大連出発
桜田大尉の同情
出征当時の回顧
船中の慰安
和気靄々
玄海の月
祖国山水の美
広島予備病院内の余
剣持大尉の懇情
東京への転送
神戸に次兄と再会す
渋谷分院に入院
橋本軍医総監の診断
千駄ケ谷独乙赤十字病院内の余
「ヘンレー」博士の診断
百花春を競ふ室外の風色
反省は同情の魁
家兄の来訪
余の戦死の誤報
藤平謙吉氏の訃音
懇切なる独乙看護婦
中塚曹長の書簡と部下の安否
戸山分院に曹長等を訪ふ
「カアール、アントン」殿下の御慰問を受く
聖恩海岳の如し
紀念の指輪
旭川予備病院に転院

21 平和克復
再び世上の騒擾
波羅的艦隊の東航と中立違反
敵艦対馬海峡を通過せんとす
日本海々戦の開始
国民の熱狂
二十七日の昼戦
駆逐隊及水雷艇の夜襲
二十八日の戦闘
有史以来無比の大捷
露艦隊の全滅
北韓及樺太方面の進軍
米国大統領の仲裁
「ポーツマウス」条約の要項
国論の沸騰
一部暴民の狂態
平和克復の詔勅
陸海軍人への勅語
国民の覚悟
凱旋と歓迎
余の原隊復帰
歩兵第二十七聯隊の戦史編纂
祖母の永眠
余の凱旋帰郷
大久保大佐の懇篤なる書簡
回顧と希望
剣と筆(大竹末吉著)
1 血書
2 電報
3 殺気場に満つ
4 名残の鯨飲
5 意外! 意外!
6 自殺せんとする危機一髪
7 胸を刺さるゝ如き喇叭の音
8 進級よりも従軍したい
9 出発前日の哀別離苦
10 留守第三旅団長の激励
11 鳴呼是れが故国の見納か
12 拾銭で喜ぶ捕虜の顔
13 宛然非人小屋
14 牛肉の雑炊
15 生命よりも貴い一杯の水
16 虱征伐の滑稽
17 生きたポンチ絵
18 掩蓋を被つて前進す
19 勇敢なる長坂伍長の戦死
20 壮烈又壮烈
21 新年の第一日
22 旅順の開城
23 予が露兵との握手は右翼軍中でイの一番
24 旅順攻囲軍の光輝
25 壮快なる旅順入城式
26 青天井の酒宴
27 死屍累々たり二〇三高地
28 雪を分けて屍捜索
29 博愛主義の露看護婦
30 喜劇葡萄酒の戦死
31 楽しい嬉しい故国の音信
32 陣中の芝居見物
33 北進
34 田義屯の激戦
35 敵の捕虜となる
36 幾度か死し幾度か生く
37 凡百の神を心念す
38 六百米突を遁るゝに七時間を費す
39 悲惨中の悲惨
40 父は征旅に倒れ児は飢に泣く
41 後送途中の軍医の失敗
42 一番乗を喜びし松田曹長
43 雪に埋れての潜伏斥候
44 自分の飯を捕虜将校に与ふ
45 南京虫と虱
46 木村大尉の面影
47 コサック騎兵の虐殺
48 花で散つた亀山中尉
49 偶感の一つ
50 戯作