図書センキ メイチョシュウ000016587

戦記名著集 1

サブタイトル1~10
熱血秘史 残花一輪 鉄血
編著者名
/市川 禅海 著者/猪熊 敬一郎 著者
出版者
戦記名著刊行会
出版年月
1929年(昭和4年)6月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
548p
ISBN
NDC(分類)
391.2
請求記号
391.2/Se68/1
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
和書
目次

残花一輪(海軍少尉・市川禅海著)
残花一輪
1 はらから
2 出征
3 鼎盟
4 初陣
5 噫!梶村候補生
6 其家庭
7 戦後の夜半
8 芳烈無比
9 息つく暇もあらばこそ(其一)
10 息つく暇もあらばこそ(其二)
11 生別死別
12 彼は十六此は十八
13 朝鮮海峡
14 北征
15 千秋の恨事
16 入院
17 懐かしや「重より」と
18 霹靂一声
19 波間の鈴が音
20 噫初瀬
21 救の音信
22 亡友の肉片
23 再征
24 日本海々戦(其一)
25 日本海々戦(其二)
26 日本海々戦(其三)
27 日本海々戦(其四)
28 日本海々戦(其五)
29 夜嵐
30 好下物
31 かちどき
32 樺太へ
33 坑底の一閃
34 モンスター
35 老坑夫
36 凱旋
37 広瀬中尉
38 デツキメート(其一)
39 デツキメート(其二)
40 遂に仆る
41 大手術(其一)
42 大手術(其二)
43 孤城落日
44 狂憤
45 無間地獄
46 恩愛の情
47 紀念のリング
48 来世か現世か死か生か
49 退院
50 東路
51 浅間おろし
52 落花流水
53 残骸之を如何せん
54 猛虎一声
55 茸漬け
56 奇縁
57 善光寺
58 篭の鳥
59 脱関
60 雲井の雛鶴
61 大久保村
62 仏罰
63 墨染衣
64 展墓
65 僕が悪かつた
付録あり
鉄血(陸軍中尉・猪熊敬一郎著)
鉄血
1 帝都より戦地へ
風雲去来す東亜の天
動員令下る
父子の訣別
復生還を誓はず
最後のビール
大同江上の仮泊
敵前上陸

2 上陸後の二十日
赤禿の山、道なき野原
久しぶりの米飯
千金も易へ難き煙草の味
高麗屯の夜営
十三里台の小戦闘
接吻して撲らる
小野寺少尉の死

3 南山の攻撃
南山の価値
暴風中の宮殿下
艦隊遂に来らず
大雷雨大洪水
暗中の行進
砲戦の開始
金州城陥る
敵前八百米突
金軍総突撃
最後の苦戦
伏屍鉄条網を埋む
南山上の夜営

4 金州守備
贅沢なる宿舎
断末魔の苦悶
死体七百を埋む
臭気紛々たる熱風
憎むべき奸奴
機械水雷の爆破
更に王家屯に向ふ

5 幕舎生活
天幕の雨漏
惜むべし砂糖
靄々たる和気
天幕消えて失なる
蝿と蚊の攻撃
病者続出す
忠勇なる病兵
宛然これ乞食の行列
日本人は皆医者
歯磨粉で風邪を治す
聾爺の窃盗

6 旅順外防禦線の攻撃
外防禦線と本防禦線
攻撃前進の命下る
蜀黍畑を前進
河中に下痢す
不意の突撃
泥河子の舎営
水浴の愉快
夜中の崖崩れ
最後の水浴
憶病なる補充兵
于大山の占領
地隙内の洪水
忠実なる従卒
十五聯隊の苦戦
高崎山の百穴

7 旅順第一回総攻撃
総攻撃の開始
熟眠中の奇禍
鉢巻山の夜襲
猛裂なる逆襲
山上人影を見ず
死傷算無し

8 鉢巻山の地獄生活
敵中に孤立す
夜間の作業
死体の埋葬
死体の脂肪流れて幕舎を襲ふ
八日間一滴の水無し
下痢と夜盲症
恐るべき廿八珊の御馳走
鼻持ならぬ腐れ飯
拳銃を以て自ら傷く
聯隊長の軍刀

9 海鼠山攻撃
突撃陣地の構成
肉を以て砲弾に代ふ
砲撃始まらず
軍旗を捧げて突撃す
狼狽せる傷兵
爆弾の真似損ね
彼我相距る僅に十五米突
死を決して突入す
滝沢大尉の死
防禦陣地の構成

10 海鼠山守備(一)
朽ちゆく死体
叙勲申請難
露将の降服
爾霊山の砲撃
旅団長死す
望楼の設置
対濠作業

11 海鼠山守備(二)
赤阪山の命名
補充兵の来着
我軍尽きたるか
忠勇なる兵卒よ
廿八珊の試射
鉄条網の破壊
萩原軍曹の戦死
兵卒の私語
陣中の虱退治
旋風の来襲
魚形水雷の利用
時ならぬ珍味
水売りの支那人
射撃の軽視された戦争

12 海鼠山守備(三)
万里遠征の情
陣中の天長節
久しぶりの入浴
憐れな掩蓋材料
白雪皚々
唯一の慰安
風呂の御馳走
勅語を賜はる

13 爾霊山攻撃(一)
婆艦隊来
勝敗を一挙に決す
一騎当千の敵兵
白襷隊の出発
白襷隊の全滅
勇敢なる加藤小尉
爾霊山の砲撃
活劇近づく

14 爾霊山攻撃(二)
突撃の開始
苦戦また苦戦
幹部全滅す
死傷者の運搬
絶望的突撃
軍旗を奉じて突撃せん
光風霽月の心裡
聯隊長傷く
嗚呼鬼中佐
決死隊の編成
暗涙を呑で送る
決死隊全滅す
虐殺以上の惨劇

15 爾霊山攻撃(三)
高崎聯隊の突撃
空前にして絶後
煩悶また煩悶
重傷者の惨状
万感交々至る
逆襲! 逆襲!
聯隊全滅す

16 爾霊山陥落す
生残者僅に百名
爾霊山陥る
枝吉少佐の死
大尉山崎久雄氏
鈴木特務曹長
壮烈鬼神泣く水野一等卒

17 攻撃後の状況
何たる惨状
驚くべき敵塁の工事
八大尉の埋葬
補充兵着す
師団長に謁す
知らぬ間に年も暮れる
二竜山の爆破
松樹山の爆破

18 旅順開城
不思議なる沈黙
旅順も落ちたよ
半信半疑
嗚呼旅順落ちたるか
開城祝賀会
開城談判成立
開城規約

19 入城と別離
旅順見物
閉塞隊の追想
紳商の歓待
勅語を賜ふ
旅順入城式
戦死者の追弔
戦死者に告別
低徊去る能はず

20 北征行軍
北征の途に上る
伏見宮殿下御舎営の跡
南山戦死者を弔ふ
小野寺少尉の思ひ出
朔風利刃の如し
ビールの奇蹟
水筒氷結す
楽しき休憩
宿営中の奇禍
鬚髯銀針の如し
得利寺の山越
蓋平に着す
黒溝台の奇戦
陣中の紀元節
聖恩優渥海の如し
此世の飯も長くは食へぬ

21 奉天会戦(一)
総攻撃前進の命下る
風粛々兮易水寒
平沙万里絶人烟
敵砲兵に遭遇す
大快戦近づく
命令の待惚
拉木河の会戦
火災大に起る
無責任なる伝令

22 奉天会戦(二)
暗夜敵中を猛進す
下士卒の疑懼
軍旗を以て占ふ
聯隊長の叱責
〓密荒の苦戦
戦機益々熟す
突撃……敵の退却
高橋広田二中尉
戦地の給養法
一杯の酒千金も易へ難し
敵兵増加す
命令百出

23 奉天会戦(三)
敵騎兵の変幻出没
暗夜に迷子となる
憐れなる高力屯の民
火酒を以て寒を防ぐ
奉天背面を衝かんとす
大隊にも及ばさる聯隊
北陵の敵砲田義屯を撃つ
流星光底逸長蛇
軍馬頻々として斃る
攻守地を易へんとす
高崎聯隊の勇戦
地団太を踏で敵列車を逸す

24 奉天会戦(四)
高崎聯隊三台子を奪ふ
窮鼠猫を食む
大旋風襲来
敵兵黄塵に乗じて襲撃す
陣中に勅語を拝す
従卒の煙草
緩漫なる追撃
訓練なき後備兵
投降の敵士官
奉天遂に陥る
悲惨なる劇戦の跡
第三軍の功績

25 戦後の滞在
哀れなる亡国の民
勅語及令旨を拝す
鉄嶺落つ
菓子園の秀才
大鼻子と碧眼奴
遼河の帰雁
奉天陥落祝賀

26 昌図守備
松花江へ
敵兵の冒険
昌図の市街
蒙古王族の盛容
満洲犬と日本犬
残酷なる迷信
監獄の視察
潔き馬賊の往生際
南瓜を吊したる如き梟首場

27 昌図防禦戦
猛将ミスチエンコ
敵兵来襲す
昌図敵中に孤立す
敵兵益々増加す
敵決死隊の突撃
断然死守に決す
敵兵包囲を解て去る
昌図守備交代

28 法庫門附近の滞在
ミスチエンコ騎兵団の来襲
言ふに忍びざる損害
南山祭日の乃木将軍
钁鑠壮者も及ばず
大海戦捷報来る
祝賀会後の酔態
陣中の持寄宴会
法庫門の兵隊芝居
軍旗に別る
恐るべし平和熱
感ずべき一分隊

29 平和克復
陣中の演芸会
休戦命令下る
陣没者招魂祭
高崎聯隊の盆踊
太い手の別嬪
平和克復の命令
優渥なる勅語
慇懃なる司令官の訓示
望郷病続出
乃木将軍の逸事

30 旅順戦場掃除
あゝ戦死の諸友
臭気紛々たる貨車
憎むべき売女
爾霊山に登る
海鼠山の墓地
死体発掘開始
勇敢なる生死不明者
爾霊山攻撃講話
露軍の美挙
露軍の真価値
旅順砲台見物

31 奉天観光
乃木中尉遺骨受領
北陵見物
奉天の城壁
宮殿を拝観す
奉天の支那料理店
是永中尉来る
田義屯の苦戦を偲ぶ

32 軍旗祭及大吹雪
軍旗親授三十年紀念
義経千本桜
大吹雪中を夜行す
逓歩哨の厚意
口から提灯
満洲夜行の危険
鬼の来ぬ年未
陣中の炭焼
短く太い蕎麦

33 戦塵余談
上陸当時の空腹生活
大切な米を盗まる
煙草の脂を惜む
露兵の黒焼
儒者の料理と豪商の料理
トランプと糞
睾丸の毛を切る
小銃射撃の軽視
穴が駆け出す
豚の包囲攻撃
小隊惣掛りで鰌捕り
酷寒酷暑の満洲
悠長な土人の働き振り
無数の豚
馬糞に似たる人糞

34 凱旋
再び陣中に春を迎ふ
土人涕泣して送る
鉄嶺より大連まで
旅順を望んで涙を垂る
船中の晩餐
再び故国の土を踏む
小学児童の歓迎
蒲団と牡蛎
少女の軍歌
日本の児童と支那の児童
予の凱歌
万歳声裡の凱旋
なつかしき父母

35 終焉記
予が人生観
死の恐怖
人生の目的は人類の幸福にあり
宇宙人生解すべし
宇宙の心
死後の生活
宗教を超越せる人格