祖国への遺書
フィリピン
獄中記(本間雅晴)
刑場の控室で(金田貞雄)
われ泣けば(斎藤助)
※十四戦友に代って(佐藤操)
※工藤忠四郎氏の最期(マニラ・フリープレス)
生命をもてば悲し(市村勲)
わが墓標を比人に打たしめよ(尾家劉)
オ祖母サンヘ(萩野宗光)
燃える学への情熱(椿孝雄)
「つめあと」を残す者の叫び(原田新平)
「おとずれ」他(中島昌平)
囚人日記(中俣富三郎)
故郷を想う(鏡政二)
慶応時代の人々(相野田啓)
二つの手紙(宮内敬保)
絞首刑の宣告を受けて(小野哲)
※悲しき宿命(中村康二)
中国
回向より再婚を(藤井力)
宣告を受けてから(鏑木正隆)
永遠の休息へ(伊庭治保)
母の幻(高谷巌水)
死を思う(木下尊裕)
獄中の生活(市川正広)
なつかしの国(安藤茂樹)
蜘蛛の糸(吉川悟保)
月かげに心みだる(沢栄作)
大君を思う(近藤新八)
難友に残す(山田恒義)
「華南の星」を忘れないで(増木欣一)
死生一如(日高保清)
獄舎の友情(鈴木明)
徳をもって応えん(兼吉績)
大川の底にうもれて(徳本光信)
辞世二首(前田三郎)
歩いて来た道(堀本武男)
※高橋雷二さんのこと(深沢睦雄)
シンガポール
戦死に劣らざる最期を(永友吉忠)
父の思想は子等の上に(河村参郎)
広島、長崎の人々を思えば(大塚操)
爼上の鯉の気持(小林庄造)
熱帯の雑草の下に(信沢寿)
最愛のたか子へ(星愛喜)
樹、静まらんと欲すれど(小久保孫太郎)
すべては神意のまゝ(趙文相)
子供思えば不覚の涙(馬杉一雄)
生物すべてを羨む気持(阿部宏)
春風に吹かるる如く(内田実)
昇天行(原田熊吉)
巣鴨
部下の遺族にすまぬ(井上乙彦)
父母の慈愛(福原勲)
バタビヤその他
友に抱かれて泣く(斎藤甚吉)
水に写して顔を見納め(佐藤源治)
お母さん、賞めて下さい(清水勇蔵)
今宵限りの盂蘭盆(福井幸家)
※バタビヤ戦犯裁判について(山西通夫)
部下を救うため(森国造)
突撃の心理と死刑の心理(山根隆)
妻子よ、強く生きよ(山口健章)
日濠親善の楔に(白水洋)
一瞬を生抜く(中山洋臣)
事件責任者としてお詫び(三善孝ほか)
妻子思えば狂いそう(横山春芳)
日本民族の欠点(前田利貴)
世界永遠の平和のために(原徹郎)
祖国の復興を祈る(早川揮一)
下級者の戦犯問題(上野正治)
死を前にして(松岡憲郎)
※戦争裁判と処刑者の遺書(市来崎秀夫)
付録あり