小説日米戦争未来記

１　遂に日米戦争実現す
２　開戦の遠因近因
３　聯盟諸国の態度
４　聯盟諸国の態度一変す
５　米国国際聯盟を無視す
６　日比谷原頭に於ける国民大会
７　日米の砲火太平洋上に漲る
８　在米日本人三十余万拘禁さる
９　独逸一青年の大活躍
１０　日本官民の震駭、華盛頓外交団の活動
１１　米国民の熱狂沸騰
１２　驚異すべき新武器の威力
１３　日本艦隊全滅の無線電信
１４　太平洋上日本艦隊全滅の光景
１５　東京大本営の秘密会議
１６　一億の日本国民喪神状態に陥る
１７　米国艦隊の日本全沿岸包囲攻撃の大計画
１８　支那突如日本に宣戦す
１９　第二遠征艦隊復もや全滅
２０　米探跳梁し火薬庫等の爆発頻々たり
２１　日本国民の士気沈衰
２２　危機一髪！
２３　特別大号外の発行
２４　発明の顛末
２５　愚物の如き石仏博士の先見的中
２６博士並に助手三十年間不眠不休の苦心研究
２７　世界を驚倒せしむる新武器の絶大威力
２８　新武器の大規模製造
２９　石仏博士の大獅子吼
３０　発明基金の提供数億円に及ぶ
３１　支那艦隊の台湾襲撃
３２　支那艦隊の日本軍輸送船列襲撃
３３　黄海の浪沸騰す日支艦隊の接戦
３４　怪潜航艇朝鮮海峡に出没して暴虐を恣にす
３５　墨国民の義心日本の為めに爆発す
３６　墨国の白熱的対米敵愾心
３７　墨国陸軍の疾風的米国殺到
３８墨国二大艦隊の米国襲撃
３９　在墨日本人義勇軍団成り意気天を衝く
４０　在米独人独系米人の大活躍
４１米国内憂外患を以て蔽はる
４２　米国艦隊突如小笠原近海に爆沈す
４３　日本潜水艦隊の大殊勲
４４　日本の狂喜、米国の震駭
４５　暴威を恣にしたる怪艇の正体
４６　満洲日本軍の全滅
４７　奉天日本軍の苦戦
４８　分水嶺摩天嶺附近の大惨戦
４９　日本軍墨国上陸
５０　墨国遣日密使の太平洋横断飛行
５１　濠太刺亜の対日墨抗議
５２　日墨両国濠国の抗議拒絶
５３　濠太刺亜共和国日に宣戦す
５４　世界大戦乱の序幕開く
５５　各国識者の主張二派に分る
５６　国際自由同盟の風雲動く
５７　中立国団結して講和提議
５８　平和克復
５９　一時か……？　永久か……？