図書イチスイヘイ ヨリ カイグン ショウサ ニ ナル マデ000016323

一水兵より海軍少佐になるまで

サブタイトル1~10
編著者名
大河原 蔵之助 著者
出版者
帝国斌学会
出版年月
1931年(昭和6年)9月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
212p
ISBN
NDC(分類)
916
請求記号
916/O46
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

幼年時代
我が家の窮乏
窮乏中の勉学
過度の勉学竟に健康を害す
困窮中の述懐
父の尊き遺言
海軍兵志願の動機
明治二十八年初夏の頃海軍兵募集の噂を聞く
海軍志願の決意をしたが親戚は容易に之を認めぬ
御百度参りの結果志望成就せるも願書提出期限に遅る
志願兵六十三名中合格者僅か六名
横須賀鎮守府より採用の吉報
弥々入団の期迫り海軍への首途
予想と違つた軍服姿
膚に触るゝも冷さを覚ゆる麻地の事業服姿に意外の喇叭
入団後見るもの聞くもの皆顰蹙の種
入団直後の感想
鎮遠艦中の思出と感想
日露戦争談
開戦前の佐世保軍港
召集令下る
三笠艦橋に国交断絶の勅書通報の電話
聯合艦隊佐世保出港
出港後国交断絶の勅書奉読
聯合艦隊幹部並艦隊の編成
開戦前の感想
佐世保を出港してから
シングル水道の集合
円島附近より駆逐隊の進撃
二月九日旅順港外に於て敵艦及砲台砲撃
戦闘前の様々
戦闘中の感想
旅順口封鎖期間の思ひ出
旅順港口の閉塞
旅順口閉塞の壮挙に就いての思ひ出
戦艦ペトロパウロスク爆沈
例にない「予め成功を祝す」の信号と蚊竜丸
長官より御褒めの言葉
東郷元帥苦闘の黄海の激戦
三笠は水煙の為め沈没したかとの疑
三笠の後部十二吋砲一門吹飛ばさる
加藤砲術長の沈着冷静
死んだと思つたら重傷
下甲板に行つて見れば死傷者で以て山をなす
仮繃帯後再び配置に就こうとして軍医官の御叱り
天祐なる東郷大将
「重傷でなく軽傷にして下さい」と言つて叱られる
病院船西京丸に収容さる
佐世保海軍病院在院中の思出の数々
八月十日開戦前後の感想
全治退院後再び出征
平和克復後の帰省
母は出征中夜の明けない中の神詣で
召集令の琵琶歌に母を泣かす
重傷の電報を手に親兄弟が大混雑
出征軍人の手柄話
東郷の水兵と言はれ英国に遊ぶ
富士の霊峰に翼を拡げた銀の大鷲
准士官に進級して長剣吊した嬉しさ
老学生思賜の時計を賜はる
子供ある身に家庭教師を雇ふ
生死不明なりし実兄と二十年目に邂逅
幾歳になつても子を懐ふ親の心に変りはない
物質的に最大苦痛をなめたのは
初分隊長としての苦心
先づ鏡に向つて祈願の後当直に立つ
三十三年間に遺憾なる引入三週間
上官の苦心を知らぬ下級兵
慎む可きは失意の時
四十八歳の老大尉
御即位礼参列の無上の光栄に浴す
意外なりし海軍少佐の恩典
結語