インド洋戦記
第1章 戦艦「大和」
“デッカイヤツ”に乗艦
青年士官は青天井
日本海軍の象徴―戦艦「大和」
総員起しから巡検まで
機能美あふれる鋼鉄の山
戦艦「大和」出航す
第2章 海軍予備学生
大モテの海軍士官
三期予備学生に合格
まず軍人的外形を整えよ
殺人的猛訓練はじまる
修正という名の暴力
鏡ケ浦でのカッター・大発訓練
リベラリスト井上中将の訓示
予備士官は消耗品か
第3章 黙示の海インド洋
海軍士官はまず食事マナーを
ナルベク早ク赴任セヨ
ペナンの夜はふけて
水警隊付分隊士を命ず
部下統率のむずかしさ
開戦当初は「ア」島作戦はなかった
あまかった大本営の判断
アンダマン(D)作戦と北スマトラ(T)作戦
南雲機動部隊、インド洋へ
英重巡洋艦二隻を撃沈
インド洋上の商船狩り
第4章 回航指揮官を命ず
原田少尉、スチュワードへ
「隼」哨戒艇長を命ず
われ敵潜を発見、これを攻撃
一南遣から大発を受領してこい
マラリヤ発病とミス水交社
マラッカ海峡を北上
大洋を渡りアンダマンへ
ポート・ブレアの司令部で
海兵出士官・特務士官・予備士官
呪われた水警隊の分隊士たち
港隊の予備士官たち
第5章 アンダマンは戦略的捨て石
アンダマン方面の作戦経過
食料の不足
ポート・ブレアの予備士官たち
森英一少尉、南海に消ゆ
サバンの予備士官たち
民間人との対話
原田中尉スチュワードで戦果あぐ
特攻戦艦「大和」の最後
そのころ海軍軍令部では
第6章 たそがれのアンダマン
英軍機動部隊の来襲
丸山砲台の予備士官
丸山砲台危うし
予備学生の活躍
アンダマン救援の重巡「羽黒」沈没
原田・柳本の憤死
原爆投下と戦争終結
終戦直後の英軍接収と混乱
強制労働から復員へ
付章 戦後の海軍予備学生
めぐりあった同期の桜
散った桜と残った桜
アンダマン会の結成
雨宮糾のこと
悲劇の沖縄海軍部隊
私たちの旅はまだ終っていない
付録あり