太平洋戦争陸戦概史
第1章 日米開戦までの陸軍の歩み
国防方針の策定と作戦方針の変更
満洲事変の勃発と陸軍部内の変化
在満兵備の強化
芦溝橋事件の発生と不拡大、現地解決の不成功
ドイツを仲介とする日華調停の失敗と不拡大方針の放棄
汪精衛工作と対重慶和平工作の失敗
ノモンハン事件
三国同盟の成立とその影響
日ソ中立条約の締結と関特演
南部仏印進駐とその反響
陸軍の情勢判断と軍備
日米交渉の決裂
第2章 南方作戦準備
戦闘序列の下令
作戦計画の要旨
開戦直前の態勢
第3章 南方第一段作戦の成功
作戦経過の概要
第一段作戦成功の原因
第4章第一段作戦の末期からその直後にかけての大本営
戦争指導上の問題
作戦指導上の問題
情勢の判断
陸軍兵力の整理
南方軍の防衛態勢の確立
第5章 中国方面の作戦(その一)
中国の戦力に関する判断
大本営の事変処理に関する腹案
浙〓作戦
重慶作戦の中止
第6章 ポート・モレスビー作戦、ミッドウェイ作戦、アリューシャン作戦
ポート・モレスビー作戦
ミッドウェイ作戦
アリューシャン作戦
第7章 ガダルカナル島作戦
作戦の発端
数次にわたる海戦
作戦経過の概要
作戦方針の変更
「ガ」島からの撤退
「ガ」島作戦失敗の原因
「ガ」島撤退後の南太平洋方面の戦況
第8章 独伊との協同
共同戦争計画の欠如
作戦協力の不十分
岡本使節団の派遣
第9章 南部太平洋戦線の後退
米英軍の対日反攻判断の再検討
戦争指導大綱の変更
作戦指導方針の変更
北部ソロモン群島およびニューギニア方面の作戦
中部太平洋方面の作戦
濠北方面の情況
第10章 統帥と国務との調整問題
東条大将の参謀総長親補
航空機の増産問題
船舶問題
陸海軍間の作戦連絡の緊密化
第11章中国方面の作戦(その二)
雷州半島に対する作戦
シナ派遣軍の新任務
新作戦に関する研究
作戦経過の概要
在華米空軍の対日爆撃
第12章 インパール作戦の失敗
ビルマ方面の作戦構想の変遷
大本営ビルマ作戦を認可
作戦経過の概要
インパール作戦失敗の原因
米英軍の新戦法
第13章 マリアナ諸島の喪失
ニューギニア方面の戦況
マリアナ諸島の作戦
善後策の決定
マリアナ諸島作戦の失敗と陸軍
米軍上陸戦法の概要
東条内閣の総辞職
第14章 日本本土の防備強化
サイパン喪失直後における応急的措置
捷号作戦準備の開始
上陸防禦戦法の変更
陸海軍航空兵力の統一運用問題
兵器に関する二、三の問題
第15章 フィリッピンにおける決戦の失敗
ペリリュー島とモロタイの戦闘
フィリッピン方面の作戦準備
レイテ島決戦の概要
レイテ島決戦の失敗とその原因
ルソン島作戦方針の変更
南方軍総司令部サイゴンへ移動
ルソン島持久作戦
第16章 南方諸地域(フィリッピンを除く)の作戦
南方軍の基本的任務の変更
仏印の処理
その後におけるビルマ方面の戦況
ボルネオ方面の戦況
その他の正面の情況
第17章 硫黄島および沖縄島の喪失
硫黄島の作戦
沖縄島の作戦
空襲の激増
第18章 中国方面の作戦(その三)
中国兵備の変更
西方に対する作戦
一部兵力の満鮮方面転用と華南戦面の整理
終戦直前ごろの情況
第19章 日本本土における決戦準備
陸海軍の統合問題
昭和二十年春ごろにおける国力判断
本土兵備計画の概要
四月ごろにおける東亜情勢判断
本土作戦準備計画の大要
航空作戦運用計画の大要
米海空軍の日本本土攻撃
米空軍の原子爆弾攻撃
終戦直前ごろにおける概略の態勢
第20章 満鮮方面の情況
太平洋戦争間における極東ソ軍の動静
昭和二十年における対ソ情勢判断
満鮮兵備の変遷
関東軍の作戦任務の変更
ソ軍の対満侵入
第21章 敗戦
戦況悲観論の低迷
陸軍内部で試みられた和平工作
本土決戦論
終戦時ごろの陸軍
復員