村の辻を往く
- サブタイトル
- 編著者名
- 小野 武夫 著者
- 出版者
- 民友社
- 出版年月
- 1926年(大正15年)2月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 136p
- ISBN
- NDC(分類)
- 611
- 請求記号
- 611/O67
- 保管場所
- 地下書庫和図書
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
1 村の住心地
田園都市と田舎の村
日本の農家は農業作業の仕事場
田舎の大便所は肥料壷
台所と厩と便所の接近
自分の村と都会の家居の比較
農舎か住宅か
村の道路や屋敷角の不整頓
人間の住居として居心地悪し
初等農学教育と村落設計
2 村と農地
日本の村落は密集部落
散居的密集制度
密集村落制度と農業経済上の現象
自宅と耕地との距離問題
土地の相場と土地の方利
方利の悪い土地と労働不足の結果
国民経済上軽視し得ぬ現象
識者の刮目と深慮を請ふ
3 作物と樹
桑、桐、茶の栽培と隣地の作物の関係
桐と隣地の作物の害
適応の策と耕主の感情
色々の事態を村の社会に惹起
古屋敷に杉苗
耕主と耕主との暗闘
4 草の経済
農業生産費の頭目は金肥施用の多量
政治の過失も其の原因
百姓気質の変化
柴草や畦草の利用
昔と今の相違
肥料の柴草から金肥へ変つた原因
今日の肥料の出所
誤れる林業政策
農政学者と柴草の経済的効用
5 罪と土地
返り書
悪業を積んで大地主となつた一つの例
先祖と今の主人の品性
6 土地飢饉
土地の生産力に対する悩み
欧羅巴の土地救済策
土地飢饉より来る現象
土地返還と小作者の態度
田畑の境界争ひに就て
水田の境争ひ
畑の境争ひ
道路に対する境界の拡張
土地争ひは村の平和を破る
7 町の便
外人の視た人糞尿
日本人と人糞尿
自家の便と他家の便を扱ふ気持
人肥の効能顕著
市街地の糞尿に対する百姓の強腰
町の者を閉口させる唯一の戦術
小作争議と都会人
8 村の小店
百姓の財布を絞る商人
田畑を売却する原因
購買組合の不振
飲食の濫費
9村の家族
家族制度の崩壊
百姓の早婚
夫婦共稼ぎの幸福
両親の心づかひ
隠居の風習実行の是非
農村青年の家出の原因
村の戸数を増加する原因
家族離合の実状
10 百姓の心持
今日の百姓の心
神や仏に対する生活
電灯の普及した今日の神仏奉仕
敬神念仏の情
鎮守祭に対する村人の態度
村の祭の俗化
農民の利己心
切り詰めた生計
農民心理
農村社会の現象
村の住心地を悪くする動機
農村文化の裏面と百姓気質の変遷
11村の風儀
村の民風にも変遷
鎮守の祭典の夜の事
七月の盆踊りの時
性的道徳の改善
百姓の生活苦
越後地方の小作争議
公共事業に対する心理状態
民風の作興は何事よりも重要問題
社会の経済的萎微が人心に及ぼす影響
12 古き文化の面影
村の歴史を調べて生活術を学べ
村の地質を知ること
歴史的発展の興味
一木一石にも注意せば
村を精神的に賑かにすること
村の位置の変転
大なる変革
村民の生活記録
農民の社会集団の歴史
13 中堅人物の交替
中堅人物のせねばならぬ事
中堅人物たるの資格
徳川時代の中堅人物は庄屋
庄屋以外の中堅人物
徳川時代の教育施設
農民の教育所は寺子屋
村の顔役
明治維新の大改革と地方文化の影響
明治以後の農村教育
中堅人物の変化
明治時代の中堅人物
明治の中堅人物は徳川時代の所産
中堅人物の交替
村民の中堅人物に対する態度
中堅人物の交替を促す理由
明治中葉以後の農村教育
小学教師や郡村の吏員
現代の中堅人物
村落の天才
村の内外の代表者
新時代の村の中堅としての用意
14 落日下の村の王城
旧家や大地主の家
伊予宇和在の実話
旧い慣習
親方と子方
地主の誇り
今後の旧家名族の運命
旧家名族と村人の態度
村人の高徳積善の家に報ゆる道
15 村の農政
世間の注意を惹かぬ大事
日本の社会の細胞は村
厄介なのは村農会
農政施設は地方の村から
産業組合
中央農会と村農会
解散の運命にある村農会
小農会の組織
系統農会が組織せられたならば
16 村の牝牛
肥料の運搬と牝牛
娘達の出稼ぎ
帰村後の娘
農村に艶めく姿
17 見えざる階級
多くの村にある階級
特殊階級の取扱
時代を無視せる社会慣習
家柄と婚姻
18 冷遇せらるゝ土の物
土の産物の冷遇
小学教育と文化宣伝の崇り
藁の製品に背を向く
落し藁のこと
此頃は藁の使用減ず
竹の丸箸は村から姿を隠す
見栄と遣り繰り
19 押寄する都会の波涛
奥山村に文明開化の風は吹く
流行を追ふ村の人
赤毛布も昔の夢
米の飯と丸魚
今日の農村文化
農村経済の前途の何事を語るか
国民経済上の大なる憂患
20 憧れの村、悶えの民
遠観美と農村美
実際の農村生活
農家の経済苦
苦悩の生活
声なき山川の歓美者
憧れの村と百姓の心持
心持を解せぬ農会の役人
境遇と自然
外から観る眼と内から観る眼の差
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