国軍危機軍部覚醒論 前編
- サブタイトル
- 編著者名
- 板倉 孝 著者
- 出版者
- 軍事覚醒研究会本部
- 出版年月
- 1924年(大正13年)9月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 1冊
- ISBN
- NDC(分類)
- 392.1
- 請求記号
- 392.1/I87/1
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
第1章 甘粕事件論
立論の見地
事件当初に於ける憲兵界の輿論
憲兵司令部の態度
憲兵将校の態度
大杉の人物観を前提とする加害行為論
大杉の人物観
私刑論
国家社会の進歩発達から見たる現下官憲の所謂主義者の解剖
志賀重昂氏の感想は甘粕よりはろ陸軍当局弁護士等に対する批判である
甘粕の身分を前提とする其の加害後に於ける行為論
やり直し予審に於ける各被告陳述の大要
甘粕は果して宗一少年殺害を命じたるや
法廷に於ける上官部下の申立(証言)は斯くあつて欲しい
甘粕事件を中心とする周囲の関係人物論
甘粕が法廷に於て初一念を始終し得なかつた理由
殺人被告として被告心理の体験
甘粕の面接人等に警告を発すべく覚醒子の上京
甘粕事件発覚と其の裏面
被告事件の判決前に於ける直上々官の連坐的行政処分を論ず
陸軍大臣其他に宛てたる甘粕事件第二回意見書
裁判官の忌避論
甘粕事件より見たる憲兵司令部職員の識見
現関東憲兵隊長峰少将の甘粕事件に関する意見具申の解剖
森曹長以下四被告の行為論
峰少将の将校御都合主義と覚醒子の下士卒御都合主義論
不取敢此の二事件を提げて宇垣陸相の意見を問ふ
憲兵隊長峰少将の非常識振
免れて恥なき小泉将軍の心事
甘粕の直上々官小泉憲兵司令官の責任論
一応小泉憲兵司令官に刑責ありと認むる証憑
小泉憲兵司令官を暗黙命令者に認むる理由
覚醒子小泉憲兵司令官の運命を予言す
震災当時静岡憲兵分隊長としての体験
震災に対する国民心理に乗する憲兵拡張の夢
隷属関係を前提とする森曹長の刑責論
特高課長の命令無くも甘粕は当然森に対し命令権ある上官である
法廷に於ける特高課長問題に対する所見
第2章 絶対服従論
絶対服従の概論
命令の服行と信念
命令の服行に対する軍令其他軍律の要求
絶対服従と上官関係
抗命罪と絶対服従との関係
結党罪及其他の罪と絶対服従との関係
所謂不法命令に対する絶対服従の程度及範囲
盲従主義と理解主義の利害
絶対服従を将校、下士、兵卒に依り区別するの可否
折衷主義
現行軍令を前提とする盲従的絶対服従論
盲従主義採用に関する主論
盲従主義を採用するも事実上弊害なし
盲従的絶対服従採用上の前提
甘粕事件判決批判
絶対服従に対する現下陸軍当局の見解
服従観念より見たる軍隊と一般官庁との比較研究
判決の軍部に及ぼす影響
内容の実質より見たる森憲兵曹長の刑責論
現下軍隊の実状は果して上官の不法不当の所謂命令に対し判例を提げて軍人生活を終始し得るや
不法不当の所謂命令に余儀なく服従し事発覚すれば投獄され発覚せざれば服従観念旺盛なる模範軍人
軍事思想の普及と陸軍当局不断の用意
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