武人の徳操 下巻
- サブタイトル
- 編著者名
- 教育総監部 編者
- 出版者
- 偕行社
- 出版年月
- 1930年(昭和5年)9月
- 大きさ(縦×横)cm
- 23×
- ページ
- 576p
- ISBN
- NDC(分類)
- 156
- 請求記号
- 156/Ky4/2
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
第2編 統御道
概説
才智
事例其一
人才の中心
人を知り、用ゐ、導くの才
愚将と賢将
湯武の世に諛臣なし
此僧国を誤る
放逐された浪人
人を識る法
人を見知りて使ひ立つるが良将
藤堂高虎の言
真に闘志ある者を看破す
使ふ処は其器に従ふ
一芸一能の士は養ふべし
所謂釣合とは
秀吉の処置に対する武将感状記著者の評言
熊本城の防禦
乃木将軍と谷村計介
臆病兵の炊事当番
好々
事例其二
名将の一言一行
羽織を与ふ
剛の者にいふべき詞
結果のみを見る勿れ
臨機の処置
軍士を激励するの一策
勇将の下弱卒なし
立見将軍と其命令
立見将軍の駕御の才
講評するには
日露開戦と東郷大将
新田義貞の稲村ヶ崎の古事を利用
お前の仇を討つてやるぞォ
一戸将軍の小言
此一戦に死せよ
黒溝台占領の前夜
機宜に適した命令
砲二門を敵に奪はれた時の感想
事例其三
信玄の明察
戦機の活識、用兵の偉略
沙河会戦と児玉大将
日本海々戦前に於ける東郷元帥
鈴木大将とチタ平地の作戦
軍艦松島遭難事件
ハンニバルとカンネの戦
フリードリツヒ大王とロイテンの戦
マツケンゼンとロツヅ会戦
ベロー将軍とイソンゾ河畔の会戦
事例其四
徳川家康岡宮の軍議
石田三成大阪城内の軍議
細心なる乃木将軍
将旗は掲げ居たり
事例其五
黒田孝高の予言
安東少将一瞥の判決
上泉海軍大佐の深謀遠慮
補充隊長将来を断ず
事例其六
民事を訪求せよ
実行者に訊いて見よ
夜襲の強制と自覚
下情を察す
事例其七
叡智聡明を守るに愚を以てす
よか頼む
公正
事例
法令の行使に親疎なし
家康の頼朝観
大将の栄華といふのは士卒で御座る
知つて而して依らしむべし
法は私を以て曲ぐべからす
私の事あらば忽ち命をめされ候へ
人事局長の垂範
父親としての乃木将軍、将軍としての乃木将軍
戦場の昇進式
賞罰の信、神明をも感ぜしむるに足る
公私別あり
フレデリツク大王の軍律
忠君愛国の至誠
事例其一
万代王師の将楠正成
乃木将軍の自殺を聞きて
七生報国
花橘の馨
事例其二
源頼朝を斯く観るの是非
識田信長の尊皇疑ふべきか否か
慈愛
事例其一
人身御供以ての外
弓箭執る道
八代六郎一水兵を救助す
部下と抱き合ひ重り合ひて
部下を捜し索めて虎穴に入る
従卒を背負ひて
上官の膝にもたれて死に就く
事例其二
潜水艦遭難
死に臨み部下の功績を一言す
死後俺の部下を頼む
事例其三
頼朝の優しい心持
大夫黒
書中に漲る綿の如き情
笠一蓋に慈悲をこめて
野津大将の慈愛枯骨に及ぶ
部下の死と山根将軍の訓示
背負はれて傷者見舞
乃木将軍の慈愛
八代六郎と賜金
勇にして仁
那翁の慈愛
事例其四
部下の最後を見届ける
ワイが切入りするのを能く見てゐたぞ
事例其五
大谷吉隆の言
畏し金枝玉葉の御身もて
伏見宮博恭王殿下の御事
乃木将軍の逸事
将独り渇を医するに忍びず
事例其六
伊東艦長の足踏み
粟飯の馳走
燐寸の空箱
某少尉か
雑炊をたいてねぎらう霜夜かな
木越旅団長の慈愛
美しき情景
小哨と喫烟問題
慈愛の人仙波将軍
事例其七
功を部下に帰す
部下に光栄を与ふ
事例其八
武人としての死処を与ふ
前進将軍の半面
宏量
事例
源頼朝の寛恕
平清盛の宏量
功を譲る
甕の如き度量
晴信の一言日向死を究む
胸中汪洋にして心の曲尺を忘るな
己れの敵を愛す
底知れぬ抱擁の力
苦言忠告を吃して欣然たり
細川幽斉は信長及秀吉を斯く観る
黒田長政の宏量
聯隊長が悪かつた
一縷の光明と一条の希望を与へよ
将軍歩哨に立つ
幕僚の不平を聴く
宏量部下の企図心を旺盛にす
将帥としてのナポレオンの一面
率先躬行
事例
我騎を以て準となせ
流星光底逸長蛇
戦備を整へ兵站線上を行軍
都会戦
夜攻めに光る銀兜
苟しくも一手の大将はかくせよ
大隊溺れ!!
乃木将軍陣頭に立たんとす
名将の名将たる所以
白石少佐の生涯
夜襲部隊の先頭を行く
部下だけ行かせぬぞ
突撃隊の先頭にて斃る
蹄音戞々たり暗夜の氷河
夜戦の成功偶然ならず
敵弾下に於ける将校教育
福島安正の面影
乃木将軍と弁当
校長先づ禁烟して生徒に禁烟を命ず
率先躬行の真髄
大島師団長の検閲振り
年不惑に達しても青年と伍す
階段の掃除
退職後の渡辺少将
シーザーの挺身的模範
海上の常勝将軍
那翁の風格
威厳
事例
生れながらの大将軍
威光面を合せ難し
威辺りを払ふ
権威を示す
輝虎の面目躍如
軍容堂々
名将の面影
打込む隙がない隆盛先生
質素なるも威光燦然
弾雨の下に立たば
恰も銅像の如くに
古武士の風
従容迫らざる態度
将たるものの一挙手一投足
乗馬の侭戦線を疾駆す
真の威厳
意志鞏固
事例
甕割山
確乎不抜の義気
神速の工夫と断行の意気
狂瀾怒涛と戦ふて無事
南山陣地を陥落するまで
軍容堂々敵弾下を過ぐ
機略ありて意志強し
鞏固なる意志外容に顕る
かくて本渓湖は支持せられたり
一旦占領せる土地は尺寸も敵に委せぬ
島川砲兵は後退を欲せず
最後の五分に勝つ
ハンニバルのアルベン越
不可能なる語は仏国の辞書にない
勇断
事例
鵯越の急襲
厳島の朝嵐
大胆にして細心
一手きりの合戦
高陞号事件
ナポレオンの作戦
タンネンベルヒの戦
ヘルマンスタツドの殲滅戦
希土戦争の決戦
将帥の修養鍛錬
事例其一
老将軍の悲哀
ナポレオン露国遠征失敗の一因
老いて益旺んなる将軍
乃木将軍の心掛け
事例其二
信仰の人として観たる大楠公
源頼朝と信仰心
上杉謙信の信仰心
加藤清正
日露戦争と将帥の信仰
事例其三
戦国時代の将帥の修養
偉人の下に偉人生る
第3編 輔佐道
概説
堅実
事例
羽翼の功
責任を以て確答す
思慮周到なる幕僚
人事を尽し天命を待つ
長官の明断、幕僚の堅実
両三日生きてゐればそれでよい
真剣に勤務す
綽々たる余裕あり
燃ゆる責任観念リエージユを陥落さす
謹慎
事例
重臣の私意社稜を覆す
私功を戒む
功を現はさず
日光廟全きを得
進取活溌
事例
敵前河川偵察の奇策
勇躍赴任
謙譲
事例
幕僚は将帥の半身をなす
使して君を恥しめず
不遜の幕僚部将の感情を害す
虚心坦懐
事例
諌言通らざるも命を奉じて死す
忠諌の士
心機一転長官の意図遂行に尽瘁す
ブルーメーの日記より
進言
事例其一
松平副官意見を述ぶるを聞く
適時適所の進言
モルトケ将軍の面目
予をして使して言はしめよ
事例其二
身を殺して主を諌む
要を得たる進言
進言の一要領
巧言令色鮮仁
かくて関ケ原へ進発す
進言不正ならば首を刎られよ
諷諌の要領
重成の苦言
物も言ひやうなり
空とぼけたる態
お上のための好人物
死罪何ぞ恐れん
道理が通り無理が引込む
連絡協調
事例
徳川家康秀忠の幕僚への訓言
和軍には与に鉾を争ふべからず
幕僚の疎隔は軍崩壊の基
同僚嫉視反目を排す
崇厳なりし師団司令部内
七〇年戦役と独大本営
補佐官の修養
国立国会図書館デジタルコレクション
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