大東亜戦記マレー戦線
序文(陸軍省報道部長陸軍大佐・谷萩那華雄)
マレー半島奇襲上陸
銃眼に肉弾で蓋
椰子林圧す日章旗
泳げぬ戦友と波間に三時間
武士の情に英捕虜感激
密林に頑敵あり“蛭”
“空の飯沼”壮烈の戦死
轟く空の“風部隊”
グルン要塞・暁の白兵戦
捕虜の印度将校驚く
不時着機奇蹟の生還・二篇
ペナン島の日章旗
ペナン抑留邦人の手記
ペナン港一巡記
王子も協力放送
ペラー州席捲
汪主席の義兄起つ
片肺動かぬ柁で生還
敵前・奇謀の浮橋作り
スリム激戦の華
奪ひあふ投降勧告文
早くも各地に治安維持会誕生
クアラ・ルンプール戦
日本語の少女、皇軍に救助さる
密林突破戦
劫火冒しクアラ・ルンプール突入
クアラ・ルンプール感激の入城
“島田隊の歌”マレーを席捲
死して守る電線
我機火だるまの生還
我が軍陣医学に凱歌
持てる国の贈り物
古都マラッカ入城記
ジョホール・バル突入
眼前に忽然ジョホール平原
ひらく突撃路
シンガポール初の大空中戦
マレー戦場落書集
“今より全員斬死”
敗残ロイヤル聯隊を殲滅
ジョホール・バル銀輪の入城
眼前にシンガポール島
少年戦車兵
ジョホール王を訪ふ
マレー東岸部隊
“チャーチル持ち”
メルシンの空中戦
“ターザン”部隊
密林美人
シンガポール島攻略戦
陣中の山下将軍
逃げ出せぬ難民百万食糧饑饉
悪魔の根城に止めの突撃
水道進む鉄兜
抜き手に託す報告
英軍、重油の奔流に点火
荒涛の如くテンガーへ
舞ふ降伏勧告ビラ
逆襲の戦車群
悲壮、全員戦死を誓ふ
“あツ、僕は生きてゐた”
頭上で敵弾炸裂
“最後の砲隊”
牙城最後の日―陸鷲から観戦
四名で五百名を捕虜
不敗の自信、霧散
短刀で英将校を斃す
敵、自棄の市街破壊
劫火燃ゆ“不落の牙城”
家も電話も“要塞”
報道陣血の勇戦
血に染むブキ・テマ三叉路
無条件降伏
おお白旗だ
日英両軍司令官の劇的会見
山下・パーシバル一問一答
“母の手紙”リレー進撃
チャンギ監獄の邦人救出
山下最高指揮官の初巡視
凄い我が爆撃の跡
付録・口絵写真・挿絵あり