吉川中佐偲草
序文に代へて（跡見女学校教頭・豊沢藤一郎）
前編 戦闘記
歌詞
和歌『君が曹宅の夜襲をしのびて』（工藤義雄）
純正派薩摩琵琶『嗚呼吉川独立部隊長』（吉村岳城）
追悼歌詩『噫雅懐之勇魂』（鈴木宏）
同上音譜（橋爪芳男）
吉川中佐戦歴並に戦死状況（栗原隆幸）
吉川部隊長並に吉川部隊奮戦記
鹿島立ち
既にして花形部隊
初陣
孟湾を一挙に
荻径クリーク一番渡り
中興宅の激戦
床し武人の風格
勇将涙多し
吉川部隊ならば
空前の大渡河戦
曹宅めざして第一回夜襲
懐かし旧友の邂逅
「部隊長は生きてるよ」
澄み切つた魂の表情
吉川部隊長最後の日
空しき九日
涙の万歳
英霊還る
咲くや白菊
吉川部隊戦歿勇士名簿並に戦歴
武勲千世に芳し
護国の柱
中編 人間吉川洋
軍装の吉川部隊長肖像並に陣中絶句・中佐の家系
中佐の作文及び書簡
運動
田舎の景
士官学校より
習志野廠舎より
富士裾野より
戦陣より
よき父よき夫
み霊と共に（夫人・吉川志賀子）
父の英霊を安んぜん（長男・吉川匡）
部隊長になりたい（二男・吉川宏）
お父様とお酒（長女・吉川初代）
人間 吉川 洋
洋ちやんを懐ふ（三井物産会社（中学同級生）・千葉耀胤）
吉川さん（画家（知人）・島野重之）
中佐殿の感激（陸軍歩兵大尉（旧部下）・中台清吉）
薫陶に咽ぶ（陸軍歩兵大尉（旧部下）・宮崎祐治）
吉川さんとオレンヂ（千歳郵便局長（知人）・座間太郎）
吉川と林（林歯科医院長（中学同級生）・林懿徳）
洋ちやん浜ちやん（芝浦自動車会社（中学同級生）・神作浜治）
後編 しのぶ草
戦線より
偉大なる功績（上海派遣伊東部隊長陸軍中将・伊東政喜）
散るや桜のほまれ（上海派遣工藤部隊長陸軍少将・工藤義雄）
前任部隊長を偲ぶ（上海派遣島内部隊長歩兵少佐・島内志剛）
吉川部隊長追慕記（旧吉川部隊吉沢隊長歩兵中尉・吉沢照次）
故吉川部隊長を偲びて（上海派遣島内部隊軍医少尉・多田富士夫）
御最期に侍して（上海派遣島内部隊歩兵少尉・関根健次）
吉川部隊長戦場に於ける思ひ出（旧吉川部隊部下・将兵八名）
隊長の馬前に倒る（旧吉川部隊小泉隊歩兵伍長・阿部邦平）
神々しい最後の御姿（旧吉川部隊歩兵伍長・山下泰）
雄魂に額づく（上海派遣島内部隊歩兵軍曹・設楽親正）
無比の豪勇部隊長（中支派遣島内部隊歩兵軍曹・浅野滝三郎）
曹宅に来て・隊長の墓標（上海派遣島内部隊歩兵伍長・浅野滝三郎）
陣中雑詠（上海派遣島内部隊歩兵伍長・浅野滝三郎）
総てを天運に任せて（旧吉川部隊歩兵伍長・杉崎正平）
御恩返し（旧吉川部隊故浅野良一伍長夫人・浅野コト）
壮烈吉川部隊長（旧部下・一兵士）
銃後より
捧吉川中佐之英霊（東京陸軍航空学校長（上官）・山口直人）
故吉川中佐を偲びて（知人・川崎八右衛門）
（床し川崎邸）（編者）
思ひ出のまゝ（初代安房中学校長（恩師）・狩野鷹力）
故陸軍歩兵中佐吉川洋君を懐ふ（元成東中学校長（恩師）・中山音弥）
吉川中佐と其の友（跡見女学校教頭（恩師）・豊沢藤一郎）
模範優等生（安房中学校教諭（恩師）・鈴木金平）
吉川中佐の思ひ出（明倫中学校長（知人）・山口永隆）
重なる奇縁（知人・清水友右衛門）
故吉川中佐墓下作（楓山荘（知人）・松川清）
捧吉川中佐之霊（吉村岳城）
戦友散華の歌（鈴木宏）
弔詞（安房農学校生徒総代（子弟）・相川仲治）
中学生に映じた吉川先生（長狭中学校生徒（子弟）・三百三十名）
兄（陸軍歩兵少佐（令弟）・吉川元）
（令弟元少佐に餞す）（編者）
追懐（親戚・伊集院兼誠）
一門の誇り（親戚・三村信農夫）
満洲事変と吉川大致のおぢちやん（親戚・相田秀方）
名刺は語る（親戚・小池定雄）
述懐（親戚・斎藤憲市）
吉川洋様の御門出を詠める（親戚・前田繁子）
童顔の従弟洋（親戚・田村静恵）
隊長洋さん（親戚・三村鍛）
洋ちやんの思ひ出（弁護士（知人）・森岡庸光）
吉川君追憶記（陸軍歩兵少佐（陸士同期生）・佐野直太郎）
吉川君の思ひ出（陸軍航空大佐（陸士同期生）・石川愛）
吉川君の想ひ出（陸軍歩兵中佐（陸士同期生）・笠原嘉兵衛）
追悼の心をよみて（陸士同期生夫人・川久保楽世）
吉川君を偲ぶ（陸軍歩兵中佐（中学同級生）・原田二郎）
原田二郎大佐の英霊に捧ぐ（編者）
或る日の吉川さん（原病院長医博（中学同窓生）・原進一）
所感（北条病院長医博（中学同窓生）・角田博）
洋ちやんは生きてる（日立製作所技師（中学同級生）・進藤米蔵）
ヒマラヤ杉下の吉川様（中学同級生夫人・林とく）
吉川様のお泊り（中学同級生夫人・神作美津）
吉川中佐を懐ふ（平郡小学校長（中学同級生）・小林守治郎）
吉川中佐と私（苫米地郵便局長（中学同級生）・夏堀輝一）
所感（千葉刑務所看守長（中学同級生）・青木宣吉）
謡曲と吉川君（実業家（中学同期生）・篠瀬房雄）
柔道仲間の吉川君（明電舎技師（中学同期生）・津村重信）
君還る（芝浦自動車取締役（中学同級生）・神作浜治）
故吉川洋君追善素謡会記事
編輯後記
挿絵あり