戦うビルマ鉄道隊
第1編 部隊編成からマレー進駐
特設鉄道隊創設の経緯(山本清衛)
大東亜戦争開戦の理由と其の勝敗観(串戸弥策)
特設鉄道隊編成さる(幸島忠夫)
特設鉄道隊の構成その他(木村源三郎)
乙三工務隊の構成(岩崎芳一)
南方に於ける部隊行動の概観(稲垣一)
北部仏印に集結(林士郎)
部隊編成からマレー転進(井上万蔵)
特別外出とロハのタクシー(厚海貞太郎)
洋上の難行苦行(宮野琴之)
仏印上陸(杉本直司)
カンボジャ土人の結婚式(猪川静之助)
開戦からクアラルンプール進駐まで(彦田吉充)
村瀬技師と一緒に(木村源三郎)
オハグロは南蛮渡来のものか(宮野琴之)
鉄道第五連隊ビルマに進撃す(伊地知堅一)
夫唱婦随のこと(縫部実)
南方派遣の記録(中島武三、小淵達雄)
富永技師を偲ぶ(木村源三郎)
今日のこの時を何んと心得てるか(今井貢)
時計屋の日本婦人(宮野琴之)
一路マレー半島へ(今井貢)
建築隊の編成(山路利一郎)
乙三電気隊(米山寅雄)
暑い国の思い出(川合正威)
員数をつけるということ(萩谷専次)
プノンペンのスコール(猪川静之助)
ローソク病が恐しかつたから(猪川静之助)
マレーに於ける軌道第二小隊(西本茂夫)
マレーの思い出二題(山路利一郎)
ビルマ鉄道(相沢春太郎)
一夜造りの神主さん(今井貢)
岩倉閣下から賞状を授与さる(井上万蔵)
武波小隊長のこと(新田一夫)
三つの思い出(山路利一郎)
シンガポール陥落(井上万蔵)
材料隊の行動(川合正威)
生きている者に何の功績があろうぞ(杉本直司)
乙三の指揮下に入り東部線の鉄道復旧すべし(永井安俊、長井悦二)
木材五千石七日間で蒐集す(井上万蔵)
マラッカ海に佐藤選手の冥福を祈る(植島宣彦)
第2編 ビルマへの道
泰緬鉄道の建設(木村源三郎)
泰緬鉄道建設の歌(門野正隆)
軽列車正面衝突の惨!(伊地知堅一)
珍らしい南の国のサカナ捕り(木村源三郎)
泰緬線建設の鉄道第五連隊(伊地知堅一)
再びミッチナ線へ急行す(伊地知堅一)
ガーダー二十四連の建設資材を発見す(伊地知堅一)
分岐器更換を土民と競争のこと(猪川静之助)
古い私の日記から(板津勲)
乙三林部長の温情(山路利一郎)
泰緬国境を越えてラングーンへ(中路誠三)
北部スマトラ鉄道の調査と運営(木村源三郎)
鉄五北ビルマに奮戦す(伊地知堅一)
ビルマに於ける私の足跡(飯田竜左衛門)
ラングン水道の復旧と舟運の確保(中路誠三)
ビルマ建設奉仕隊(伊地知堅一)
部隊長は陣頭指揮の要あり(稲垣一)
マンダレーで空襲第一号を受く(縫部実)
乙三部隊自動車班の思い出(北口米三)
イラワジ河貨車航送設備の概要(梶秀雄)
乙三部隊に配属されるまで(松英治)
十河総裁にお願いしたいことと、思い出の人々(中路誠三)
雲南省での鉄道踏査のことなど(大枝千秋)
ミッチナ線ロエロの思い出(梶秀雄)
交替要員の回顧(萩谷専次)
門司出港昭南に向う(加賀谷徳松)
祖国を後に(市川里美)
ビルマ雑感(山本清衛)
君知るや南の国を(山下啓三)
第3編 新戦場のビルマ
東のウインゲート片倉参謀に随行して(稲垣一)
ラングーンの断片(杉本直司)
ラングーン放送局から尺八放送のこと(彦田吉充)
衛生材料と作戦地に於ける衛生機関の活躍(杉本直司)
特設鉄道隊逐次ビルマに展開す(伊地知堅一)
シッタン架橋(水谷真雄)
ビルマ風土記(井上万蔵)
南の国の二年半(長谷川菊雄)
私の記録(木村源三郎)
ビルマの雨(高田守)
釘宮参謀は実に立派な方だつた(中路誠三)
古い日記の一節(彦田吉充)
ビルマの土地、ビルマ人の憶い出(岡田繁男)
ラングーン爆撃の思い出(阿部利三)
ビルマの宮さま(長谷川菊雄)
インセン鉄道工場(秦明友)
ヘンサダの一ケ年(渡辺津守)
ビルマ鉄道工場の疎開(木村源三郎)
カマユ鉄道工場に配属されて(遠藤博)
伊勢の“コヨミ”も当てにならない(阿部利三)
ジャングルの中に発電所建設(長谷川菊雄)
シッタン橋梁遂に落つ(和気稲四郎)
ビルマ鉄道シッタン橋梁復旧工事(立花文勝、白鳥謹一)
複合任官を命ぜられヤメテンへ(植島宣彦)
ある隊員の死(西本茂夫)
ピンマナ~マンダレー間の線路を保守すべし(武内栄)
知らぬが仏バーモ附近の木材蒐集(彦田吉充)
ラシオ~クンロン間鉄道建設路線の測量概要(飯田竜左衛門)
ラシオ~クンロン間鉄道建設路線偵察に参加して(木村源三郎)
珍らしい事のあれこれ(木村源三郎)
タウンザ橋梁とイエ線の線路補強アマラプラショアの高水位設備作業(縫部実)
マルタバン航送設備の復旧作業(松英治)
人食い部落の一宿(清水駛郎)
第4編 鉄道部隊ビルマに展開す
乙部隊の歌(北川圭一)
マンダレー本線と前線連絡(岡安謹治)
あつちこつち助勤に行つた(石井千里)
給水隊の任務(加賀谷徳松)
ユワタンに位置しミッチナ線の線路保守を担当す(武内栄)
ビルマに於ける軌道第二小隊(縫部実)
赴任途上で銃撃を喰う(浅見浜吉)
マンダレー建築分遣隊長を命ずる(植島宣彦)
南方行(柳井潔)
乙二電気隊員の手記(鎌田子之助)
南の国の足跡(武内栄)
その後のピンマナ(武内栄)
ミンゲ鉄道工場の分散疎開作業(縫部実)
ピユウで散つた黒石武茂君(樽味亀次郎)
ビルマの動物たち……象君と猿公と大蛇(伊地知堅一)
インテリビルマ人、宇天(山路利一郎)
ビルマの老婆と大日如来(柳井潔)
ビルマの京都マンダレー(北川圭一)
空挺部隊モールを遮断す(伊地知堅一)
ミッチナ線ユワタン、メザ間被爆橋梁の応急復旧(松英治)
大日本帝国宣撫班の映画は遂に写らなかつた(芥春雄)
信頼感の持てる武将だつた(加賀谷徳松)
ビルマ従軍の記(武藤悌三)
増強要員の到着(柳井潔)
ミッチイナ線ナムチ橋梁爆撃復旧と山蛭のこと(縫部実)
勝敗相半ばすポンチャンの戦闘(伊地知堅一)
用便雑感(市川里美)
給水長を命ぜられ、チャクセに行く(加賀谷徳松)
隊長解任後の私の行動(井上万蔵)
南方飲み歩記(三宅平)
イラワジの譜(柳井潔)
ミンゲ橋梁とパレー駅(北川圭一)
仏の説かれた布施の行(縫部実)
私の見た乙三の鉄道官(稲垣一)
アマラプラ月旦(柳井潔)
チャクセからマンダレーそしてペグー集結(井上留作)
電気隊後退す(鎌田子之助)
メザ河四〇八号橋梁の死闘(伊地知堅一)
シポーから、アマラプラに後退す(松英治)
複分任官の誕生(高田守)
ジャスミンの香り……(亀井三小隊長資料提供)(柳井潔)
我が小隊の人達(西川敏夫)
ゴクテーク橋梁の記憶(磯部三次郎)
ゴクテーク橋梁の復旧作業(松英治)
私達は一番先きに殺される(奥田善雄)
金券米券発行のイキサツ(高田守)
本部勤務員の一日(佐々木恒夫)
象牙村とタキンミヤ(松浦庄策)
マンダレー構内で秘密兵器爆砕さる(北川圭一)
イラワジ河航送船の進水作業(松英治)
メイミヨウで死んだ小沢民弥君(市川里美)
未だに忘れられないこと(西本茂夫)
アマラプラの思い出(佐々木恒夫)
タンタマン湖で河豚を釣り上げたこと(松浦庄策)
ビルマ人の生活のあらまし(植島宣彦)
時限爆弾取除き作業(柳井潔)
アマラプラの八箇月(市川里美)
“スハ一大事”列車が逆行する(奥田善雄)
ミッチナ線モウルの思い出(亀永健太郎)
ウココジ家の人々(柳井潔)
命拾いした事(磯部三次郎)
カチン族の祭典とノロ君(縫部実)
死の街マンダレーと平和郷アマラプラ(杉本直司)
本部作業班の思い出(小野孝三)
高橋是清軍医(山路利一郎)
シャン女性の貞操帯(高田守)
ビルマ戦線の鉄道橋と作業の分担(柳井潔)
駅隊の中に“ヒゲ”のマスター現参議院議員の相沢重明氏がいた(北川圭一)
第5編 苦闘
白神小隊長の死(白井一美)
ミッチナ線に於ける西川小隊の苦闘(西本茂夫)
転進、また転進(杉本直司)
タジ支部の思い出(佐藤末夫)
二機関庫爆撃さる(和気稲四郎)
クメロードの銃撃(市川里美)
月待ち時間(北川圭一)
昭和十九年八月末からキヨクバダン線の橋梁爆撃復旧作業に従事す(松英治)
落日のトングー(柳井潔)
トングー機関区(和気稲四郎)
広島落下まえに聞いた原子爆弾の話(稲垣一)
亡き戦友を偲ぶ(山路利一郎)
機関車乗務員の戦死(和気稲四郎)
戦慄のサガインと乳のパゴダ(山路利一郎)
命がけで菓子代かせぎ(松英治)
現場隊長の苦悩(柳井潔)
戦線無情(杉本直司)
列軍転覆事故(和気稲四郎)
平和は去りシラミが訪れた(芥春雄)
イラワジ防衛線メツテラに破らる(伊地知堅一)
空襲(柳井潔)
菊谷小隊長の死(杉本直司)
トングー空襲日誌(和気稲四郎)
勇兵団の緊急輸送(和気稲四郎)
転進途上の遭難(西本茂夫)
シシ食つた報い(柳井潔)
街の惨状に茫然と立ちつくした(松浦庄策)
菊谷小隊長の後をうけタンダイゴンに行く(荻野勉)
第6編ビルマ戦線を撤退
カロー脱出と馬部隊(高田守)
ビルマの“石松”いい男(高田守)
「転進」実は後退(和気稲四郎)
知らぬ顔の半兵衛で通り抜けた(加賀谷徳松)
隊長只今帰つて来ました(加賀谷徳松)
単身救出に行く決意をした(加賀谷徳松)
最終第八列車(和気稲四郎)
エンジンの不調は彼の崇りかも知れない(武藤巌)
日本まで連れてつて下さい(石井千里)
カローからタトンへ(木村源三郎)
揖場隊長は落付きはらつていた(樽味亀次郎)
忘れじのビルマ(石井千里)
叛乱軍に襲撃さる(高田守)
カロー脱出からペグー駐留へ(芥春雄)
戦車に追われて(阿部利三)
ダイウにもう中隊本部は居なかつた(樽味亀次郎)
戦車来る、万事休す(和気稲四郎)
ラングーンの人達は皆スマートだつた(高田守)
第7編 ラングーン脱出
発電所の警備を命ぜられる(阿部利三)
ラングーン死守か(稲垣一)
ラングーン出発と誠実な人ウ・カ氏(比企元)
涙をふるつて発電機を破壊す(長谷川菊雄)
ラングーン脱出(佐々木恒夫)
明大出身の温厚な紳士だつた(市川里美)
軍属にやる兵器は無い(芥春雄)
馬など面倒みる暇が無い(石井千里)
軌道第三小隊脱出の記(亀永健太郎)
ウオー附近で車銃撃さる(稲垣一)
ウオー渡河点の武藤参謀(武藤巌)
仁礼大佐のシツタン突破行(和気稲四郎)
船上に見るバーモの姿は佗しかつた(松英治)
シツタンは今もなお幾多のナゾを秘めて(佐々木恒夫)
爆撃より青くなつた事(浅見浜吉)
置いてきた隊員の事で頭は一杯だつた(樽味亀次郎)
女の香い(柳井潔)
兵隊さんは偉いなあ(石井千里)
息ずまるシツタン渡河司令との会見(武藤巌)
イエ線の思い出二題(柳井潔)
マルタバンの爆撃(稲垣一)
宇野大佐殿マルタバンで戦死さる(松英治)
父との再会と父の戦死(山田健一郎)
永久に帰らぬ人達(西本茂夫)
地獄に仏と言うこと(阿部利三)
遺骨を抱いて野口君を憶う(岡田繁男)
郷愁の街ピヨボエ(柳井潔)
馬来ランソンで大爆撃に遭遇す(松英治)
ジョホールバールで終戦までの一ケ月(松英治)
戦友(市川俊男)
親切だつたマレー人(長谷川菊雄)
第8編 終戦
終戦(西川敏雄)
終戦に号泣す(伊地知堅一)
軍隊は無くなつた(市川里美)
偶成(柳井潔)
レンバン島には九万の兵が居た(市川里美)
聖女とは聞いて呆れる(柳井潔)
六万五千のロビンソンクルーソー(杉本直司)
英軍の質問十箇条(門野正隆)
敗戦と抑留生活(杉本直司)
捕われの句(上野俊男)
レンバン牛乳(長谷川菊雄)
灰色の句集(遠藤博)
レンバン島とは(柳井潔)
音信(武藤巌)
戦没者山田浩吉氏についての来信(白井一美)
申訳の言葉(揖場幹)
部隊長暴行事件(西川敏雄)
終戦・抑留・帰還(松英治)
南スマトラ分遣隊始末記(木村源三郎)
気の毒だつた山田官補(岡田繁男)
戦友からの手紙(白井一美)
島の便りと友の句集(武藤巌)
抑留の句集(柳井潔)
幽囚日記(柳井潔)
地味な者のうた(横山崇)
連磐島の便り(武藤巌)
故陸軍技手山田健次氏の死を悼む(武藤巌)
ガラム島の素顔(武藤巌)
復員の歌(門野正隆)
バーモ長官に再会す(中路誠三)
ビルマ僚友会設立の趣旨(中路誠三)
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