死線に立ちて

第１篇　激戦の前後
荒れ模様
苦肉の策
断末魔の前
砲弾の破片
弾丸の巣
血の渦巻
哥薩克騎兵
新戦場の面影
疑心暗鬼
智識ある猛獣
斃るゝまで
第２篇　死所は何処
将軍の胸中
乃木を殺すな
陣中の不祥事
参謀官の苦衷
軍司令官の決心
孤軍敵を衝かん
秋霜烈日
先づ一難去る
名将の戦略
敵の重囲
更に大難来る
死屍累々
所謂武士の情
第３篇　人に将たる者
地平線の彼方
戦争冥理
墳墓の岡
将官の乗馬
灯台下暗し
師団長の決断
統帥の妙味
全滅を期して
血の一滴
其の頃の支那
巣立時代
戦捷の価値
第４篇　我等の覚悟
食はねど高楊枝
忘れたたしなみ
我等の日本
一歩も譲るな
迷夢を一掃せよ
これ残忍性
田舎武士
飯盒世帯
偽らぬ服従
積極的服従
第５篇　膩汗
白熱の原
謎を包む下志津
砂漠の緑泉
幻覚
日射病
昔の杵柄
不思議な怒声
勅諭宗
野に下りて
勘忍袋の緒
浮世の荒波
第６篇　全力
兵隊の香
純なる誠
犠牲心の発露
困苦欠乏の一例
偉大なる三日間
強弱の差別