図書ショウワ リクグン ヒシ000015273

昭和陸軍秘史

サブタイトル1~10
編著者名
中村 菊男 編者
出版者
番町書房
出版年月
1968年(昭和43年)5月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
328p
ISBN
NDC(分類)
396.21
請求記号
396.21/N37
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

満州事変・日華事変・大東亜戦争(太平洋戦争)

1 対華政策の失敗
「一夕会」の成り立ち
課長中心の満蒙問題研究会
陸軍に“吉田茂”なし
なぜ思い切った処分をしなかったか
ショッキングな中村大尉虐殺事件
関東軍首脳部更迭のねらい
塘沽停戦協定のあと始末が大変
近衛声明の責任
対華和平工作の舞台裏

2 参謀本部第二部と「十月事件」
参謀本部の編制任務
東大における建川大佐の講演
「保心筒組」と「桜会」
満州事変勃発す
不発に終わった「十月事件」
芸者もホレる長君の魅力
多血質の優秀な演出家
独断専行居士・橋本欣五郎
「国籍不明の怪飛行機」をとばす

3 燃え上がる中国民族主義と日本の対華政策
明治の時代精神のなかで
東洋は日本に任す
中国民族主義の台頭
排日か日華提携か
第二次奉直戦争
ソ連に行った蒋介石
山東出兵と政友会
田中・蒋会談の意味
田中義一の先見
政治家、軍事を知らず
後進をつくれ
人の意見で動かぬ森恪
北支進出の誤まり

4 陸大にみる動乱の陸軍
関東大震災の影響
戦略・戦術の大転換期
武器の革命的変化
軍の近代化進まず
秀才はヨーロッパ留学
“天保銭”廃止をめぐって
“長州閥”への反抗
“下剋上”の実相

5 柳条溝事件をめぐって関東軍の内情を探る
支那課の役割
中村震太郎事件の裏面
「貴官ら何しに来た」
動きとれぬ橋本ミッション
柳条溝事件と中央の態度
石原莞爾という人物
一個師団をちょっと借りて
それから芦溝橋事件まで

6 精神家荒木大将の内幕
国防と軍事主義
永田より小畑を買う
大きい真崎大将の責任

7 ロンドンから見た“軍国日本”
英陸軍省の好意
うわさをよんだ武藤元帥の死
武藤元帥の告白
英大使時代の吉田茂
ドイツを過大評価した陸軍

8 陸軍の悲劇-永田・小畑両中将の対立
説得工作に東奔西走
合理主義者永田中将の役割
お粗末な対ソ警備
チャハル作戦の失敗と田中隆吉
柳条溝事件と関東軍の心理
戦線拡大と軍部の反省
もし永田鉄山健在なりせば…
皇道派、統制派の存在はない

9 日華事変と参謀本部の雰囲気
参謀本部の人びと
“岡目八目でやれ”
チャンコロ思想で誤まった
石原莞爾の失敗
陸軍に対する海軍のジェラシー
とめどない“暴支膺懲”作戦
大きい風見章の責任

10 松岡外交と三国同盟の悲劇
荻外荘会談と四国同盟
疾風迅雷の布石
苦言を呈した鈴木文史郎
誤認した“ドイツの国力”
“シンガポールを陥したら”
つぎはアメリカだ
近衛首相と修正案
命とりになった三国同盟
日本外交“二つの錯覚”

11 歴史を変えた“天候の激変”
三国同盟のころのドイツ
ナチスが大好きの大島大使
山下奉文の視察団
偶然が歴史を変えた瞬間
モスクワ進撃の真因
“対英上陸作戦”躊躇の理由
石油争奪のための戦い
三国同盟がなかったら

12 大東亜戦争前夜の近衛と松岡
複雑怪奇な近衛首相の態度
対重慶工作の失敗
事変処理ができなかったわけ
対英政治同盟から対米軍事同盟へ
世界新秩序建設のスローガン
米英可分か不可分か

13 日ソ中立条約とコミンテルンの決議
対ソ国境事件と日華事変
強気の関東軍
リュシコフの逃亡
ヒトラーの圧力
「国境警備要綱」の方針
日ソ中立条約
強硬な東郷大使の反対
ソ連を引き入れる構想
モロトフとナチスの決裂
国際共産主義のワナ

14 支那派遣軍と天皇のご聖断
大持久戦に直面
支那総軍と「関特演」
「真珠湾はどこだ?」
クラウゼヴィッツとメッケル
精神主義の功罪
終戦前後と天皇