心に刻む私の戦史
- サブタイトル
- 戦争を知らない世代の人々に捧ぐ私の鎮魂誌
- 編著者名
- 森 昇 著者
- 出版者
- 森昇
- 出版年月
- 1987年(昭和62年)5月
- 大きさ(縦×横)cm
- 22×
- ページ
- 365p
- ISBN
- NDC(分類)
- 916
- 請求記号
- 916/Mo45
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 奥付・背の書名:私の戦史 編集製作:朝日新聞東京本社朝日出版サービス 私家版 著者の肖像あり 付:主な参考文献
- 昭和館デジタルアーカイブ
第一章 激動の時代
建軍の沿革 富国強兵
義務教育の移り変わり 拳拳服膺
第二章 徴兵検査
国民の義務大義名分
第三章 大東亜戦争(第二次世界大戦)勃発
大戦の起因と当時の世相 因果応報
遂に宣戦を布告 驚天動地
意気揚々、故郷を征で発つ 人間到る処に青山あり
第四章 海兵団新兵教育
憧れの佐世保海兵団へ 郷に入っては郷に従え
胸躍らせた水平服 初志貫徹
月月火水木金金・試練の第一歩 艱難汝を玉にす
無慈悲な入浴中断 泣く時は泣いて渡れ
新兵教育中の賎しい情景 大食腹に満つれば学問腹に入らず
面会で知った親の愛親の恩は山よりも高く海よりも深し
特技が果たして優か劣か 昔とった杵柄
シンガポール攻略に酔う銃後 難攻不落
度肝を抜かれた強烈な制裁 身から出た錆
脱走した一兵士 ならぬ堪忍するが堪忍
空前絶後の仕打ち 隣の火事に騒がぬ者なし
登山行軍 井の中の蛙大海を知らず
非情な伝統行事 己の欲せざる所は人に施す勿れ
生死を分けた分隊長との出会い 芸は身を助く
第五章 重巡「足柄」乗艦
軍艦「足柄」を追って征戦万里を航く門を同じくして戸を異にす
第六章 艦隊勤務
没我協力の精神 一蓮托生
我々が受け持った光学兵器 習うより慣れよ
新兵の哀歓 すまじきものは宮仕え
再び祖国へ 錦を着て故郷に帰る
羨ましい先輩たちの戦時休暇 破顔一笑
要領を本分とする「ギンバイ」 喉から手が出る
巨艦の外舷塗装 威風堂堂
再び征で発つ父母の国 男が命を賭けるとき
第二南遣艦隊旗艦のころの戦況(スラバヤ) 勝って兜の緒を締めよ
恐怖の夜間整列 天を怨まず人を尤めず
最前線で余暇を楽しむ 住めば都
旭日昇天の勢いから敗勢へ 虎視耽耽
一瞬にして失った愛機 千慮の一失
沈みに行く銃追ってドブン 逆鱗
非番直総員前甲板 当意即妙
警戒泊中の珍事 前代未聞
第七章 北方警備
風雪身を斬る 辛酸を嘗める
天を衝く特訓 新陳代謝
出撃も泡沫と消ゆ 千変万化
いざ出撃の秋来る緊褌一番
第八章 レイテ沖海戦
「捷一号作戦」遂に下令 乾坤一擲
栗田艦隊の戦闘状況 強靭無比
西村艦隊の戦闘状況 暁闇の死闘
我が志摩艦隊の戦闘状況 漲る闘志
旗艦「那智」の不覚 戦場の地獄絵
任務を全うした快感 完全捕捉
洋上に浮かぶ凄惨な艦容 不撓不屈
小沢艦隊の戦闘状況 囮
潜水艦隊--戦機を逸す 旧態依然
レイテ戦を顧みる(その一) 切歯扼腕
レイテ戦を顧みる(その二) 日進月歩
巨艦「大和」の悲壮な姿 気息奄奄
B29の大編隊、悠然と去る 臥薪嘗胆
第九章 サンホセ突入作戦
対空戦闘○○上空 捲土重来
敵陣に乗り込んで見れば 兵は死地なり
砲弾を背に戦友の水葬礼 水漬く屍
サンホセ沖海戦と当時の戦局 危急存亡
第十章 重巡「足柄」の最期
痛恨の魚雷四本 修羅場と化す
怒涛の中で死闘 断末魔
土壇場の絶叫神通力
恨みを呑んだ洋上 青天の霹靂
悲哀と痛哭を胸に意気沮喪
第十一章 陣地構築中、終戦の大詔下る
第日本帝国遂に屈す 寝耳に水
敗戦時の内外の情勢 聖断
敗戦も知らず密林に三十星霜 真骨頂
全軍マレー半島に移住せよ 人事を尽くして天命を待つ
飢えに耐えて闘病 超克
第十二章 英軍の使役
敗者の宿命 尾羽打ち枯らす
不安と期待で接した英軍 案ずるよりも産むが易し
逆境の中で見た英兵の人間性 身は身で通る
英兵を虜にした将棋 好奇心
ジャパニーズ・ゲイシャガール 得意満面
深まる英軍との友情 病は気で勝つ
飢えるギンバイ 無い物食おうが人の癖
キャンプの家宅捜査 泣き寝入り
一英兵との別れ 逢うは別れのはじめ
夢に見た南瓜 蒔かぬ種は生えぬ
泡と消えた祖国への送還 元の木阿弥
第十三章 農耕隊
再び振り出しのバトウパートへ 怨み骨髄に徹す
農耕に汗する毎日 自給自足
現地人女性の行水見物 恥を知らねば恥かかず
第十四章復員
待望久しかった朗報 待てば海路の日和あり
万感溢るる復員船上 曠日弥久
隣人の出迎えの中、生家に還る 墳墓の地
変わり果てた故郷 悲喜交々
激変する敗戦後の世相 国破れて賢者の裁き下る
第十五章追善供養
痛恨の魚雷から二十六星霜 一念発起
「足柄」戦没者の鎮魂碑建立 御霊を母港の青山に祀す
御霊の収納に万全を期す 念には念を入れよ
亡き戦友に捧げる誠 盤根錯節
靖国、足柄神社昇殿参拝 万感胸に迫る
洋上に呼べど答えぬ友 現地法要
戦友に捧げた追悼文 悲願二十有余年
旧戦場の墓標に絶えぬ香煙 温故哀悼
敗戦を知った思い出の地へ今再び 温故再来
永久に消えぬ傷跡 多悲多恨
第五艦隊関係全戦没者慰霊祭 鎮魂賦
旧相浦海兵団再訪 百聞は一見に如かず
第十四回慰霊祭 御霊への語りかけ
国のため命ささげし人人のことを思へば胸せまりくる 武士は相見互い
付録有り
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