図書コウセキ ノ ハテ ニ000014923

航跡の果てに

サブタイトル1~10
最強巡洋鑑「大淀」の墓碑名
編著者名
小淵 守男 著者
出版者
海交会全国連合会
出版年月
1979年(昭和54年)12月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
499p
ISBN
NDC(分類)
916
請求記号
916/O14
保管場所
閉架一般
内容注記
和書 史料調査会旧蔵資料
目次

第1章 山河変らざれど
懐旧の油壷から諸磯砲台へ
敵潜水艦を砲撃せず
敗戦の混乱と人心の動揺
解散、浜諸磯警備隊
傷心をいだいてふる里へ
ああ、十四歳五か月の決心

第2章 海がよんでいる
大戦突入、その朝の感激
海軍志願兵合格通知と母の発病
母の死
報われること薄く死んだ母
待望の入団通知はきたが
東条首相の沢田村視察
横須賀で海の香をかいだ
海軍第一期練習兵事始め

第3章 海兵団
第十一分隊四教班
これが練習兵教育だ(その1)
これが練習兵教育だ(その2)
初めての外出
精神棒と鉄拳できたえられ
体力気力の限界に挑む野外演習
羽ばたく第一期特年兵

第4章 横須賀海軍砲術学校
測的術幹部班練習生
近代艦砲射撃のメカニズム
私は巡洋艦を選んだ
「筥崎丸」でトラック島へ
青白く光る不気味な雷跡
いま目のあたりに連合艦隊の威容

第5章 初陣
これが最新鋭巡洋艦「大淀」の全貌
「大淀」が誇る攻撃用兵器の全貌
百戦練磨の乗組員八百
「大淀」大動おびて出撃
敵戦爆百六機「砲機始め!」
これぞ「大淀」の対空戦闘だ

第6章 トラック島泊地の艦隊勤務
戦友を葬る水葬ラッパ
戦闘よりきつい艦隊勤務
ああ、海軍伝統の精神棒
泊地トラック島と現住民点描
出航、目的地は横須賀

第7章 「大淀」連合艦隊旗艦となる
反転、サイパン救援に出撃
サイパン特急往復一週間
初めての休暇、ふる里へかえる
次兄を砲兵連隊に訪のう
「大淀」連合艦隊旗艦となる日
牟田口艦長“決戦出撃”を訓示

第8章 比島沖海戦
瀬戸内海で爆雷試射
小沢艦隊十七隻粛々と出撃す
比島沖決戦、彼我海軍戦力比
囮艦隊、小沢機動部隊の南下
艦上発進に失敗する飛行士たち
晦渋を極めた高等作戦の舞台裏
小沢艦隊に襲いかかる敵延五百機
「大淀」水際立った対空戦闘
非情な戦場、空母なき直衛機の末路
燃える「瑞鶴」より小沢長官救出
阿久津上曹仁王立ちの最後
七波の襲撃に完勝した「大淀」
無傷の「大淀」Uターン再出撃

第9章 落陽の艦隊泊地・断腸のレイテ
強運「大淀」間一髪危地を脱す
痛恨の〈捷一号作戦〉
ああ、不沈戦艦「武蔵」の最後
巧緻にすぎた作戦のつけ
鬼神も哭く「山城」「最上」らの死闘
悪戦苦闘する栗田、志摩艦隊
ニセ情報で反転した栗田艦隊
敵大型機六十大挙殺到
神算鬼謀の対大型機迎撃戦法
しずかにジョホール水道を進む

第10章 礼号突入作戦
さらばカムラン湾よ
敵機の猛襲を排除、サンホセ突入
猛攻二時間、サンホセ炎上
シンガポールの休日

第11章 北号輸送作戦
女は乗せない巡洋艦
荒海で強運の「筥崎丸」にあう
全艦無事帰投、作戦成功す
「回天」の出撃を祈る心で見送る
戦艦「大和」と原爆をめぐる流言

第12章 春おそき故郷・上州
家なき子らのうつろな目
夜道で母の声をきく
雪害延着十時間
空襲下で見たこの恥知らず
「大淀」水上特攻に参加せず
不意打ちをくらった呉軍港
被弾炎上、戦死五十二名
直接の原因は無謀な出港だ

第13章航跡果てしとき
「大淀」との別離、諸磯砲台へ
阿修羅の死闘、「大淀」の最後
飛渡瀬に生きる「大淀」の心