太平洋戦争 上
昭和十六年秋、参謀本部
一日の待機は一滴の血を多からしむ
決意か準備か
着々進む作戦研究
荻外荘会談
近衛内閣総辞職
東条首相の立場
戦機はあとには来ぬ
開戦準備の発令
外交不成功を祈る
戦争の見通し
アメリカ側の判断
ニイタカヤマノボレ一二〇八
真珠湾空襲
機動部隊進発
ハルゼー中将の“個人的”戦争命令
米軍、攻撃の前兆を無視
正確をきわめた空襲
米国史上空前の被害
“真珠湾空襲、演習にあらず”
流言・同士討ちの混乱
予測されなかった攻撃
真珠湾攻撃の目的
戦略・政略的勝利
マレー沖海戦
雄大な南方攻略構想
日本軍をなめた英軍
日本軍、マレーに上陸
全滅した英極東空軍
英東洋艦隊を求めて
南海の激闘
フィリピン進攻、ウェーキ島攻略
後手にまわった比島米軍
無敵の“沈黙海軍”
ウェーキ島夜間上陸に失敗
三砲台・四グラマン機に撃退さる
帝国海軍の名誉をかけて
暗夜の混戦
勝利の代償
香港、シンガポール攻略
ジン・ドリンカーズ・ライン突破
英軍老兵部隊の奮戦
クリスマスの夜の降伏
紀元節シンガポール攻略
マレー快進撃の条件
“銀輪部隊”の突進
スリム殲滅戦
英軍を撃破、ジョホールへ
備えなきシンガポール
ジョホール水道をはさんで
華僑の“ノド切り部隊”
工兵隊、上陸に活躍
ブキテマ攻防戦
シンガポール陥落
華僑処刑事件
蘭印、バターン半島攻略戦
パレンバンに降下部隊
スラバヤ沖、バタビヤ沖海戦
現住民の歓呼の中をバンドン入城
第一次バターン攻撃の失敗
本間将軍の無念
マッカーサー大将の幸運
マッカーサー将軍の脱出
バターン陥落
“死の行進”
苦い勝利
東京空襲とミッドウェー海戦
“南方篭城”か“攻勢防御”か
山本司令長官の信念
米国内部の対立
極秘の空襲計画
仇討はミッドウェーで
問題多かった図上演習
空母相闘ったサンゴ海海戦
米太平洋艦隊、“AF”を解読
空前絶後の大機動部隊出撃
互いにねらう奇襲作戦
スプルーアンス少将の決断
南雲中将、運命の決定
瞬時に決まった勝敗
ガダルカナル島の死闘
「海軍の積極論を聞かざるも亦寂寥」
米海軍“カクタス作戦”開始
“フェルディナンド”情報
バンデグリフト少将の不安
米海兵隊の上陸
第一次ソロモン海戦
一木支隊の全滅
“血染めの丘”の死闘
参謀本部の屈辱
補給に海兵隊の士気高まる
米軍、情報収集に万全
第二師団上陸に成功
サボ島沖夜戦
第二師団、攻撃を開始
攻撃遅延、川口少将解任
孤軍奮戦した古宮連隊
「疲労激しく、眠りたし」
南太平洋海戦の“大戦果”
連合艦隊最後の大海戦
疲労と飢えに耐えて斬り込む
増大する船舶の喪失
田中作戦部長の激怒
米海兵隊の交代
「断食、絶食、減食、茶絶ち……皆体得」
撤退作戦の決定
井本熊男中佐の日誌
“餓島”の歌