日本論
- サブタイトル
- 編著者名
- 室伏 高信 著者
- 出版者
- 批評社
- 出版年月
- 1925年(大正14年)12月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 297円
- ISBN
- NDC(分類)
- 302
- 請求記号
- 302/Mu72
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
第1章 日本について
日本は長い間忘れられてきた
高天原からオリンプスへ
詩歌的日本から唯物的西洋へ
評価の革命
おゝ新らしい日本!
ニイチエの古るき善き時代
日本主義
日本史の価値
各々の文化は各々の土に属する
日本の意味と価値
一つの文化と一つの民族
われわれの日本は何処にあるや
高き文明
燭灯の古るき日本からラヂオの新日本へ
文明、進歩よ、新思想よ
「水上の游魚」から世界帝国へ
賢明なる猿猴等
新日本の讃美者が如何に多いことであるか!
「それは尚ほ日本であるか」
この帝国的興奪は?
この科学、この哲学、この芸術、この社会主義、この反動、この商人と政治家とは?
beastly modernization
日本において善きもの、貴きもの、美しきもの
鳴呼われわれの故郷は何処にあるや
新日本の要素
舶来日本
頭脳の混乱
Japanesinessの喪失
西洋文明の殖民地!
第2章 日本について(其の二)
土の日本
魂の母、イデアの故郷
自然感的世界理解の日本
新日本の出立
都会の文明人
信仰のWandeljahre
遍歴時代の日本
思想の混乱!
処士横議
「千古万古光を放ちつゝある我が国民精神」
文化共同体としての日本
新旧日本の原理
分裂と統一
蘇我氏、藤原氏、平氏、源氏、北条氏、足利氏、織田氏、豊臣氏、徳川氏
中心は星のごとくに動く
共同社会としての日本
民族の本質
大制不割
民族から帝国へ
政治的統一から民族的分裂へ
世界帝国の原理
動揺混乱分裂の日本
不断の分裂
民族と国家
自由結合から強制社会へ
国家の本質
「自由なる国家」
「最高の近代社会」
世界都市と故郷
コスモポリタニズム
「商人は何れの国にも属しない」
民族と「群れ」
「秋深き隣は何をする人ぞ」
質本的分裂と国家の需要
一つの利益社会
共同社会から利益社会へ
Geldfrage
盗夸
マンモンは王
慧智出有大偽
都会的デカデンス
クリスチヤン・サイエンス
How much truth
自然の一部から金銭の一部へ
資本主義と社会主義
最悪化された日本
亜米利加の猿よ!
日本は死んだのである。
第3章 商工日本乎農村日本乎
再びこの問題
農村社会としての日本
「耕シテ食ヒ掘リテ飲ミ、織リテ衣伐リテ造ル」
「農ヲ本業トイヒ売ヲ末業トイフ」
農村日本の崩壊
商工帝国の成立
商工化の跡
立憲政治と商工業主義
「商工盛ンニ成テ農業衰フ」
農民離村
自然ノ符
今日の農村問題
古るき社会の規範
農村疲弊の原因
十四円の問題
革命的農民運動
土地は神に属するの原則
土地飢餓の解決
「それは農民的危機を救ひはしなかつた」
昔ながらのムシイクの村
社会階級としての自作農民
近代民主々義
en bloeとしての農村の窮乏
農民離村の原理
「農ヨリ工商ニ移ルモノ多シ」
農村衰退の原因
日本の農業
亜米利加農民の窮乏
マアクスと農業機械化
農業機械の原理
農業における機械の限度
亜米利加の実例
Bonanza Farmの失敗
「数英町で充分である」
新らしい声
二宮尊徳
農工業の分立
自給経済の破壊
家計と経営
農民心理から商人心理へ
農工芸美術の滅亡
「身上ヲ皆商人ニ吸取ラル」
都会と農村
マアクス価値説の不充分
農村搾取の原理
田舎都市、国民都市、世界都市
世界都市の原理
かくのごとくして都会は栄え、かくのごとくして田舎は亡ぶ
市井盛ンナレバ田舎衰フ
ガンヂ曰く
日本の農村を亡ぼしつゝあるものは何にぞや。
第4章 商工日本乎農村日本乎(其の二)
われわれの生活の大原則
商工業は国家を代表する
一切の権力
インダストリアル・マアキャンチリズム
都会中心の日本
富と権力と価値
亜米利加的成功の観念
商工日本乎農村日本乎
日本の商工立国は可能なりや
日本の商工化
工業原料の欠乏
紡績について見よ
マルサスは曰く
英国の運命
生糸の将来
工業日本の運命
「第二の英国」
日本は第二の英国たりうるか
食料と原料
英国の運命について見よ
世界の形勢
工業主義の分割
工業主義の不可能
下り坂の英国
商工英国の残骸
彼は彼の老衰のうへに立つている
鋼鉄の時代きたるか?
汎く機械生産の没落。
第5章 商工日本乎農村日本乎(其の三)
農村日本
農村日本は可能なりや
時代錯誤であるか?
食物の問題
フェスカ曰く
人口問題
産業社会と人口問題
「新らしい希望が起つてきた」
マルサス、ネオ・マルサス
人口の鉄則
日本の人口
徳川時代の人口
原因か結果か
間びき
鎌と鍬と帝国日本
世界の形勢
亜米利加を説く
怪物
亜米利加商工業の前途
マルサスの永遠の真理
「余剰」の原理
世界都市成立の理法
世界都市没落の理法
都会人口減少の傾向
新しい欧羅巴を見よ
「犁が、鋤が、鍬が世界を養ふ」
スタンボリスキイー
赤き露西亜から緑の露西亜へ
緑色インタナシヨナル
universal agrarism
「田舎に帰れ」の運動
新生の英国
重農主義
ケネイ曰く
生産階級と不生産者階級
Produit net
「百姓ハナクバアルベカラズ」
アダム・スミス曰く
ソクラテス曰く
「ア、金銀ハ食スベカラズ」
農工商業の関係
「小キ眼」よ
二宮尊徳曰く
「古ノ善政」
「自然ノ符ナリ」。
第6章 日本の理想
(小泉八雲)
「近代文明における最大の奇蹟」
文明の代価
日本への反省の時がきた
「模倣の天才」
西洋文明とは何にぞや
希臘的、基督教的、羅馬的
霊的欧羅巴の時代
基督教から近代文明が生れたか?
基督救の精神
「神々は死せり」
ハルトマンは曰く
おゝ自由平等博愛!
この世の王国
マンモンは王である
ベエトスンの「自然的虚偽」
ルネサンス
自由精神の勝利
知は力である
ソクラテスのまことの知識
思惟の経済と安定と持続
Saft von Vernunft
哲学はわれわれから遠くへと去つた
リッカアト
カント、ヘッケル、マッハ
認識の限界
宇宙の有限
猿猴へと近づいた
人間は社会的脊椎動物である
ガルトン
Ectogenesis
フェミニズムの理想図
生物学の進化
破壊!破壊!破壊!
無意識体の緊迫
科学の目的
羅馬的欲望
イムペリユウムとドミニユウム
近代文明の動機
亜米利加帝国
亜米利加病
この富を見よ
欧羅巴の衰退
債権大陸から債務大陸へ
第二の羅馬帝国
世界のメトロポリス
World-dominating America
亜米利加の世界征服
「カイザル」
否、否、否
故郷
この富を見よ
モルガン、ロックフェラア、フォオドの独裁
リンコオン、ホイットマンの亜米利加
Dollor-Dictatorship
キネマ・ラヂオ文明
最高の霊魂喪失者
キネマの国
クリスチャン・サイエンス
プラグマチズム
Dollor-Cosmopolis
最低の文化
おゝこの最高の文明、最低の文化
第7章 日本の理想(其の二)
日本の、支那の、印度の再評価
欧羅巴の地平線に新らしい光が現はれた
亜細亜は尚ほ眠りつゞけているか
秘密の囁き
哲学の再評価
フアウスト的無限の発展であるか
見事なる破壊
感覚のみ実在である!
玉葱の皮は剥がれた
鳴呼実在は何処にあるや
カント
知的狭症
理知は認識の岸において疲れた
生命の哲学の勃興
ディルタイ、ベルグソン、スプランガア、ジンメル、カイザアリンク、スペングラア、ラスク
ニイチエ、ハルトマン、シヨウペンハウアア
無限への恋ひもとめ
深くへ深くへ
無限の自由
生命哲学の価値
ペルグソンから老子へ
老子が如何に深きか!
滌除玄覧
ニイチエは孤独を愛した
休息の原理
最高の文明批評家
ニイチエから荘子へ
抱身以静の世界
亜細亜的世界の深み
ハルトマンの哲学
無意識体の原理
文明と幸福
神の漸次的解脱の観念
シヨウペンハウアアの哲学
知的生活の超克
人生は永い夢
悩みの過程と浄めの過程
厭世主義と楽天主義
それは神の世界であるか
ブラアマ
純粋法悦
神の顕現
最新の文化を見よ
「東へと行けば行くほど文化は深くなる」
二大民族
仏陀
カイザアリンクの見た日本
小泉八雲とカイザアリンク
日本の芸術
生活の豊かさ
深き自然感
亜細亜の再評価
イエス、ツェノオ、ピルロオン、セネカ
インドマニイ
第二の仏陀
亜細亜的と欧羅巴的
亜細亜文化の特質
印度文化の深み
深淵なる宗教的神秘の情操
支那の文化
古典主義
老荘的精神
焦邑滅都
日本文化の本質
仏教の影響
運命的超俗的精神
深き自然感
われわれの世界理解
印度と支那と日本
独特の文化
象徴的であるか
文化と象徴
俳句、茶、能、山水画、工芸美術、三味線
最も象徴的なる文化
日本の魂
意味の文化
意味の意味
SinnとSymbol
最小のものにおいて最大のものを見る
日本において最も誇るべきもの
世界における最も深き文化の一つ
生活の豊かさ
完成である
完成の原理
鳴呼この日本
進歩の観念
明治維新
長い夢
欲望の原理
貧困は物質の結論、不安は進歩の原理
悲劇的の終り
天地不仁
許行の汎農主義
Vollendung、Vollendung allein
日本のたゞ一つの理想。
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