塔中の怪

第１回　怪の離れ島（地球の極にあり）
第２回　倫敦発電（全世界の大驚愕）
第３回　雪子姫（朝顔の花の様な美人）
第４回　探偵の名人（駿馬が宙を飛んで来た）
第５回　生ける女の石像（高く天を指したまゝ）
第６回半身猛獣（黒面島と黒面塔）
第７回　怪の黒人（私は青くなった）
第８回　空中の魔影（シーンとした海の空に）
第９回　塔の夜の祭（美はしき姫の運命）
第１０回　王の極楽世界（紫の衣と鉄の杖）
第１１回　塔の大宝窟（二十一の宝冠）
第１２回　白衣の道人（なかなかの曲者だ）
第１３回　退魔の巨像（女王山の中腹にあり）
第１４回　星の冠の玉（本当に不思議だよ）
第１５回　一流の黒旗（ふーらふーらと動いて居る）
第１６回無言の相図（唖の様に死なねばならぬ）
第１７回　幽霊門（いぶかしき人間の足跡）
第１８回　暗室の怪（鉄の門がスーと開いた）
第１９回　地の底の私（そっと首を伸ばして見た）
第２０回　麦酒と葡萄酒（大に酔ふた）
第２１回　悪王の肖像（憎らしい顔だなァ）
第２２回　寝台の美女（オヤ、誰だらう）
第２３回　黒い鉄仮面（九人の悪賊）
第２４回　石の浮橋（荒海に臨んで）
第２５回　覆面の顔（塔の窓から）
第２６回　蛮蛇と大傘（おやおやおやおや）
第２７回　女王山の活劇（こだまに響く鬨の声）
第２８回　金城鉄壁（大魔像の冠の上）
第２９回　樹上の囚人（猿かなんぞの様に）
第３０回　深山の船（薄気味の悪い事だ）
第３１回　海底の牢獄（遥に波涛の音）
第３２回　魔酔の姫（死人の顔に心臓の響）
第３３回　奇異の水門（昔がたり水死の刑）
第３４回　夢中生活（綺麗な綺麗な星の光）
第３５回　奇書の出版（海星丸の帰航）