真理と戦争
矢内原忠雄氏の反国体・反軍反戦・植民地放棄論の凶逆性と其非学術性(蓑田胸喜)
1 矢内原氏の『中央公論』九月号所載『国家の理想』の削除処分と島中雄三氏の反逆態度
2 安岡正篤氏の偽善悖逆革命思想と呼応脈絡する矢内原氏の国体破壊思想と徹底非戦論
3 矢内原氏のクリスト教天父信仰の尊厳冒涜思想の実証
4 今次支那事変誘発の『排日毎日思想』の矢内原的表現
5 クリスト教とユダヤ教とを無批判に結合しマルクス主義にも媚態を示す宗教的無節操
6 矢内原氏の理想主義亜流哲学の本質的非科学性
7 『正義』論の神話的擬人観と空想性に基く誤診危険
8 『正義』の観念と之を補足完成すべき『人道』の理想との関係
9 非戦論・無抵抗主義とニセ・クリスチヤンの無反省驕慢思想
10 『戦争』とは何ぞや?『真理』とは何ぞや?
11 地上天国の童話的信仰とイエスの真精神
12 河村幹雄氏のクリスト教に対する新研究
13 イエスの宗教とソクラテスの哲学とに於ける祖国主義と人道精神
14 『正義』『人道』の理想と民族国家生活との内的関聯
15 宗教対科学の二元観の誤診と日本精神の綜合的現実主義
16 個人道徳と国家道徳との異同及び刑罰戦争と道徳宗教芸術との関係
17 台湾放棄論を示唆するマルクス主義的『日本帝国主義』呪詛論
18 日清日露戦争・満洲上海事変に対するマルクス主義的誹謗
19 満洲事変における我が『自衛権』を否認する東大法経学部『国家主権否認論』の系列
20 矢内原氏の『正義』観念の内在批判の徹底による禊跋浄化
21 支那・露西亜・日本の近代東亜政策の人道史的考察
22 東西洋両民族両文化渾融の未来人道理想と日本国家の世界史的使命
23 むすび
文部当局の看過すべからざる事実(三井甲之)
東京帝大矢内原教授の国体破壊思想の学術的批判