図書イシン ゼンゴ ジツレキ シデン000007405

維新前後実歴史伝

サブタイトル1~10
編著者名
海江田 信義 /西川 称 編者
出版者
啓成社
出版年月
1913年(大正2年)6月
大きさ(縦×横)cm
23×
ページ
200,266,217p
ISBN
NDC(分類)
210.6
請求記号
210.6/Ka21
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
合本
和書 史料調査会旧蔵資料
目次

第1巻
緒論
海江田子爵の幼時を略叙す
松山翁の教訓
松山翁人となるの道を説く
甲乙両士撃剣優劣の譬説
有形無形惟一
人と成るの法
瞽者の喩
松山翁読書の用意を誨ふ
評論
俊斎迫田翁に就て書を読む
追田翁の奇行
迫田翁の国詩
迫田翁の新年の作
斉興公の二子
名士州余人襲封の事に関して遽に刑せらる
有村翁刑を免かる
有村翁大夫某に痛論して反て免職せらる
高崎五郎右衛門自刃
中村忠左衛門の伝語
大久保次右衛門の伝語
刑後の悲況
有村翁刀剣製造の業を学ふ
有村翁の隠遁
有村翁の人為り
俊斎有馬翁の教訓を受く
有馬翁争闘を戒む
有馬翁俊斎に東遊を勧む
美説は金銭よりも貴し
有馬翁日本地図を展て天下の大勢を説き外患遠からさるを説く
有馬翁浦賀の地形を論す
俊斎松山有馬二翁の間に来往して互に気脈を通せしむ
評論
俊斎始て西郷大久保と交を通し定日を期して近思録を読む
四人の立志論
四人陽明学を伊藤茂右衛門翁に受く
陽明学の大旨
俊斎十四歳の時数寄屋茶道に進む
俊斎の宿直毎に西郷大久保密かに来て数寄屋に宿す
西郷禅学を修む
俊斎西郷及大久保の欠席を譲む
西郷大久保前日の厄難の起因を俊斎に告く
有村翁病に臥す
忍字の遺訓
有村翁終焉に臨んて雅謡を歌ふ
評論
斉興公封を斉彬公に禅る
斉彬公大夫等を読む
斉彬公徴行して民情を視察す
評論
上武士下武士及郷中の組織
家庭教育
評論
俊斎東遊の志を遂く
俊斎京師に入て陛下を遥拝す
評論
米国水師提督ペルリ相州浦賀に来る
幕府の周章
市民の驚慌
浦賀の応接ペルリの倨傲
評論
幕府卒に戒厳を務む
熊本藩士本牧岬を守る
旗本八万騎甲胃に乏し
水老公大砲七十四門を幕府に献納す
薩邸の準備
両貝を聞て諸士兵具方に集合す
俊斎貝手に代て吹く
又兵衛馳せ来て愛刀を俊斎に返附す
俊斎の背嚢
俊斎信書を郷里に贈る
返信郷里より来る
薩邸諸士の軍議
斉興公の厳令
米艦浦賀に帰り幾もなくして浦賀を去る
俊斎藤田翁の出府あるを聞き翁を小石川の水戸邸に問ふ
藤田翁の状貎風采
藤田翁の謙遜
藤田翁談柄を一移す
藤田翁士気の萎繭を歎し軽侮を受て国を開くの非を説示す
睡面結交の譬
俊斎の質問
藤田翁の正気
藤田翁林子平の詩を書して俊斎に与ふ
藤田翁読書の必要を懇説す
書を読むに非すんは君子に逢ひ難し
君子は常に書中に存在す
和漢古今の事体に通すへし
果断と妄断
本邦の貴ふへき所以
好悪両ながら研究すへし
学生某の例
国之助の例
藤田翁道徳家の腐敗を痛論す
国力振起の法は人心凝一に在り
無形中の富強
人心凝一と富強との関係
無形有形惟一
人心凝一を図るに道徳家の責任
藤田翁前日阿部勢州に説きたる事況を話す
藤田翁死は叨りに語るへからさるを諭す
藤田翁更に話頭を転す
君子伊達を誡む
論歩を進めて君子小人の区分を説く
藤田翁俊斎を書室に延く
書籍箱の文字
談論を以て下物と為す
藤田翁の珍器
藤田翁の竹片
藤田翁俊斎と賭博を試む
藤田翁貧民を憐みて貧吏を悪む
貧吏は博徒の首魁
藤田翁義士の墓に謁するの詩
藤田翁詩を扇面に書して俊斎に与ふ
俊斎病後藤田翁を訪ふ
藤田翁の玉病論
藤田翁国家の大計上最大機密を語る
一君万臣の大義
外国の逼促に遇て王政を復するは侮辱を受て国を開くと一般
天子統御の実なくは人心の凝一を図るへからす
王政恢復を図るに一大賢豪を得て之か主動者と為さゝるへからす
斎彬公を推て主動者と為すへし
有為の名士幾人あるやを問ふ
俊斎の歓喜
名士の乏しきを憾む
名士に乏しき所以
斎彬公姦臣を逐ふに忍ひす
藤田翁の再問
俊斎答ふるに西郷大久保の二人あるを以てす
二人の年紀
藤田翁二人の出府を望む
俊斎の大歓喜及其答辞
評論
一大卓見
結果的と原因的
一大長計
一大活識
一大遺憾
正気再興の大任は吾人に係れり
正気を興すの道は教育の一途とす
藤田翁の繁忙
階上階下立なから面晤す
評論
藤田翁の狂歌
藤田翁老公の女色に過るを直諌す
老公藤田翁の過飲を誡む
忠告の交換
俊斎信書を発して西郷大久保の出府を促かす
西郷大久保の答信
答信の末文
俊斎戸田翁を叩く
戸田翁藤田を推して自から謙遜す
戸田翁一日俊斎を小楼に延く
戸田翁笙を吹んことを思ひ藤田の忠告に依て之を止む
池田図書来る
学生某を評す
戸田翁の驚愕
評論
俊斎原田翁を叩く
鳥追の話
原田翁藤田の剣槍を評す
原田翁杉山千太郎の逸事を話す
景山公客を響す
杉山墨沫を散して公の衣を汚す
景山公使を遣はして杉山に謂はしめ因て巨杯を与ふ
俊斎山国翁を訪ふ
山国翁の蒲簀
詩箋数十葉
原田誠之助の話
佐久間象山藤田翁を問ふ
象山藤田翁と交誼を絶つ
評論
国詩あり斎彬公を欽するの意を寓す
長岡監物の出府
長岡の国詩
長岡諸士を労す
両田と長岡
長岡発程に際して国詩あり
室某女史の送別
斎彬公の参府
西郷吉之助始て江戸に来る
俊斎の欣悦
西郷と藤戸両田
西郷津田鮫島の三士藤田翁を問ふ
藤田翁三士を評す
藤田翁鮫島を叱斥して三徳の要旨を説く
邪智狡獪
因循姑息
短気短慮
評論
藤田翁西郷に告るに自家の真意を以てす
桜順蔵と西郷
西郷と伊藤才蔵
斎彬公西郷をして庭吏たらしめ因て謁を賜ふ
西郷の上言
斎彬公西郷を叱す
怪説
虎寿丸君の蚤世
藤田翁水老公の使者として来り弔す
藤田翁一箸をも下さす
国詩を中山に与ふ
藤田翁当日の事況を俊斎に語る
鼠色の人物
第2巻
西郷俊斎鋤姦の挙を謀る
西郷、喜平治に吩咐して某奸の外出を窺はしむ
喜平治西郷に密語す
西郷、喜平治を叱す
喜平治又来りて自己の非分を西郷に陳謝す
俊斎交代の期迫る
斉彬公伊藤才蔵を召して継嗣の決心を告く
公又伊藤を召す
俊斎将に帰藩せんとす
西郷巨杯の同移を説く
俊斎公の手書を奉して帰途に上る
俊斎江邸の急使過れりと聞き巨杯の回移なるを思ふ
俊斎城下に入る
諸士有川の家に会す
諸士議を決す
俊斎更に一議を発す
俊斎一座を罵る
関勇助の独語
俊斎、奈良原喜左衛門を激す
西郷の手書江戸より到る
俊斎斬奸の挙を箕田に告く
大久保の帰郷
俊斎、神符を示して大久保に謀る
大久保の答弁
西郷の帰藩及ひ其説活
斬姦の挙を止む
一奇談
両田の訃報
評論
俊斎再ひ江戸に赴く
武田耕雲斎
武田翁の説話
橋本左内西郷を訪ふ
橋本の状貌言語及其話頭
西郷の応答
橋本時事を説き幕嗣の談に及ふ
西郷、橋本の侮るへからさるを知る
西郷、橋本を叩き相提携せんことを誓ふ
評論
啓発録
俊斎、鎌田出雲に説く
俊斎鎌田に勧めて武田翁と会せしむ
俊斎、橋本を叩き其設話を聞く
越侯、井伊大老を叩て米国条約の違勅たるを責め上京分疏の迅速ならんことを勧む
越侯幕嗣の事に就き大老と諍ふ
越侯登営
尾侯及水侯父子も亦既に登営せり
三侯と諸老との問答
越侯久世和州に説く
評論
土州侯の書翰
三条公の書翰
三国大学の書翰
井伊大老の書翰
井伊大老の胸算
幕府遽に議を決し勅允を待たず諸侯に議らすして米国条約を断行す
老中より伝奏へ呈せし書
幕府諸侯に布告するの書
推参登城、殿中の大問答
昨夢記事抄出
越侯の憂慮
水野筑州の書翰
平岡円四郎の説話
一橋公の憤激
水野筑州一橋館に来る
筑州の密語
一橋公登営して大老及閣老を責問す
台慮如何の問
違勅の責
試に養君の決否を問ふ
紀伊家の後嗣は如何
清水館の処分
大老去て諸閣老来る
橋公、和州を叱責す
和州語塞かり紀州之を救解せんとす
諸老畏服して退く
越侯井伊大老を叩く
幕嗣の一事諍論に亘る
大老議を決せすして起たんとす
越侯に先たちて水尾三侯営に在り
営中の驚駭
越侯、水老侯等と上局に会す
諸老事に托して時を移す
諸老上局に来り水老侯等に面す
和州、越侯の同席に拒む
条約調印及上京分疏の書
立嗣発表を非とす
尾侯一橋氏を立てゝ幕嗣と為さんことを言ふ
水老侯、越侯を推て大老の上に居らしめんことを言ふ
和州、越侯に面す
越侯の幕嗣論
和州、越侯の議に服す
越侯の欣悦と失望
三侯の退営、越侯の議を破壊す
越邸当日の景況
越侯帰邸す
当日営中の風聞
橋公登営す
橋公の激怒
諸老の弁疏倍々公の怒を買ふ
橋公起て将軍に直申せんとす
諸老の驚慌
師賢、越侯の使として水戸邸に安島弥次郎を叩く
越侯の歎息
幕嗣の定立
諸侯遽に幕譴に触る
家定将軍薨去
俊斎戸田銀次郎を問ふ
大老閣老、薩侯の処分を謀る
井伊大老間部を罵詈す
間部も亦怒て退営す
俊斎の憤激す
間部再ひ登営す
斉彬公訃報及ひ俊斎の哀悼
俊斎母の病と称して帰省を請ふ
西郷突如として京師より来る
西郷の哀悼及其談話
月照の誠諭
内勅将に水老侯に降らんとす
西郷、内勅を俊斎に観めず
内勅の原文
参照
三月二十日の勅諭
同月二十六日の勅諭
条約訂盟の上奏に対する勅文
右勅に対する幕府の分疏状
西郷、内勅を水侯に伝んとす
安島内勅を奉受せず
西郷、俊斎水藩人なきを歎す
西郷、俊斎相議して内勅を奉還せんことを決す
俊斎京師に向ふ
途上の雑事
衛病
風雨
鹵簿
忍耐
日下部伊三次京師に周旋す
水老侯の国詩
一橋公の国詩
三条公の書
日下部の詩賦
東下西上互に途中に行違ふ
第3巻
俊斎、内勅奉還の為に京師に入り月照と会す
俊斎、水戸邸の事情を月照に語る
月照、俊斎の話を疑怪す
月照歎息して朝廷の現況及真勅東下の事実を叙す
勅詔の副書
鎌田出雲京師に入る
鎌田始て斉彬公の薨去を聞く
鎌田近衛公に謁し公鎌田に密書を与ふ
密書の文
鎌田感泣して叡旨に奉答す
近衛公鎌田に与ふるの国詩
真勅既に江戸に達す
幕府、水戸に下れるの真勅を収めて返附せず
水藩諸士続続江戸に向はんとす
水藩勅書を回受す
会津の返勅論
橋本左内水藩の人士と義絶せり
俊斎突如として普門院に逢ふ
普門の談話
俊斎、普門の言を怪しむ
近衛公普門の詐欺に罹れり
平野次郎を九州に下す
評論
西郷匆匆として帰京す
太田道醇田安公に井伊大老の免職を勧むるの話
西郷又間部入京の趣意を話す
有川藤左衛門中山公の書を回附す
俊斎普門を大阪に追ふ
俊斎普門の問答
普門呆然として舌を捲く
普門帰途に就く
間部総州京師に入る
梅田及鵜飼父子捕はる
幕吏月照を索むること急なり
月照の人為り
月照探偵を避んとす
村岡月照を庇護す
月照の決意
近衛公月照を慰諭す
西郷、近衛公の嘱を承け月照を扶護すへき旨を俊斎に告く
西郷夜に乗して月照を近衛家に迎へ出つ
俊斎西郷後計を謀る
稗史図中の亡人
俊斎西郷と諭争す
西郷赫怒す
俊斎も亦憤然
月照黙して微笑す
一行四人京師を発す
轎夫の遅歩
西郷故らに轎子を捕史群中に卸さしむ
駅婢茶を轎裡に呈す
一行伏見に安着す
西郷、月照に薩州に遁れんことを勧む
西郷京師に返らんとを請ふ
西郷後図を俊斎に嘱す
俊斎月照に決死を勧む
月照の答辞
俊斎の意想
死生は既に平生に定まれり
俊斎月照の答辞に驚歎す
舟中の形状
晩餐
俊斎書を貽りて吉井を招く
吉井の尽力
俊斎の安慮
吉井の吉報
幸助月照を懇待す
俊斎入京を請ふ
月照の依托及ひ書翰
俊斎も亦入京す
俊斎正慎を見る
西郷の午睡俊斎の跫声に驚かさる
西郷、月照の安否を俊斎に間ふ
西郷俊斎等の人、事の京師に為すへきなし
俊斎、座田卯兵衛丞を訪ふ
座田却て俊斎を怪しむ
俊斎の恐嚇手段座田の僕を走らす
伊集院、使を以て薩僧を西郷に問ひ来る
俊斎、前夕の事実を西郷に語る
彦根の偵吏等毎夜西郷等の寓居を伺ふ
西郷俊斎暫く京を去らんことを議し伊地知及北条を伴ふて伏見に抵る
伊地知独り京に返るを主張す
三士大阪に抵り伊集院の急報に接す
文珠四郎の急報
吉井に嘱して小倉船を艤せしむ
吉井の断言
舟夫、吉井の命を拒む
西郷の注意
捕卒の密語
俊斎、月照の問に答ふ
吉井大喝舟夫を叱咤す
抜錨
吉井、一行を天保山に目送す
舟中無限の感慨
月照毎旦帝闕を遥拝す
月照、俊斎の問に応して仏教を設く
悲智二門
慈悲摂受
智慧折伏
観音地蔵
文殊不動
慈悲と折伏と智慧と摂受との関係
月照、国詩を詠して西郷俊斎等に観めす
一行馬関に着し西郷、藩地に先発す
北条、月照並俊斎に謀て白石正一郎に赴く
月照、旧製の国詩を書して無聊を慰す
高崎善兵衛来訪す
白石、扁舟を派して迎ふ
一行博多工藤左門の家に投し即夜俊斎又藩地に先駆す
俊斎途上に島津老公の鹵薄を追過し鹿児島に達す
月照を迎ふるの計画未た成らす
俊斎猝かに藩庁に召さる
俊斎説を構へて実を告けす
翌日再ひ召さる
豊後、福永をして聞かしむ
宇内の大勢
島津家の代表
福永、信書焼却を勧む
豊後の疑念
鎌田出雲の病歿
月照猝かに俊斎を招く
月照俵屋に移され他人の会見を禁せらる
月照博多より鹿児島に入るの事歴
月照、神に祈り天を拝して日に護国を念す
白石の急報
北条工藤の憂慮計議
竹内の懇待、平野の来至
一行三人、修験道を擬装す
通券贋造
関卒等の疑怪
月照の一行阿久根港より上陸して存竜院に入る
藩庁急に西郷に内命す
西郷、庁意を大久保及俊斎に告く
西郷悄然として俵屋に抵り月照欣然として之を迎ふ
機密を瞬間に談了す
寒月皓然、霜風凛乎
境遇既に蘇子の遊に殊なり
月照、舷を扣ひて国詩を歌ふ
月照、懐紙に書して西郷に与ふ
西郷、舳頭に立ち諸処の勝を指顧して月照に語る
二人一塊忽爾として波底に投す
月照の長逝
重助の哀慟
月照辞世の国詩
幕吏、城下に来る
西郷の復活
西郷、自屠を思ふ
西郷、大島に竄せらる
大久保並俊斎、平野を問ふ
平野の憤邁
二人、平野を重富の客舎に認む
平野、月照か溺歿の顛末を叙す
二人、平野に餞別す
森山桃園の事歴
俊斎等薬丸翁に説き桃園との交を絶しめんとす
薬丸翁の答
俊斎始て桃園を見る
俊斎及桃園の撃剣
桃園、宝刀を俊斎に贈る
西郷復活後の話
俊斎、西郷に脱藩を勧む
西郷の答
三人相議して同志の人名を選録す
評論
仏者と国民
仏家の真面目
京師の景況
攘夷猶予の勅文
四公の解官落飾並青蓮宮の謹慎
霜を践て堅氷至るの感
昨夢紀事の文
先帝の御詠
鵜飼父子、吉田、梅田、頼等以下数十人江戸に檻送せらる
梁川病歿
近藤の自尽
橋本日下部等江戸に捕はる
村岡の事歴
途上の国詩
村岡の陳疏
帰路の口吟
信海の事歴
祈祷会の国詩
口吟
信海獄中に重助に逢ひ始て月照の死を知る
辞世の国詩
吉田松蔭、信海を哭す
近藤正慎の事歴
舌を噛て自殺す
幕府水侯父子並一橋山内の諸侯を処分す
伊達独り処分を免かれたる所以
囚人の処刑
安政の大獄
幕吏の免黜
斎彬公の遺訓
久光公後見職を命せらる
大久保並俊斎、森山桃園に輜重の事を謀る
久光公児玉谷村の二人を遺はして脱藩を止めしむ
忠義公の直書
誠忠士
諸士血誓書を公に奉る
大久保並俊斎久光公に建白す
大久保挿花に托して俊斎を延見せられんことを公に上言す
再ひ上書す
諸士の不服
児玉猝に大久保を招く
俊斎、児玉を詰責す
児玉の答解
俊斎又児玉を罵しる
大久保喟然として俊斎に謂ふ
六久保〓刺を謂ふ
大久保忍耐を説く
俊斎忍耐の一語に感す
二人、森山の家に還る
諸士の疾呼
諸士の激昂
大久保、死を決して諸士を諭す
天下の怨府
有村次左衛門江戸に入る
日下部の未亡人水戸浪士を潜伏せしむ
有村兄弟、信書を其母に贈る
母の返書及ひ国詩
次左衛門佐野と相争ふ
佐野の戯画