生還(軍艦初鷹の思い出)
①生還
前篇・太平洋南東方面の巻
第1章 赴任
舞鶴より彩帆へ
彩帆より羅春へ
羅春より武尹へ
第2章 着任当時の戦況
初鷹の要目
あわたゞしい着退任
第3章 湾口の奮戦と羅春の元旦
第4章 シヨートランドを舞台に初鷹の活躍
原山嶺飛行場
武尹に於ける桟橋造り
奇枝・珍仏への巡航
妙法丸の遭難
第5章 戦況益々急迫 ケ号作戦の発令(牙島転進)
連日連夜の哨戒と士気の維持
敗色加わる 第一回引揚輸送成果
第二回引揚輸送とその成果並びに農園計画
第三回引揚輸送とその成果
最前線に紀元節を迎う
敵機撃墜 ラバウルに回航
第6章ニユーアイランド、カビエングを中心とする軍艦初鷹の活躍
回航準備と打合せ
カビエン雑感
艦隊泊地造り メイウエーとは
初鷹荘 初鷹桟橋の由来
ラエ作戦の失敗 木村少将重傷を負う
艦隊泊地の完成 徳永少将設網作業の視察
西瓜と蟹
任務達成帰途につく 矢風、哨三四との衝突
第7章 南西方面部隊に復帰
回航準備 候補生退艦
武尹山と永別
羅春における挨拶廻りと同窓会
第8章赤道行
第9章 根拠地彼南へ
安梵より麻加錫へ
麻加錫の印象
麻加錫より泗水へ 浅間丸を護衛
泗水の印象
泗水より昭南へ
入渠と昭南見学
昭南八景
昭南より彼南へ 麻羅加海峡にて竜巻を見る
山里丸の遭難と敵潜の追蹤
溺者救助と遭難者送還
報雪(但し末確認) 彼南に向う
印度国民軍の編成
後篇・太平洋南西方面の巻
第1章 彼南着 八雲丸・悠紀丸の護衛任務につく
第2章 彼南の想い出
第3章 蘭貢行
第4章 日独海軍の交歓
第5章 沙帆行
第6章 彼南警備
第7章 沙帆警備
第8章 イタリー潜水艦の護衛と昭南回航
第9章 エンマ港に回航 ブキチンギに田辺盛武司令官を訪れる
第10章 第二次エンヤ港回航 アルフ湾にて野津兵曹長行衛不明となる
第11章 パダン、ベンクーレン、スンダ海峡を経て昭南に回航
第12章 シボルガ、パダン、ベンクーレン、パンジャン港ブリンビング方面に回航す
第13章 サバンに昭和十九年の元旦を迎う
第14章 印度洋に敵の攻撃愈々急となり、我が方の損害日々に加わる
第15章 血痕の花
第16章 死出の装い
第17章 アンダマン行
第18章 西貢行
第19章 退艦の日近づく
第20章 初鷹退艦
補遺あり
② 希望の夢と現実の楽しみ
1 まえがき
2 放水「ペイゼント」(一、二号消防車)
3 友情(入社)
4 友情(煙突)
5 土留工事と湿地開拓(通勤路と「マーガリン」工場)
6 伏見稲荷神社の由来(不可解の謎)
7 「アフターケアー」(蓼科厚生寮 その一)
8 「アフターケアー」(蓼科厚生寮 その二)
9 川千家の夜(御花茶屋アパート)
10 日の出の川辺(日之出小公園)
11 三大構想(水之江公園、産業会館、青砥駅北口)
12 壁地蔵尊(迷信と現実)
13 我が家の庭(青砥寮立石百花園)
14 軍艦三笠(その一)
15 軍艦三笠(その二)
③ 回想録
第1章 我が故郷 附・伝設 大浪の池
第2章 祖母と村の伝説
第3章 私の生ひ立ちと その名の由来
第4章 父の想い出
第5章 母の想い出
第6章 なつかしの山々
城の山
祗園山
石切山
仙正山
我が家の所有山
第7章 想い出の川々
揖保川
栗棲川
山根川
「だま」と「ゆぶ」
水門
皇野渓
御玉の清水
第8章子供時代の遊び
第9章 四季の楽しみ
松茸狩り
「わらび」「ぜんまい」採り
「だんじ」採り
「さつまいも」堀り
銀杏拾い
「ぐみ」「山なす」採り
「よもぎ」「ほゝしこ」採り
蓮華草、彼岸花摘み
うまごいの葉集め
第10章 魚捕りの想い出
鮎狩り
雑魚とり
蟹とやな(筍、コウ、梁)
「えび」「鰕」とり
「うなぎ」(鰻)ともんどり
「ぎん」(鱨)と「くちほそ」とり
なまず(鯰)とり
鮒追いとどじょう「鰍・鰌・鯰」とり
「すっぽん」(鰲)とり
鯉つかみ
「はや」又は「はえ」追つと「いはな」とり
やつめうなぎ(鰻)
第11章 崇拝した人々
林紋平
広瀬武夫
二宮金次郎
渡辺国武
西郷隆盛
楠正成
第12章 愛読書
桜の御所
里見八犬伝
人生の光明
自然と人生
第13章 小説「決死隊」を読み海軍を志す
第14章 海軍を志し縄仕事
第15章 「軍神広瀬中佐伝」とその影響
第16章 高等小学校時代の想い出
ハイカラ先生いぢめ
留置場屋根破って大石落下
馬糞饅頭
小さな親切行為二つ
第17章 中学時代の想い出
入学発表日に秀才古林厳を知る
恩師の面影
講演二題
赤穂旅行
校歌の由来
本間塾に漢詩を習う
海兵受験に失敗す
第18章 想い出と逸話
墓参と御屁
焼印「馬土嘉」
鰻かけずに人を釣り
大根畑荒し
伝説「大浪の池」
耳のある鰻の話
大洪水
落雷
新田山の雨迄い
左義長と書初め
天神祭と覗・女角力
太子祭と「松風」
潅仏と甘茶
猪と庄屋
ちょんまげ
子供芝居
御伊勢参りと蓮華畑
幻灯会
仔牛の誕生
兵隊ごっこ
虚無僧と「オイチニ」の薬屋
七夕祭
御所柿
鈴なりの「ぐみ」
「ゆづ」と「ゆづ」味噌
筍
夏密柑
梅干と生姜
切身
粘土細工
百円金貨を見る
藁草履
運動会
謡曲を習う
早春の水泳
富士山頂の結婚式
兵隊と電車
ずれ辷り
蛭とり
琵琶
鎧と兜
白脚絆の想い出
なつかしの店
相撲
不如帰
こっくりさん
鰻の料理
砂防記念碑
剣道
石合戦
何糞
干瓢
手燭
握られた弱点
自転車
剣舞
赤毛布
第19章 門前村の想い出
第20章 福田先生の想い出
第21章 石川もと子先生の想い出
第22章 嫌いであったこのえさん
第23章 愛情の芽生え
堀初恵さん
小林お民さん
満田光枝さん
神戸の一女性
第24章 幼き日の村人とその呼び名
せいやん(土井清三郎)
ごいっあ(土井伍市郎)
うさくさん、又はうさやん又はあっちゃん(土井卯作)
うさぶらうさん(土井宇三郎)
せえっさ(土井清二)
ゼんぞうさん(土井善蔵)
まったはん(土井松太郎)
さぶらうさん(土井三郎)
へいやん(構平吉)
せいっさ(構清二)
きいっさん(構喜一)
そいっつあん(吉田惣市)
ちゆたろう(高林忠太郎)
しんやん(高林新太郎)
かめやん(高林亀治)
かづいさん(藤井一二)
たっちゃん又はたっちゃ(小林辰治)
ゆいっあん(小林雄一)
まついさん(高林松二)
くいっさん(藤井九市)
しんきっさん(高林新吉)
けんさん(藤井謙二)
さっじゃん(小林佐十郎)
ともやん(小林友二)
まさやん(小林正夫)
しげをさん(小林重男)
きのやん(吉田喜之助)
うしたさ(小寺丑太郎)
さんさん(高林三治)
かじゆろうさん(小寺嘉十郎)
ぶんさん(小寺文二)
とうきつぁん(藤井藤吉)
しょうくろうさん(小寺正九郎)
たみぞうさん(小林民蔵)
しょうざぶろうさん(高林庄三郎)
げんやん(吉田源之助)
いわたろうさん(吉田岩太郎)
附録あり
④ 花と詩
第1章 宜昌の春
第2章 大角大将の思い出
第3章 長沙の花火
第4章 重慶引揚
第5章 南京陥落
第6章 桜花とアストリア号
第7章 広東の花
第8章 サバンの月
第9章 印度洋上の感激
第10章 昭南の秋
第11章 宗谷の壁書
第12章 花と詩
付録あり
⑤ 想い出詩集
支那警備記念 自 昭和十二年 一月二十八日 至 昭和十三年 二月二十一日
南支遠征の想い出 自 昭和十四年十一月 十三日 至 昭和十五年十一月二十四日
舞鶴海兵団勤務の想い出 自 昭和十五年十一月 三十日 至昭和十七年十二月 十日
大東亜戦争遠征の想い出 自 昭和十七年十二月 十日 至 昭和十九年 十月 二十日
太平洋南東方面の巻
太平洋南西方面の巻
⑥ 花と散った若人達
目次なし
⑦ 親心
第1編 宗谷の想い出
第2編 伊豆の山
(附)デンマルクの話
第3編 宇佐美の塩焼
補遺あり
⑧ 清きエピソード
1 憧憬
2 美しい秋の日
3 清しい美
4 偶成
5 世間を眺めて
6 現在の若い人の求むる男
7 さまざま
8 一小女の恋の告白
9 思い出
10 思ふ心
11 美しき鳥
12 若き血汐の跳る頃
13 虹
14 涙芙藍
15 九月の小曲
16 友へ
17 赤いローマンス
18 恋の鳥
19 小鳥の歌
20 紅の夢
21 微笑
22 情死せし大学生の日誌の一節
23 時は行く
24 時は行く その二
25 寂しさはいゝ
26 祈り
27 泣いたとて
28 インスピレーション
29 花の行方
30 散りし花
31 我が友垣の交
32 友情の糸
33 寂しい笛
34 忘れられない日
35 無線の糸
36 恋物語
37 一友人より送らる
38 初恋
39 心
40 無題
41 追補
42 あとがき