日本の人口増加と此が平和対策
- サブタイトル
- 「ニュウギニア」譲渡論 摘記
- 編著者名
- タムスン 述/南洋研究会 [訳]
- 出版者
- 南洋研究会
- 出版年月
- 1936年(昭和11年)11月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 50p
- ISBN
- NDC(分類)
- 334
- 請求記号
- 334/Th6
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 折り込図2枚
- 昭和館デジタルアーカイブ
1 蘭領東印度の天然資源に就て
農業資源は豊富なるもそれ以外の著しき大富源(鉱物に就て)
2 西太平洋に於て戦争は回避し得るや
経済上の見地より今後廿五年乃若五十年間に世界大戦惹起の原因たる植民問題につき
西太平洋に於ける日本の位置
当方面に於ける最真剣、最熾烈なる欲求は日本の植民地獲得問題である
満洲方面の利用限界
日本は廿五年乃至卅ケ年を出でずして更に新たなる土地と資源とを必要とするに至らん
日本人の熱帯発展性
日本人が熱帯植民に適するを確信す、其の実例、然も日本人自身尚充分に此の特性を認識せず
日本の膨脹は不可避的人口の動向である
英国との関係
日本は差当り膨脹上直接英国と衝突すべき危険なし、然し日本には積極政策を敢行を要すべき幾多の事情伏在す
西太平洋に於ける諸大国
人口増加の圧力大なる日本と伊太利
米国との関係
3 濠洲の弱点
濠洲は英、米の支援を期待し得ず
沿岸にある重要都市の不利
濠洲が孤立無援の場合を考慮せば寧ろ日本の巳むに巳まれぬ欲求に順応の策を検討すべき必要
不使用の地域を日本に譲渡するは賢策なり、日本に対し白人国家の同盟は不可能
4 西太平洋に於ける米国の権益と日本
米国は此方面にて日本の膨脹を阻止する何等重大なる利害を有せず
日本は領土獲得の為には、好都合なる国際危機を醸成利用するならん
日本は必要巳むを得ざる領土獲得の為戦争を決心せば成功せん、英国自身の先例克く之を正当化すべきを以て
英、濠、蘭人は此の事実を認識せよ
5 如何にして日本の必要に応じ得可きか
「ニュウ、ギニヤ」島を日本に与へよ
理由
本島は非常に肥沃なり、且多量に鉱物資源を埋蔵す
場合によりては
衝突なくして実行し可得方策
互譲妥協の精神により処理のこと
然らば少くも今後数世紀間は平和なるを得ん
各文明国民は現状に適する様互に胸襟を開いて協力せよ、然らば根本正義の実現は不可能ではあるまい
6 一九三五年、「人口問題」に於ける「タムスン」教授の所見
危迫せる世界人口問題の平和的対策(植民地譲渡案)
日本へ東印度並「ニュウ、ギニヤ」島の大部を譲渡せよ、布哇での日本人の成功を見よ
伊太利並中欧の状況
世界人口問題の非平和的解決策
最近世界の大勢は戦争による解決の危険を大ならしめて居る、戦後更に「ヴエルサイユ」条約に代るべき新平和
付記・付図あり
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